「スター・ウォーズ」や「ハリー・ポッター」を超え、全世界No.1シリーズ累計興行収入を記録するマーベル・スタジオ作品。その最新ドラマシリーズである『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は、配信初週末にディズニープラス史上最も視聴されたドラマシリーズとして、全世界でNo.1初週視聴数を記録。さらに、日本でも映画作品も含めた全コンテンツの中で歴代No.1の初週3日間の視聴数を記録するなど、大きな注目を集めスタートをきりました。そして今週ついに最終回を迎えます!

第1話のラストで“二代目”キャプテン・アメリカとして華々しくデビューしたジョン・ウォーカー。これまで軍人としてアメリカで史上初の名誉勲章を三度受賞し、対テロや人質救出などの活動をしてきた彼は、MITの身体能力測定でもあらゆる分野でけた外れの能力を記録しています。超人血清なしでキャプテン・アメリカの盾を自在に操っていることからもともとかなり高い素質を持っており、一方でインタビューでは「僕なんか」と笑顔で謙遜する様子も見せるなど、さわやかな笑顔の白人男性としてまさに人々が期待を寄せるキャプテン・アメリカとなりました。

しかし、人々の前ではさわやかなヒーローとなった彼も、ファルコンとウィンター・ソルジャーの前では、ちょっと違った一面を見せています。ウィンター・ソルジャーが恩赦の代わりに義務とされていた定期カウンセリングを一方的に打ち切り、さらにフラッグ・スマッシャーズをかくまった市民から唾を吐きかけられると「俺を誰だと思っているんだ!」逆上して暴行をはたらくといったような短絡的な性格が見え隠れ。ファルコンがカーリを諭すという意見にも反対し、結局ファルコンがカーリと話し合う前に一方的な判断で突入してしまい、作戦を失敗させてしまいます。

それどころか、勝手にフラッグ・スマッシャーズのアジトに潜入し、相棒のレマーが死亡するという最悪の事態に。彼の死で逆上したジョンは偶然手に入れた超人血清を使い、さらに市民が見守る街の中で、キャプテン・アメリカの盾を使ってフラッグ・スマッシャーズのメンバーを殺害してしまうのです。これまでのアベンジャーズの戦いであれば、正義vs悪という構図で片付けられてきたが、フラッグ・スマッシャーズが義賊として市民に受け入れられている状態だからこそ、ジョンの行動はヒーローとしてふさわしいのか疑問を投げかける注目の展開に。

先週配信された第5話では、血塗られた盾をめぐってファルコンとウィンター・ソルジャーの二人と戦った結果、盾はファルコンの手に。さらにはアメリカ軍でも軍法会議でキャプテン・アメリカとしての活動と過去の勲章をすべてはく奪。それは、これまで学生時代から花形アメフト選手として活躍し、軍でも優秀な成績を残してきたプライドの高いジョンには受け入れがたい結果でした。

本作の脚本を担当したマルコム・スペルマンは「彼の価値観はアメリカ例外主義、自分たちの偉大さだ。我々は最高でなければならない、我々が最高であり、正義の存在であれば、世界は自分たちに着いてくると」とその正義感を明かしてくれた。これまでまさに自分こそが正義だと思っていたジョンは、今回初めて自分がヒーローではなかったことを知らされるのです。

キャプテン・アメリカとしての地位を失ったジョンだが、そこに現れるのが伯爵夫人というヴァル。ヴァルはジョンの行動に理解を示し、血清を打ったこともなぜか知っており、「汚い国家機密を教えてあげる」と盾が政府のものではなく法的にはグレーゾーンなのだとささやく。その意味とは一体どういうことなのか…。

さらに、第5話のラストではジョンが新たな盾を作っている描写も見え、このまま簡単に終わる存在ではないということを示した。一体ジョンはこのあとどういう行動をとるのか!?

ついに最終話を残すのみとなった『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』。表舞台から退場したかに思われたジョン・ウォーカーの今後にもますます注目が集まる。果たしてどんなクライマックスを迎えるのか!? 最終話は23日(金)16時配信です。

(C)2021 Marvel

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 キャプテン・アメリカ失格!? 超人血清・そして盾の行方… 自分の信念を失ったジョン・ウォーカーが選ぶ道とは