現在、全国各地で空前の「うんこ」「鼻くそ」お土産ブームが到来しています。


私ノジーマは先日、北海道の根室中標津(ねむろなかしべつ)空港に行ってお土産ショップに立ち寄ったときに特に衝撃を受けたのですが、そこにはうんこ・鼻くそのお土産が集められたコーナーさえありましたからね。



白い恋人よりも、マルセイバターサンドよりも、うんこ&鼻くそ。こんな展開をしても怒られないくらい、うんこと鼻くそのお土産は認知度を高めているといってもいいでしょう。すごい時代になったものです。


全国各地の「うんこ」「鼻くそ」お土産品評会を開催!



というわけで今や全国各地でおなじみとなった「うんこ」「鼻くそ」のお土産ですが、せっかくお土産として誰かに買って帰るのであれば味もちゃんと美味しくあってほしいものですよね。


そこで今回はガジェット通信のオサダ記者、すがふじ記者と一緒に全国各地の「うんこ」「鼻くそ」お土産品評会を開催。日本一ウマいうんこ・鼻くそを決定すべく、YouTubeのライブ配信をしながら食べ比べを行いました。


今回のエントリーは全6品です。


1品目 パンダのうんこ(上野)



1品目は上野駅で購入した「パンダのうんこ」。実にストレートなネーミングです。中身はなにやら創業明治15年の老舗が手づくりで作っている本格的な麩菓子なのだとか。創業した1882年当時はまさか137年後にうんこのお菓子を作ることになるとは思いもしなかったことでしょう。



「どうせ茶色くて太い麩菓子がそのまま入っていて、それをうんことか言ってるんだろ」なんて思いながら開封してみると、中から姿を現したのはおしゃれなモスグリーン色の麩菓子。味はなんと抹茶味のようです。


これ、「パンダのうんこ」なんて名前にしないで無難な商品名にしても十分売れたのでは……?



そんな話で盛り上がった流れでGoogleの画像検索を使って実物のパンダのうんこを検索してみると、その見た目に忠実に作られていることが判明。本物のうんこの画像を見ながら食べてたら最悪の気分になってきました。これを見る前はおしゃれな色だと思ってたのに……。


でも味はコーティングされている抹茶シュガーが上品でいい感じ。それだけにただただ実物を見なきゃよかったと後悔しました。


2品目 ヒグマの鼻くそ(北海道)



続いていただくのは北海道で購入した「ヒグマの鼻くそ」。中身はココアピーナッツのようです。味もなんとなく想像がつきますね。



こちらはピーナッツの実を軽い食感のスナックで包み、さらにココア味でコーティングするという丁寧な作り。サクサクとした食感が非常に食べやすく、ココア味もチョコレートのように重たい感じはなく、甘さもちょうどよくてウマい!


開封したらサクサクポリポリと一瞬で平らげてしまうこと請け合い。これは無難におすすめできるお土産ですね!


3品目 なまはげの鼻くそ(仙台)



たぶん4~5年くらい前にガジェット通信の企画で東北一周したときに購入した「なまはげの鼻くそ」。確か仙台駅構内で買った気がするのですが、本来は秋田のお土産のようですね。



そしてそれだけ以前に購入したということもあり、賞味期限は貫禄の3年半オーバー。味うんぬんよりも問題なく食べられるかどうかの品評になりました。



見た目は「ヒグマの鼻くそ」と同じ。原材料も一緒だったので、中身が同じものを「○○の鼻くそ」として全国各地で販売しているのでしょう。もしかしたら「シーサーの鼻くそ」「西郷ドンの鼻くそ」「大阪のおばちゃんの鼻くそ」なんて商品も発売されているかもしれません(適当)



賞味期限を3年半オーバーした「なまはげの鼻くそ」をおそるおそる食べてみると、味は賞味期限内の「ヒグマの鼻くそ」とはすっかり別物。口の中いっぱいにプラスチック製品の香りが広がりました。おそらく賞味期限を過ぎて何年も経過しているうちにプラスチック製の包装袋の香りを吸収してしまったのでしょう。


賞味期限を過ぎた鼻くそは食べちゃダメ。勉強になりました。


4品目 エゾ鹿のう○ち(北海道)



