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映画『アングスト/不安』の日本初劇場公開に際し、本作を愛してやまないギャスパー・ノエ監督から、日本の観客へ向けてメッセージが到着した。
『アングスト/不安』は、オーストリアで実際に起った一家惨殺事件を犯人の目線で描いた実録スリラー。その残忍な内容から、各国で上映禁止の憂き目にあい、アメリカではXXX指定を受けて配給会社が逃げたという逸話を持つ。日本では『鮮血と絶叫のメロディー/引き裂かれた夜』というタイトルで1988年にレンタル用ビデオがリリースされたのみで、今回の上映が37年越しの初の劇場公開となる。
そんな本作を愛してやまないのが、フランスの奇才ギャスパー・ノエ監督。本作の大ファンであることを公言しており、『カルネ』(94)や『CLIMAX クライマックス』(18)といった作品で本作へのオマージュを捧げている。
フランスでも当時劇場上映されることがなく、ノエ監督はVHSを購入して本作を鑑賞。いたく衝撃を受けて「60回は観た」といい、本作の注目すべきポイントを、映画史上もっとも重要と言える素晴らしいカメラワークと、主人公が殺人を犯しながら自身の過去を独白するアテレコシーンだと語る。日本の観客へ、「観る機会があったらぜひたくさんの人に観てほしい」とメッセージを贈った。
<ギャスパー・ノエ監督のメッセージ動画>
<予告編>
『アングスト/不安』
7月3日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開