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先日、私用で山梨の清里まで行く機会がありました。
清里といえば関東でも有数の避暑地であり、かつては高原の原宿とも呼ばれた観光地。今は以前ほどの賑わいはなくなってしまったのかもしれませんが、クルマを走らせていても窓から見える景色がきれいでしたし、地元の食材を使った料理もおいしかったですし、とてもいい場所ですね。
清里のような高原に行くと、やっぱり食べたくなるのがソフトクリーム。新鮮な牛乳をたっぷり使ったソフトクリームこそ高原旅行の醍醐味といっても過言ではないでしょう。
今回は帰り道で見かけたお土産屋さんに立ち寄り、ソフトクリームを食べて帰ることにしました。
立ち寄ったお土産屋さんは「睦(ぼく)」というお店。レストランやコテージとしても営業をしているようです。
「何味のソフトクリームを食べようかな」なんてワクワクしながら駐車場に車をとめ、店に向かって歩いていくと……
ん? うわさの「ク・ソフト」だと……??
看板には、茶色のソフトクリームがのった和式便器型のカップと周囲を飛び回るハエのイラストが描かれています。これ、ソフトクリームっていうか、完全にうんこだろ!!!
なにやら人気テレビ番組「月曜から夜ふかし」でも紹介されたことがあるという「ク・ソフト」。茶色いソフトクリームがチョコレート味なのか、はたまたうんこ味なのかわかりませんが、これは食べてみるしかないでしょう!
というわけで早速「ク・ソフト」をオーダー。そして慣れた手付きで作られた「ク・ソフト」がこちら!
うぎゃあああ!! 完全に想像通りのものが出てきましたが、これはひどい!!
和式便器型のカップの上にモリモリと盛られた茶色いソフトクリーム。そこにかりんとう2本とリアルなハエのシールが貼られた木製スプーンが突き刺さっています。
やっていることは小学生のいたずらレベルなのに、便器型のカップを特注するという本気度もヤバいですね!
実際に食べてみると、どうやらこれはチョコレート味のソフトクリームのよう。うんこ味じゃなかったようで安心しました。まあ、うんこを食べたことがないのでわかりませんけど。
ソフトクリームの下にはコーンフレークが敷き詰められ、ザクザクの食感もいい感じですし、カカオのビターな味とミルクの濃厚さが見事に融合。純粋にかなりおいしいチョコソフトですね!
しかし、まったくもって映えない!! 食べているのが40代のオッサンということも相まって、どこからどう切り取っても汚い絵面にしかなりません。
柔らかめのうんこをすするオッサンの絵面はインスタ映えの対極! これはキツイなあ~!!
しかもハエのシールが貼られた木製スプーンで食べていたら、なんと本物のハエも飛来してくるというミラクルも……!! これ、やっぱりチョコレート味じゃなくてうんこ味のソフトクリームだったりするんじゃないだろうな!?
さらに、「ク・ソフト」を食べ終えた瞬間の絵面も最悪でした。チョコソフトが溶けて和式便器型カップに付着するので、その見た目はまるで盛大にやらかしたあとの便器のよう!!
オエーーーーーーーッ!!!! これはうんこじゃなくてチョコソフトだと思っていても完全にアウト!! 食べ終えたあとにグチャグチャになった便器が残るところまでが「ク・ソフト」のエンターテイメントなんでしょうな。
近年はうんこがポップカルチャーに昇華したような風潮があります。うんこミュージアムには若い男女が集って映える写真を撮影し、うんこドリルも親子で楽しめるコンテンツとして普及しましたが、そんなのまだまだうんこじゃねえぞと。「ク・ソフト」こそが正真正銘のうんこコンテンツだ!!
うんこミュージアムで「うんこかわいい~! 映える~!」なんてキャッキャしていた若いカップルたちは、ソーシャルディスタンスに気をつけながら清里に行き、「ク・ソフト」を食べて奈落の底に叩き落されるといいですよ。きっとそこから見える風景があるはずです。
睦(ぼく)
住所:山梨県北杜市高根町清里3545-2411
URL:https://kiyosatoboku.com/ [リンク]
(執筆者: ノジーマ)