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最近、いじめ経験をカミングアウトする芸人が増えてきたような気がする。彼らはツラい経験をどう今につなげてきたのか。
霜降り明星・せいやは高1のころ、いじめを経験。だが全てギャグで返していたそう。その原動力は「こいつらに人生変えられてたまるか」という、ムカつきだったという。また文化祭で、「コントをやれ」と強制されたが、この時とばかりに作り上げ、それを披露することによって、周囲からの見る目を一変させたという。
ハライチ澤部佑も同じく高1のとき、身体的な特徴をイジられたり、同級生から寝技などを決められるなど、過酷な時期を過ごしたという。
だが当時、彼はすでに芸人になると決めていたそう。「芸人さんのプロのイジリをこれから受けるのに、こんな素人のイジリに屈してたらプロになれない」と、そのイジリに必死に返そうとしていたという。今でも彼は「あのいじめがなかったら今の自分はない」と振り返っている。
中学時代、テスト結果を見世物にされるなど、つらい体験をした渡辺直美。そんな中、別の学校に通う幼馴染の友人には電話で相談していたそう。相談の際、渡辺はモノマネをよく披露していたという。そのモノマネを友人にほめられたことが芸人になるキッカケにもなったのだとか。
ジャングルポケット斉藤慎二は小学3年生から中学生の頃まで、凄惨な時代を過ごしてきたという。だが高校に進学して人間関係が一新されると、いじめは終わったそう。
そんな中学の頃から、演劇に興味を持ち始めたという斉藤。「自分という人間は存在しちゃいけないんじゃないか、でも、役になりきれば自分じゃない誰かになれる」と決意し、短大で演劇を専攻。そこからお笑いの道に進んだという。
同じく、中学時代に陰湿ないじめを受けていたのがコロコロチキチキペッパーズ・ナダル。放課後は、黒板が僕の悪口で埋め尽くされることもあったという。中学卒業まで状況は変わることはなかったが、当時について彼は「ホンマに大変だと思うんだけど、将来には絶対救いがある。自分だけで抱え込まないで。なんとか、今を生き抜いて、将来につなげていってほしい。何もせずに生きてきたやつより、人の気持ちがわかって、人に寄り添える人になれると思う」と呼びかけている。彼らの告白が、誰かの救いになることを祈りたい。
(執筆者: genkanaketara)