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2021年、東日本大震災から10年という節目を迎えるにあたり、三井住友信託銀行からエンディングノートやオリジナル万年筆を含めた「終活キット」が100名に無料配布される。
信託を通じて人々の想いをつないできた三井住友信託銀行は、昨今のコロナ禍でも「新型コロナワクチン・治療薬開発寄付口座」を開設してきた。そういった取り組みの中で、遺言をはじめ死後事務などに関わる「終活」に関する問い合わせが増えてきたことから、今回の「終活キット」の無料配布へと繋がったという。
残された遺族にとって、お葬式の準備や関係各所への連絡・手続きといったものは想像以上の負担となる。特に昨今ではインターネット上のパスワード等がブラックボックスとなってしまい、手続きが進めづらくなってしまうことも。
そんな遺族の実務負担を減らすためにも、主要な連絡先やアドレスなどの情報をしっかりと書き記しておくことは重要だ。エンディングノートの死後事務目録は、項目に従って必要事項を明記して葬儀に対する希望も書いておくことができる。
どうしても遺書や遺言となると法律上の問題もあり、手堅くなってしまうもの。しかし、ライフメモリアルノートは自分の好きな歌や歌手、本や映画といった好きなものを書き記して、大切にしたいこだわりなどを記入する欄が用意されている。
普段から家族や知人と話していること以外にも、声に出して言いにくかったことを書いておくことが可能だ。感謝の気持ちや心に引っかかっていることなどを生前に書き記すことで、気持ちが楽になるかもしれない。
終活キットにはレターセットや書き記すための万年筆も付属している。日常生活の中で文字を書き記すということも減ってきているが、じっくりと自分の心と気持ちに向き合って文を綴るなら、やはり手書きが一番だ。
三井住友信託銀行で人生100年応援部長を務める谷口氏は「当社は全国に支店持っている関係から、この10年間でも多くの方々と接する機会がありました。災禍が二度と起きないことを心から望んでいます。しかしながら、このような状況が起こるであろう前提に立ち、信託銀行として皆さまを支える方法を常に考えておく必要性も痛感してきました。
そのような中で、終活を信託の力でトータルサポートできる当社だからこそできることを考え、“備えることの大切さ”を伝えるべく、終活キットを配布することにしました。防災キットと同じように、終活キットがもしもの時に備えるきっかけになればと思っています」とコメント。
人間は必ず死を迎えてしまうが、死に対する向き合いは決して後ろ向きなことではなく、どのように生きていくのかという生の向き合いと考えられる。震災やコロナ禍などで先が見えない世の中だからこそ、自分自身と向き合ってみてはいかがだろうか?
「終活キット」は三井住友信託銀行の専用フォームから申し込みが可能。申込期間は3月1日から11日までとなっており、抽選で100名に配布される。
三井住友信託銀行「終活キット」申込URL:
https://www.smtb.jp/personal/campaign/index.html#Recommended