新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、マスクや消毒用アルコールが品薄になり、フリマアプリ『メルカリ』では出品数が増えています。また、海藻のあおさが「新型コロナウイルスでの増殖抑制効果が期待できる」とした中部大学研究チームの発表があった後、高額出品が相次ぐ事態にもなっています。


「詐欺に近い」という意見も!? 中部大学「あおさにヒトコロナウイルス増殖抑制効果を確認」発表で『メルカリ』に高額出品も

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消毒用アルコールの需要急増により、ポーランド産のウォッカ『スピリタス』がアルコール度数96%で「代替品になる」と脚光を浴びて、ネット通販での販売価格が上昇傾向にあります。『メルカリ』でも多数出品されており、「消毒用」と称して出品するケースもありました。


ただ、消毒用エタノールの濃度は76.9%から81.4%と定められており、エタノールと同じ成分のアルコールとして、『スピリタス』など濃度の高い酒類を希釈して発売や出品をした場合、薬機法違反となる可能性があります。


『メルカリ』の広報担当者によると、「マスクや消毒用アルコール等において、禁止出品物に当たらない場合でも、社会情勢を鑑み、取引状況によっては削除等対応をしております」といい、あおさの場合に関しても「たとえば食品表示や、要冷蔵である等の食品関連の禁止項目に該当するようなケースや、薬効表記がある場合にはガイドライン違反の対象となります」といい、同様に削除などの対応をしているとのこと。


『スピリタス』を「消毒用」とうたうことについては、「薬機法に抵触する可能性があるものについて削除対象」とのことなので、出品をする場合はあくまで飲料用とすることが無難で、ハンドメイドで純度の高いアルコールを原料に希釈したものを売ることは控えるべきでしょう。


『メルカリ』は、サービスとして新型コロナウイルス対策を講じる可能性について「現時点で決まっていることはありません」としつつ「今後も状況を鑑み対応を随時検討してまいります」としています。社会的に不安が高まっている中、ユーザーにも自制が求められるのではないでしょうか。


※画像はメルカリより

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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 薬機法に抵触する可能性があるものについては削除対象に ウォッカ『スピリタス』多数出品について『メルカリ』に見解を訊いてみた