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全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。“竹岡式ラーメン”をご存知だろうか。千葉県の内房にあたる富津市竹岡発祥のご当地ラーメンだ。地元・富津の濃いめの醤油を使い、チャーシューの煮汁をタレにして作る男らしいラーメン。「薬味」と呼ぶ刻みタマネギがたくさん乗っているのも特徴だ。地元の製法としては、ダシを一切取らず、麺には乾麺を使用する。スープは、チャーシューの煮汁に麺茹でに使用した湯(またはただのお湯)を入れるのみ。
都内で竹岡式ラーメンを食べられる店はなかなかないが、東京・駒込に昨年12月新店がオープンした。“竹岡式ラーメン 世良”だ。
ここは曜日によって店名を変えるという面白いお店で、日月火水が“辛旨ラーメン ふじ本”、木金土が“竹岡式ラーメン 世良”という曜日二毛作店だ。
「竹岡式ラーメン 肉増し」をいただく。中盛無料。
具はチャーシュー9枚、刻みタマネギ。麺は乾麺ではなく極太の縮れ麺。
富津の宮醤油を使っているが、スープはお湯ではなく豚を使っている。竹岡式の基本を生かしながらスープを少し厚くし、麺を極太にしてさらに食べた感を演出している。上手い作りだ。進化系の竹岡式ラーメンと言える。
そして、ここには二郎系の「豚ラーメン」というメニューもある。二郎系を提供しているお店は他にもたくさんあるが、ここは「竹岡式豚ラーメン」というメニューがあるのが面白い。中盛、ニンニク、アブラで注文。
二郎系を竹岡式の富津の醤油と刻みタマネギでまとめた一品。醤油がビシッと立ち、モチモチ麺、野菜ともに美味しい。この醤油にニンニクを合わせるのも新感覚。
これはメニュー名含めてアイデア賞。
まずは竹岡式、そしてさらに楽しみたい方は竹岡式豚ラーメン。ぜひお試しあれ。
竹岡式ラーメン 世良
東京都豊島区駒込2丁目17番6号
080-4910-2002
(執筆者: 井手隊長)