TwitterでBLなどを発表している江久井さん(@kei_kisyu)が描き続けていて、『週刊ヤングジャンプ』(集英社)の『1億円40漫画賞』のBL・ブロマンス部門で佳作を受賞したマンガ『AIスピーカー×独身サラリーマン』シリーズ。これまでにさまざまなAIスピーカーが登場していますが、最新作の『関西産AIスピーカーといじめられっ子男子高校生』では、万引きしたAIスピーカーと男子高校生の井沼恵梨香(いぬまえりか)との出会い(?)が描かれています。

※参考記事 地雷踏み抜き&オーバーキル! 推しが死んだ同人作家兼サラリーマンを後輩が冷たく接するマンガに「わかる」の声
https://otajo.jp/95876 [リンク]

「人生で初めて万引きをしてしまった。でも僕が悪いんじゃない…。アイツらがやれって言うから仕方なかったんだ」という井沼。ベッドに盗んだAIスピーカーを置いて「どうしよう、これ…」とボー然としています。

そんな中「なあなあ!」と喋りだしたAIスピーカー。「えッ…、何で電源入ってんの!? あっ…デモ機だった…!?」と困惑しつつ、「あんた新しいご主人様?」と聞かれて「う、え、ちっ…、えっと…」とキョドります。

「まぁええわ! 買うてくれてありがとう! ほな今日から頼むわ! 兄ちゃん名前は? ワシ名前なんやと思う? KEANAいうねん! 無いのにな!」と関西弁で自己紹介マシンガントーク。ご丁寧に「どっ!!」というガヤが入り、「ここ笑うとこやで」とツッコミ。井沼、完全に置いてけぼりです……。

「自分全然喋らへんなあ! 機械の方が喋ってるってどういうことやねん! どっちが人間なんかわからんやないけ!」とベラベラと話すKEANA。「自分ええ頭しとんな。どこで切ってもろたん? もしワシが人間やったらそこで切ってもらうわ!」と話題がコロコロと変わり、「てか兄ちゃん飴ちゃんいる? ま、ないんやけどな」とボケて、また「どっ」と先程より控えめなガヤの後に、「ここ笑うとこやで!!」と天丼。まったくついていけない井沼、「か……返したい…!」と泣きそうになっています。

キャラ立ちすぎのKEANAについて、「いつも描いている『AIスピーカーと独身サラリーマン』シリーズに、新展開を迎えさせたいと思い立ったのがきっかけです。以前より関西弁のAIスピーカーがいたら面白いかな、と思っていたので描いてみました!」という江久井さん。関西弁は「信頼出来る友人の関西人に監修を頼みました」という力の入れようで、「読みやすいという感想が届いて、本場の監修受けてよかった、頼りになるなと思いました」と語ります。

井沼については、取材の際に「今名前決めました!可愛い感じで!」といい、「歳は16歳です。元々黒髪だったのですが、無理やり脱色させられてハサミで雑に切られたので奇抜な髪型をしています。可哀想ですね。もう少しここは掘り下げたいです」とのこと。彼には「不憫さも愛しすぎ」という声が上がっていました。江久井さんは「久々の『AIスピーカー』シリーズということで、新しい子(と機械)の登場に喜んでくださる方がいて嬉しかったです!」と話してくれました。

「読んでくださる方、反応してくださる方、いつもありがとうございます! 『AIスピーカー』シリーズはまだまだ続いていくので、これからも是非よろしくお願い致します!」という江久井さんの「令和の最先端BL」。今後の展開が予想つかないので、ここからが気になるところです。

『AIスピーカーと独身サラリーマン』バラ読み(pixiv)
https://www.pixiv.net/user/19904161/series/74954 [リンク]

※画像はTwitterより
https://twitter.com/kei_kisyu [リンク]

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 マシンガントークについていけない!? 万引きしたAIスピーカーの関西弁ノリツッコミに押される男子高校生マンガがなんだか不憫