見とれてしまうくらいの美少女……と思いきや、実は男の娘という桃井さんごと、居候先の青野蒼とその姉妹のほのぼのとドキドキ同居生活を描いている楠元とうか先生(@iro1v1i)の『好きこそももの上手なれ!』(4コマKINGSぱれっとコミックス)。2020年10月22日に刊行された第2巻に収録されている第22話では、お祭りではぐれてしまったさんごを蒼が探すところからはじまっています。











「ももさんどこいいるんだ?」と人混みの中を探す蒼。「あんなに楽しそうにしてたのに、ひとろぼっちなんて」と思いますが、くじ引きをしている浴衣姿のさんごを発見。ほっとひと安心して「みんなももさんがいなくなって心配してて、お姉さんも」と言いますが、「うち、景品のぬいぐるみがどうしても欲しかったので、すぐ戻るって伝えていたんですけど」と返されて、「はァー…」とため息。「でも…よかった!!見つかった」と思っていると……。





「心配してはしてきてくださったんですね」と蒼の汗を拭くさんご。「なんでこんな子が男なんだろ…。男じゃなかったら、俺は…どうしてたんだろ」と思います。汗を拭いた後に、「じゃあ戻りましょ-」というさんごが「痛っ」と足を気にします。


姉に連絡した後にベンチでさんごの足を見る蒼。「がっつり靴擦れしてますね…。我慢してました?」と言われてギクッとなったさんご。「いえ、ぜんぜん」と横を向くあたり、頑固な面も見せます。が、足に直接触れた蒼はそれだけでドキっとしてしまい、「え??なんで俺緊張してるんだ?足だぞ?足足足足。あれ……でも男の足ってこんなかわいかったっけ」と混乱します。





「浴衣でお祭りは、うちには早かったかもですね」というさんごに、「そんなことない!!むしろ…すごく似合ってます!!」と答えようとして「なんか違うか…」と思い直し、「大丈夫です。ももさんは運動得意だしすぐ慣れますよ」と言う蒼。すると、「よっ、よーし。じゃあ練習頑張っちゃいます。それでお祭りにリベンジします!」と意気込むさんごに、思わず笑ってしまい、「そんなに気合い入れて祭りに参加する人初めて見ました」と言うと、「もー、そんなに笑わないでくださいっ」と楽しそうな笑顔に。それを見て、蒼は「男とか女とかじゃなくて俺はももさんが好きなんだ」と思います。


ここで「じゃあ、……これ。よかったら祭りリベンジのときにでも…」と花飾りを渡す蒼に……。





「かわいいっ。ありがとうございます」「好みじゃなかったらるりにやってください」「こんな感じですか?」と髪につけてみせたさんご。思わず「かわいい」と声に出てしまった蒼に「えっ」となったさんご。ここで花火のドンッ」という音が響き、「いや…その今のはなんというか…」と焦る蒼に「花火始まりましたね!そろそろみなさんと合流しましょうか」と言うさんご。「聞こえてなかったのか」とほっとする蒼ですが、こころなしか頬を染めているさんごなのでした。



楠元先生によると、「男の娘がいる日常を描いてみたいなと思ったことがきっかけ」だったという『好きこそももの上手なれ!』。男の娘の魅力について、「男でもあり、女でもある。または、そのどちらでもないような…上手く言葉に出来ないのですが、とても神秘的な存在に感じています」といいます。


「周りのみんなは、さんごの男に見えない容姿に動揺して、男同士なのにときめいたり、男なのかと疑ったり、普段男性に対してしないような反応をしてしまいます。ですが、実はさんご自身が自分は男だと一番自覚しているのではないかと私は思っていて、その点を意識してお話を考えていました」と話す楠元先生。「2巻からは、さんごの視点でのお話が増えます。1巻ではあまり描けなかったさんごの内面を描く機会が増えたので、そこを見ていただけると嬉しいです」と言います。


残念ながら2巻で完結の『好きこそももの上手なれ!』。楠元先生からは「短い間でしたが、2人を見守ってくださってありがとうございました!」とメッセージを寄せてくれました。見た目は女子だけど中身は男子的、というのは最近の「男の娘」「女装」をテーマにした作品では増えている印象。そういった視点で読むと新たな発見があるのではないでしょうか。


※画像はTwitterより

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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 「男でもあり女でもある……とても神秘的な存在」 男の娘の浴衣姿に「好き」だと自覚する男子のマンガのドキドキ感が瑞々しかった