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どうもライターの丸野裕行です。
ROLEX好き・ヴィンテージ時計好きのご支持を受け、毎回好アクセス数を記録しているこの《シリーズ・オトナの時計投資》ですが、今回テーマにするのは、「ベルト交換」についてです!
ベルトを交換することで、時計自体の印象が違って見えるということは、時計好きであれば基本のテクニック。
コロナショックで下降気味にあるアンティークロレックス市場、時計投資の動向は気になりますが一旦そのことは置いておいて、今回はベルト交換でロレックスを遊び倒すコツを解説していきたいと思います。
今回も、副業でビンテージROLEXへの投資ビジネスを行うコレクター・神戸製薬株式会社代表の吉田斉彬(ナリアキラ)さんと、関西を中心に宝石や時計の小売店、時計修理・宝石修理店を展開している時計宝石修理研究所(株式会社ミノル)で“時計修理技能士”など複数の国家資格を保有している時計職人兼てんまばし店店長の平井徹さんにお話をお聞きし、ROLEXを含めた時計の本当の楽しみ方をお送りしていきたいと思います。
■『オトナの時計投資:ビンテージウォッチで、こう愉しむ! こう稼ぐ!』
https://getnews.jp/archives/2378319 [リンク]
■『オトナの時計投資:買い時?! 文字盤修復した“リダン”ロレックス(ROLEX)“復権”の可能性』
https://getnews.jp/archives/2443127 [リンク]
■『オトナの時計投資:コロナショックでROLEX価格大暴落!しかし今がチャンスかも!?』
https://getnews.jp/archives/2506964 [リンク]
■『オトナの時計投資:高額デイトナは適正価格か?! 手が届かない人のクロノグラフの楽しみ方』
https://getnews.jp/archives/2561696 [リンク]
丸野(以下、丸)「このベルトは、平井さん、特殊な加工がしてあるということで」
平井さん「そうですね、これはガラスコーティングしたものです。うちはジュエリーを扱っているので、このようなベルトへのコーティングやジュビリーブレスのコマ詰めなどキレイに行えます」
<写真:ジュビリーブレスのコマ詰めは卓越した技術を要する>
吉田さん「このベルトは金メッキ加工してあって、実はこれが剥がれてしまうと、下地のシルバーが出てきてしまうんです。ですから、ガラスコーティングで表面を保護してやると……」
平井さん「そうなんですよ、下にニッケルメッキをしてからじゃないとキレイな色は出ないんですよ」
丸「ああ、車の塗装と同じですね。下地を塗ってからじゃないとキレイな色は出ないと……」
吉田さん「『時計宝石修理研究所』はやっぱりジュエリー系に強いですからね。平井さん職人ですから、僕の時計は全部おまかせしています」
平井さん「とりあえず、ちょっとこのデイデイトのブレスを外してみましょう。で、革ベルトに変えてみますね」
丸「ほほう、全然印象が違いますね」
吉田さん「こうすると、フォーマルに見えますよね」
平井さん「スーツに合いますよね」
吉田さん「夏はやっぱりジェームスボンドのNATOがオススメですよ。軍用のベルトですね」
平井さん「吉田さんのチュードル(チューダー)がNATO付きですよね。ちょっと持ってきます」
吉田さん「丸野さん、これがいいんですよー」
<写真:ビンテージのチュードル。最近、正式名称が「チューダー」に統一された>
丸「あら、ピッタリだ。よく似合いますね」
吉田さん「僕はこれが大好きなんですよ」
平井さん「ロレックスにNATOはアリですね。やはり軍用のものも合うんです。昔は、軍用のロレックスというのがあって、将校以上に支給か貸し出しされていたそうです。戦争が終われば回収になるんですけど、それがどこからか流出してしまったらしく、品質があまりよくなく意外に脆いそうです」
吉田さん「このお店のホームページにも掲載されていますけど、他店で断られた時計にもできるだけ対応しているんですよね?」
平井さん「まぁできる限りは……(笑)。確かに難しいものもあります。昔のロレックスというのは3回程度OH(オーバーホール)すると、ケースが折れたりしてボロっと取れてしまうんです。細かな部品であれば、溶接処理で直すことはできますけど……」
吉田さん「僕もこのブレス部分を対応してもらいました。キッチリと直ってます」
丸「なるほど、すごい」
平井さん「でも、難しいものもあるんですよ。自動巻きや手巻きの時計であればいいのですが、クオーツの機械時計は基盤が壊れていれば、修理や調整が行えないので……。これは最近、持ち込まれたお客様の時計なんですが、機械式で今チャレンジしているものです」
平井さん「動かない古い時計や苦労して手に入れたもの、大事な人から送ってもらった時計など、時計の数だけお客様の想い出と物語がありますから……。ブランドや状態に関わらずにとにかく誠意を込めて、修理させていただいてます」
≫≫次回は、『時計職人が語るミネルバ時計の魅力と修理で持ち込まれるROLEXなどのヴィンテージ時計』
では、またさらにディープなビンテージ時計の世界を綴っていきたいと思います。
※ビンテージROLEXへの投資はあくまで自己責任でよろしくお願いいたします。
『時計宝石修理研究所てんまばし店(株式会社ミノル)』
住所:大阪府大阪市中央区天満橋京町1-1 京阪シティモール3階
電話番号:06-6943-8288
営業時間:10:00~21:00
定休日:年中無休
URL: http://watch-jewelry-repairlab.co.jp/
(執筆者: 丸野裕行)