近年、地震や台風、大雨などの自然災害に見舞われることが多い日本列島ですが、サントリー食品インターナショナルが実施した実態調査によると、防災バッグ常備率は28.9%に留まり、防災バッグを定期的に点検しているという人は13.4%という結果になりました。



全国1万人を対象にした調査によると、「常備している」と答えたのは全体で28.9%と3割以下。地域別に見ると、東海地震が想定される中部(静岡・愛知・岐阜・三重)が36.2%と最も高く、関東・甲信越(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬・山梨・長野・新潟)が33.8%で続いています。一方、九州・沖縄(福岡・佐賀・長崎・大分・熊本・宮崎・鹿児島・沖縄)は18.9%と最も低い数字になっています。


防災バッグを常備していると答えた2892人に常備した時期を訊いたところ「5年以上前」が30.2%と最も多く、「3年以上」(7.4%)と合わせると4割近いという結果に。大雨や台風が頻発した2019年7月以降と答えた人は12.5%で、危機意識を持った人が一定数いることが見て取れます。



ただし、防災バッグを常備していて、そのままにしている人も多い様子。自宅に防災バッグを常備している男女700人を対象にした調査では、防災バッグの点検頻度を聞いたところ「定期的にしている」という答えは13.4%に対して、「定期的ではないが、気が付いた時にしている」が61.6%。「入れ替えをしていない」という答えは25.0%となっています。



防災バッグの中身に入っているものを聞くと、「懐中電灯」(78.9%)「軍手・手袋」(67.3%)「ペットボトル入り飲料水」(56.1%)が上位3アイテムに。ただ、飲食品が「消費期限・有効期限切れ」だったというケースも多く、「ペットボトル入り飲料水」を常備している393人のうち、期限切れを入れていたのは69人で劣化率は17.6%。「乾パン・缶入りパン」は常備している271人のうち期限切れが71人で、劣化率は26.2%となっており、全体で期限切れのアイテムが入っていた人は231人で、1/3は何らかの使えないグッズが入っていたことになります。



災害時はとりわけ断水時のために飲料水の備蓄が重要。内閣府の『防災情報のページ』によれば「1人1日3リットル×3日分で9リットル必要」としておりますが、この事を「知らなかった」という人は48.0%と半数近くになり、1人あたりの必要量を家族分備蓄している人は35.6%に留まりました。


そもそも防災バッグの浸透率は高くなく、常備品の点検をする習慣がない人が多いことが分かった今回の調査。東日本大震災があった3月11日や、関東大震災があった9月1日の「防災の日」などを目処にして、防災バッグの中身をアップデートすると決めるといった自衛が必要だといえそうです。


なお、調査を発表したサントリーは、自宅の防災バッグの写真をTwitterに投稿することで『サントリー 南アルプスの天然水 備蓄用』が抽選で当たるキャンペーンを2020年3月31日まで実施中。これを機会に防災バッグを用意したり点検してみてはいかがでしょうか。


防災バッグ衣替えキャンペーン(サントリー)

https://www.suntory.co.jp/water/tennensui/campaign/bousaibagkoromogae/ [リンク]


※トップ画像は『AC』より

https://www.photo-ac.com/main/detail/656439


―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』
情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 防災バッグ常備率は日本全国で28.9% ペットボトル入り飲料水や乾パンが期限切れになっているケースも!