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キリスト教では、”最後の審判”が下される日をDoomsdayと言います。世界が滅亡する日とも言えるDoomsdayですが、いよいよカウントダウン始まったようです。
1月23日、アメリカの学術誌「原子力科学者会報(Bulletin of the Atomic Scientists)」は、世界滅亡までの時間を示す「世界終末時計(Doomsday Clock)」が、残り100秒になったことを発表しました。
1947年から始まった世界終末時計ですが、これまでの最短は1953年、2018年、2019年に記録された120秒です。
世界終末時計の針が進んだ理由として、核戦争・気候変動・サイバー空間での偽情報の3点が強調されています。
同時に、世界終末時計の針を戻すための具体的アクションとして、以下の提言がされました。
1.アメリカとロシアの指導者が交渉の場に戻り、中距離核戦力全廃条約(INF条約)を復活させるか、中距離ミサイルなどの軍拡競争を抑制する行動をとるべき。サイバー戦争、ミサイル防衛、宇宙の軍事化、極超音速技術、核兵器廃絶についての話し合いを開始すべき。
2.世界各国はパリ協定の温度目標に貢献するべき。
3.アメリカをはじめとするイラン核合意署名国は、中東の核拡散を抑制するために協力すべき。
4.国際社会は科学の誤った使い方をさせないよう、多国間で協議を開始すべき。サイバー空間における偽情報は公共の利益に反するので、IT(情報技術)にはより注意を向けるべき。
※画像とソース:
https://thebulletin.org/doomsday-clock/current-time/
https://thebulletin.org/2020/01/press-release-it-is-now-100-seconds-to-midnight/#
(執筆者: 6PAC)