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社会奉仕がモットーの弱小ヤクザたちが、経営不振の高校の建て直しに奮闘するという公開中のコメディ映画『任侠学園』。
【ストーリー】困っている人は見過ごせない、義理と人情に厚すぎるヤクザ”阿岐本組”。 組⻑(⻄田敏行)は社会貢献に目がなく、次から次へと厄介な案件を引き受けてしまう。今度はなんと、経営不振の高校の建て直し。いつも親分に振り回されてばかりの阿岐本組ナンバー2の日村(⻄島秀俊)は、学校には嫌な思い出しかなく気が進まなかったが、“親分の言うことは絶対”!子分たちを連れて、仕方なく学園へ。待ち受けていたのは、無気力・無関心のイマドキ高校生と、事なかれ主義の先生たちだったー。
西島秀俊さんと西田敏行さんがダブル主演を務め、伊藤淳史さん、葵わかなさん、生瀬勝久さんら豪華なキャストが集結した本作。ガジェット通信では、劇中で兄貴とその片腕役を演じた、西島さんと伊藤さんにお話を伺いました!
――本作とても楽しく拝見しました! 設定の面白さと皆が翻弄されるドタバタに笑いながらも、すごくあたたかい映画で。
西島:昔気質で社会貢献が好きな善人ばかりのヤクザというのが面白いですよね。義理と人情に熱いヤクザたちなんですよね。笑って、最後ジーンとして、とても良い気分で映画館を出られる映画だなと。
伊藤:僕の役柄が日村さん(西島さん)を慕う子分なのですが、こんなに義理人情に熱い人たちだったら、自分もこの人の為に頑張りたいって思いますよね。原作が面白いのはもちろん、現場のキャスト、スタッフの全員がこのあたたかい雰囲気を作り上げたと思っているので、ぜひ楽しんでいただきたいです。
――西田敏行さんの様な大ベテランの俳優さんから、葵わかなさん、葉山奨之さん、桜井日奈子さんというフレッシュな魅力まで、キャスティングの幅の広さもすごいなと思いました。
西島:すごいですよね、『アウトレイジ』と「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」寅さんが融合した様なキャスティング(笑)。西田さんは両方出演されていますしね。伊藤君の衣装はテキ屋風ですし、「男はつらいよ」シリーズに出演されていた佐藤蛾次郎さん、「アウトレイジ」シリーズに出演されていた西田敏行さん、白竜さん、光石研さん、中尾彬さんが揃っているという。白竜さんが現場に座っていると、「あ、本物が……」って(笑)。
伊藤:ダメです、ダメです(笑)本物では無いですから! でもここまで「アウトレイジ」に出演されていた方が揃っていると、感動しました。あちら(アウトレイジのキャッチコピー)は“全員悪人”で、こちらは“全員善人”で。
西島:現場の雰囲気がとにかく明るくて、みんな仲良しになったんです。
伊藤:撮影後、ほぼ毎回飲みに行きましたよね。「反省会」といって。
西島:そう、反省会は撮影が終わった今も続いているんですよ。あと『任侠学園』に出てない俳優達も来る反省会(笑)。月2回くらいのペースでやっています。
伊藤:西島さんが「やろう!」って声かけてくれるんです。
西島:わか(葵わかな)も、ひな(桜井日奈子)も来たり、(佐野)和真は皆勤賞かもしれない(笑)。小さい居酒屋にギュウギュウになって、西田さんが歌ってくださったり。
――西田さんがいらっしゃるだけではなく、歌まで! 豪華すぎる反省会ですね。
西島:西田さんと飲みに行きたいという気持ちがあって始まったんです。「今日ちょっと台詞を噛んでしまったので」と誰かが言うと「よし! 反省会だ」という感じで。僕自身も撮影中に吹き出してしまうことがあって、そのたびに伊藤くんから「反省会ですね」と言われていました(笑)。
伊藤:西島さん笑い上戸なんですよ(笑)。すぐ吹き出しちゃう。
西島:全力で来る生瀬さんとかやっぱり笑っちゃうよ? 実際アドリブも多くて、食らいついていくのが大変で(笑)。でも、そうやって最終的には「ただみんなで集まりたい」ってなっている反省会も、西田さんから「役者は一生懸命続けることが大事だよ」という有難いお言葉をいただいたり、若手の皆の真面目さにも影響を受けましたし、楽しいし学びのある時間を過ごせて本当にありがたいなと思います。
――本当に素晴らしい空間ですね。日村(西島さん)と、稔(伊藤さん)は兄貴と子分という絆が深い関係性ですが、伊藤さんが普段感じる西島さんの兄貴っぽさってどんな所ですか?
伊藤:事務所も一緒で大尊敬している先輩ですし、いつもお世話になってばかりで……。
西島:この人(伊藤さん)、僕がいなくても僕の家でくつろいでたりするんですよ。仕事終わって帰ってくると、伊藤君が「おかえりなさい」って玄関から出て来る(笑)。
伊藤:(笑)。ちゃんと連絡してますからね!家族ぐるみで仲良くさせていただいて、いつもありがとうございます!
――もう出て来るエピソードがすべて素敵すぎます!(笑)
西島:良かった(笑)。
――原作の方はシリーズが続いていますから、映画の続編もファンとしては期待したいところです。
西島:できたら良いですね。でもまずはこの『任侠学園』をたくさんの方に観ていただかないと、色々続いていかないので、ぜひ皆さん映画館に足をお運びください。
伊藤:“任侠”って聞くと、ちょっと抵抗がある方もいるかもしれませんが、任侠の世界と学園ドラマの世界が混ざり合っているのが本当にユニークで面白い映画です。
西島:僕が演じた日村は、時代錯誤なぐらい昔気質な男で、曲がったことが大嫌いという、今の時代にこんな人がいたら良いのになっていうやつで。それについてくる稔や周りの人間もそうで。「自分が出来ることを全力でやろう」と頑張る姿を見ていただきたいです。
――今日は本当に楽しいお話をありがとうございました!
撮影:周二郎
『任侠学園』大ヒット上映中!
https://ninkyo-gakuen.jp
【動画】9.27(金)公開「任俠学園」予告編スペシャル版<シートベルト編>
https://www.youtube.com/watch?v=SDMukHkfEf4 [リンク]
(C)今野敏/(C)2019 映画「任俠学園」製作委員会