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ASUS JAPANが8月7日に発売したゲーミングノートPC「ROG Zephyrus Duo」のレビューをお届けします。
メインディスプレイに15.6型 4K UHD(3840×2160)ディスプレイ、セカンドディスプレイに14型(3840×1100)タッチスクリーンを搭載した2画面ゲーミングノート。一見キワモノのようですが、CPUに最高5.3GHzで動作する8コア16スレッドの第10世代インテル Core i9-10980HKプロセッサー、グラフィックスにNVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER Max-Qを搭載するハイスペック仕様です。メモリーは高速なDDR4-3200メモリーを32GB搭載し、ストレージはPCI Express 3.0 x4接続の1TB SSDを2台、RAID 0構成で搭載します。
サンドブラスト加工で高級感のある外装。閉じた状態では普通のノートPCなのですが……。
開くとセカンドディスプレイが13°の角度までせり上がり、普通ではないその姿が明らかに。
2画面が並ぶ様は圧巻。この2つの画面をどう使いこなすか、想像が膨らみます。
デフォルトではCPUやGPUなどのパフォーマンス、冷却モードの設定や確認ができるツール「Armoury Crate」、ブラウザ、手書きツールなどのショートカットがタッチ操作で利用可能。
メインディスプレイでゲームをプレイ中に使うとすると、DiscordやSkypeを開いて友達とコミュニケーションをとりながらプレイするような利用法が思いつきます。Twitterのタイムラインをチェックしたり、ブラウザで調べものをしながらプレイすることもありそうです。
2画面は上下に並んで認識されているため、ブラウザを2画面で縦に広く開いて、手元のセカンドディスプレイでスクロール操作するような使い方もできます。
セカンドディスプレイは、クリエイティブ系ツールとの相性も良好。「Photoshop」でブラシやライブラリのパネルを開いてマウスとタッチ操作を併用したり、「Premiere」でタイムラインをタッチ操作で行き来しながら動画を編集したりと、工夫次第で便利な使い方ができそうです。
キーボードは発光をカスタマイズできるLEDを搭載。タッチパッドはテンキーとしても利用できます。
13°の角度にセカンドディスプレイが開く構造は、CPUを高パフォーマンスで動作させる冷却性能にも寄与しています。セカンドディスプレイ裏側のスペースには28.5mm径の大型エアインテークを2つ搭載し、強力な吸気を実現。CPUには独Thermal Grizzly社製の液体金属グリスを採用し、これによりCPU温度を最高で14℃下げることに成功しています。
ベンチマーク結果は、「Forza Horizon 4」のベンチマークで60fpsを記録。「3D Mark」の「Time Spy」ベンチマークの結果は8621でした。
ゲームの動作は滑らかで表示も美しく、快適にプレイできます。最大2画面の4Kディスプレイに出力できるため、3画面でより臨場感あるビジュアルを楽しむことも可能。
インタフェースは、右側面にThunderbolt 3対応のUSB Type-Cポート、USB 3.0 Type-Aポート2基を搭載。背面にはUSB 3.1 Type-A/Gen2 ポート、LANポート、HDMIポートを搭載します。左側面にはマイク入力、ヘッドホンジャックを搭載。無線LANはWi-Fi 6に対応します。
希望小売価格は63万6182円(税別)とお値段も相当ですが、2画面の付加価値を十分に使いこなせるゲーマーやクリエイティブ系ユーザーには気になる存在になりそうなROG Zephyrus Duo。店頭などで触れる機会があったら一度チェックしてみてはいかがでしょうか。