2013年のAKB48卒業後、女優、アーティストとして活躍を続ける板野友美が、映画『プリズン13』(DVD12月4日発売)に出演した。おぞましい監獄実験に参加してしまった、堀田真由演じる妹を助け出そうとする姉ユマを好演していて、“ともちん”のイメージとは異なる表情で魅了する。女優業以外でも、10月16日(水)にはミニアルバム「LOCA」を発売。「板野友美 LIVE 2019 “T”TOUR」も今秋始まり、まさに充実の日々。「今の自分の全力で取り組んでいます」という彼女に現在の心境について聞いた。


■板野友美公式インスタグラム

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●こういうジャンルは苦手と言われていた気がしますが、いかがですか?


はい、苦手です(笑)。洋画の『ホステル』という人体実験が出てくる映画や、園子温監督の『冷たい熱帯魚』まではいかないですが、監視カメラでのぞいているような錯覚にもなり、精神的に追い込まれちゃいました。


●この監獄実験も、実際に起こったソレがヒントになっているそうです。


怖いですよね。いじめられたり、追い込まれたりしている人間の極限状態の姿は、あまり見たくないのでわたしは平和に過ごしたいです(笑)。



●演じられた姉のユマというキャラクターについては、いかがでしたか?


ユマは本当に男っぽい子で、格闘技のライターをやっています。趣味でボクシングもしているような子です。男気あふれる子だから、本当に男っぽいんです。それこそ最初は、妹マリや旦那への愛も感じないほどクールでそっけない。でも次第に妹への愛も深いところが見え、姉らしい子です。


●ご自身にも妹さんがいるので、演じやすかったのではないでしょうか?


危険な状況になっている妹のためにもっと早く行ってあげればよかったとか、姉としての責任感みたいな感情は、わたしにもよくわかります。重なる部分がありました。演じながら、本当に泣きそうな気持ちになりました。ユマは意外にクールなだけじゃないので、そこも観てほしいですね。



●さて最近はグローバルに活躍が広がっていますが、充実していますか?


それこそ20代の前半、半ば、23~4歳までは、こういう自分を見せたい、かわいいイメージを壊したい、そういう思いが強かったのですが、大人になるにつれて、自分がいままで培ってきた、経験してきたものを作品の中に出す、それで観てもらった時に何か伝わるものがあればいいなという気持ちに切り替わりました。そういう意味で心に余裕は確かにありますね。


●当時はアイドル板野友美に自分を当てはめていた部分もありましたか?


いまはいい意味で自然体になれたというか、ありのままの自分でいたいなと思います。プライベートも含めてフラットな気持ちでいられるし、どんなことも楽しめる気がします。日々、目の前のことに対して、今の自分の全力で取り組んでいます。



●アイドルとして活動することはどこかしんどかったということですか?


それこそ姉のユマじゃないけれど、カッコよく思われたかった、かわいいよりもクールと。でもいつからか自然体が一番素敵だなと思うようになっていって、それからすごく楽になった気がします。


●ところで10月9日(※取材後に16日に延期・変更)にはミニアルバムが出るそうで、どういう内容ですか?


6月1日にワンマンライブを1年ぶりに行い、去年初めてバンドライブをやって、初めてのバンドライブで一切踊らなかったんですよ。今年は久しぶりに踊るということで、2時間ダンスナンバーをやりました。それが終わって、今度もちょっと似たような感じでツアーをやりたいねということになり、そのツアーの前に新しい曲でダンスナンバーがメインのミニアルバムを作ることになりました。それを背負ってツアーに出掛けます。



●今日はありがとうございました! 最後にメッセージをお願いします!


いろいろなメッセージがあると思いますが、ひとつはSNS時代の今、簡単に共感したり、友だちになったり、ウソかホントかわからないインターネットの恐怖を感じたことが誰でもあると思いますが、そういうことと、小さな世界での争いについても描いている作品だなと思いました。エンターテイメント作品ですが、深く物事を考える機会にもなると思います。



映画『プリズン13』

DVD12月4日発売、11月2日レンタル先行


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(執筆者: ときたたかし) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか


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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 板野友美「当時はカッコよく思われたかった」AKB48時代のホンネを吐露