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自民党広報Twitterアカウント((@jimin_koho)が、『教えて!もやウィン』と題したマンガを2020年6月19日に公開。憲法改正について、チャールズ・ダーウィン(1809-1882)の進化論を絡めて説明し、批判が集まっています。
【教えて!もやウィン】
第1話 進化論 ②「進化論」
(続く)https://t.co/bpvswQGEL4#憲法改正#もやウィン#4コマ漫画pic.twitter.com/wpNFW59ey9—自民党広報 (@jimin_koho) June 19, 2020
このマンガでは、ダーウィンの進化論で「最も強い者が生き延びるのではなく、最も賢い者が生き延びるのではない。唯一生き残ることができるのは変化できる者である」といわれていることになっていますが、「ダーウィンはそんなこと言っていない」という指摘が多数寄せられています。
遺伝的変異(変化)が進化に重要なのはその通りですが、変化する者だけが生きのこるというのは誤りです。ダーウィンはそのようなことは言っていません。また、生物進化の理論を憲法のあり方と結びつけるのも何の根拠もない不適切なことです。社会的にも教育的にも悪影響ですので、撤回してください。
—佐倉統 (@sakura_osamu) June 19, 2020
遺伝的変異(変化)が進化に重要なのはその通りですが、変化する者だけが生きのこるというのは誤りです。ダーウィンはそのようなことは言っていません。また、生物進化の理論を憲法のあり方と結びつけるのも何の根拠もない不適切なことです。社会的にも教育的にも悪影響ですので、撤回してください。
『進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語』著者の千葉聡東北大学教授によると、「この世に生き残る生物は、激しい変化にいち早く対応できたもの」と述べたのは、アメリカの経営学者レオン・メギンソン(1921-2010)で、変化する環境に適応できる集団が生き残るという証拠はなく、「進化生物学的には不可解な言葉」としています。
※参考 誰もが知っているダーウィンの名言は、進化論の誤解から生じた!
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70729 [リンク]
さらに、ダーウィンの進化論の影響を受けた社会進化論(ソーシャル・ダーウィズム)が、優勝劣敗という強者の発想になり、後には優生学が人種差別や障害者差別に繋がった歴史を指摘する反応も上がっています。
掲載前にちょっと誰かにRVさせれば、社会的ダーゥイニズムがファシズムと結び付いた過去や、自然淘汰はただの確率論なのであって、変化したものが生き残る訳でもないことが分かるはずなのに。
どういうレベルの人が自民党の公報なのかが、わかってしまうと思うのだが・・・・—碧海 喬(Takashi Aomi) (@AomiTakashi) June 19, 2020
掲載前にちょっと誰かにRVさせれば、社会的ダーゥイニズムがファシズムと結び付いた過去や、自然淘汰はただの確率論なのであって、変化したものが生き残る訳でもないことが分かるはずなのに。
どういうレベルの人が自民党の公報なのかが、わかってしまうと思うのだが・・・・
「与党が似非科学に傾倒しているのは怖い」「広告代理店政治はもうたくさん」といった声も上がっていた自民党の進化論マンガ。安倍晋三総理が憲法改正を目指していることは周知の事実ですが、このような広報は逆効果なのではないでしょうか。
※画像はTwitterより
https://twitter.com/jimin_koho/status/1273893819579166720 [リンク]