次は北海道の「エゾ鹿のう○ち」をいただきます。「うんち」ではなく「う○ち」と伏せていますが、パッケージのイラストでは一切伏せていない感じが最低で最高です。「なまらウマイから食え!」じゃねえよ。



こちらは黒ショコラクッキーで中にはチョコソースが入っている模様。うんちと名乗りながら随分とおしゃれですし、色以外はうんちっぽさがありません。


これもわざわざうんちと名付けなくてよかったのでは……と思ってGoogleの画像検索で本物のエゾ鹿のうんちを調べてみると、なんと形が実物とそっくり! うんこ系のお土産は変なところを忠実に再現する傾向にあるようですね。



カントリーマアムのような食感を予想して食べてみましたが、クッキーは思いのほかザクザクとした食感。対象的に中身のチョコソースはトロトロで、半分にかじると妙にリアルな感じで垂れてきます。6個入りと内容量は少なめでしたが、味はなかなか作り込まれている印象を受けました。


5品目 恐竜のうんこ



5品目は「恐竜のうんこ」。こちらは厳密には全国各地で販売されているお土産ではなく、2019年夏に開催されていたイベント「世界一受けたい授業 THE LIVE 2019 もう一度恐竜に会える夏!」のグッズとして販売されていたお土産になります。



中身はいかにもお土産のクッキーという感じ。うんこの形をしたプレーンクッキーとココアクッキーの2種が封入されていました。個包装にローマ字で「kyoryu no UNKO」とプリントされているのも平成初期のお土産っぽさがあっていいですね。紀元前と平成レトロのコラボレーションです。


味はもう本当に想像通りで実に無難な感じだったのですが、食感は割としっとり系。せっかく「うんこの化石」というコンセプトなんだから、もっとガリガリに固くしちゃってもよかったのに。


6品目 うしのう○こ?(北海道)



最後を締めくくるのは北海道の「うしのう○こ?」です。うんこを伏せ字にした上に「?」までつけるという予防線を張っているのに、イラストが台無しにしている感じがいいですね。出したてホヤホヤのうんこを手に取って「食べる?」と子牛に話しかける親牛。それを「じゅるり」とヨダレを垂らして眺めるキツネとアザラシ。狂気しかない世界観。



こちらにはチョコ餅が10個入っていました。雪見だいふくの餅を丸めてチョコ風味に仕上げ、ココアパウダーをふりかけたような感じ。食感はブニブニ。これも牛のうんこの柔らかさを表現しているのでしょうか。見た目もなんとなくうんこっぽい汚さを感じられます


味は甘さが強めなのですが、主役にするにはちょっぴり物足りない感じ。それこそバニラアイスあたりを添えて雪見だいふく風にして食べるとかなりマッチしそうな気がしました。冷蔵庫で冷やして食べてもおいしいかも。


総評:どのうんこ・鼻くそも無難にうまい!



いずれも普通にお土産ショップに並んでいるものばかりなので、味は優劣をつけるのが難しいくらい無難にまとまっていました。今回紹介した6品ならどれを買っても大失敗はしないでしょう。ちなみに品評した3人が選んだMVPは僕とオサダ記者が「ヒグマの鼻くそ」、すがふじ記者は「エゾ鹿のう○ち」でした。


また、うんこ&鼻くそのお土産はネタ商品として作られていることもあって、やはりパッケージデザインに突っ込みどころが多いのも特徴ですね。くだらないことにツッコミを入れながら笑って食べられる関係の人にプレゼントするのに最適かもしれません。


今回は6品目での品評会でしたが、またうんこ系の珍しいお土産をいろいろ入手できたら第2回の品評会も開催したいと思います。


動画もフルで公開しています


今回の品評会の様子は動画でもご覧いただけます。文字のレポートでは拾いきれないほどの突っ込みどころの多さ! うんこや鼻くそに興味のある方はぜひこちらもご視聴くださいませ。


(執筆者: ノジーマ)


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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 全国各地の「うんこ」「鼻くそ」お土産を食べ比べ! 日本一ウマいうんこはコレだ! 最強のうんこ決定戦