新型コロナウイルスの影響でマスク不足が続く中、UI/Webデザイナーのねこハンドさん(@nekohnd)がTwitterに投稿した「ペーパーマスクの作り方」イラストが、イトーヨーカドーの店舗で無断で使用されて問題となっています。


ねこハンドさんのイラストは、2020年2月2日にツイート。





【ペーパータオルマスクの作り方】新型ウィルスの脅威によってマスク売切れ続出。緊急時はキッチンペーパーを折るだけで簡易的な紙マスクが作れることを覚えておいて。


この件について、2月6日にねこハンドさんのフォロワーがイトーヨーカドーの店舗のPOPに使われていることに気づき、2020年2月9日に次のようにねこハンドさんがツイートして問題が知られることになりました。





私の描いたイラストが意図的にサインを消された状態で大型商業施設の掲示物に無断二次利用されました。公益のために情報拡散して頂けるのは本望ですが著作権は放棄していないので当該行為は残念です。イトーヨーカドーさん、怒ってないので今度イラストの仕事貰えませんか?


「怒った方がいい」「対価をもらうべき」といった反応が集まっていた今回の無断使用。イトーヨーカドーの親会社セブン&アイ・ホールディングスの広報によると、POPが掲示されていたのは埼玉県内の2店舗で、指摘があって2020年2月8日には撤去済みとのこと。スタッフがネットから画像を使用したことについて、「著作権に関する認識が不足していました。個別の店でやっていることではありますが、弊社としてもチェック体制が足りていなかったと考えています」と述べています。


なお、セブン&アイ側はねこハンドさんに「お詫びさせて頂いた上でお話し合いをしている最中」とのこと。ねこハンドさんは社外のクリエイターに依頼することによってデザイン力を補うことを提案していましたが、多くの企業にとっても著作権法の認識と、クリエイターとの関係性について見直す機会になればよいのではないでしょうか。






「怒ってないので今度仕事くれませんか?」っておちゃらけた提案で、私が本当に言いたいのは、


誰かの役に立ちそうな情報を公益のために拡散するっていう、心の根っこにあるやさしい気持ちは、私もイトーヨーカドーも同じだったはずだから、

権利だ、謝罪だ、でモメるよりも、


企業は自社に足りてないデザイン力を正式にクリエイターに依頼することで補い、クリエイターもその力をより社会に生かせる場を企業から頂き、お客様がより分かり易い情報をキャッチアップできるなら、三方良しではないですか?


一見ピンチなこの状況を、イメージアップのチャンスに繋げませんか?


※画像はねこハンドさんのTwitterより

https://twitter.com/nekohnd/status/1226364159496843264 [リンク]


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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 「著作権に関する認識が不足していた」 POPにTwitter「ペーパーマスクの作り方」イラスト無断使用のイトーヨーカドーが作者に謝罪