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ミュージカル「スタミュ」-3rdシーズン-が、いよいよ8月12日(月・祝)に開幕。東京と大阪にて上演されます。
音楽芸能分野の名門校・綾薙学園に通う生徒たちの奮闘を描いた、テレビアニメ「スタミュ」を原作に、2017年に初演を上演。翌年4月にレビュー公演となる、初スピンオフ企画「Caribbean Groove」公演、7月に本公演第2弾「2ndシーズン」。2019年1月には、チームの垣根を越えたスピンオフ企画第2弾『SHUFFLE REVUE』、続いて5月に『Caribbean Groove』本公演を上演してきたミュージカル「スタミュ」シリーズ(通称、スタミュミュ)。
第6作目となる「3rdシーズン」は、完全オリジナルストーリー。オリジナルキャラクター、アレクサンドル=ベルナルド役に法月康平さん、フランシス役に樋口裕太さん。また、月皇海斗役に反橋宗一郎さん、天花寺翔役に橘龍丸さん、虎石和泉役に高本学さんといった新キャストを迎えて臨む今作は、主人公・星谷悠太ら2年生の冬、修学旅行で訪れたフランスでのひとときを描きます。
稽古も終盤となる8月上旬に、星谷悠太役:杉江大志さん、那雪透役:山中翔太さん、月皇海斗役:反橋宗一郎さん、天花寺翔役:橘龍丸さん、空閑愁役:新里宏太さんらteam鳳(通称、ちむとり)メンバーにお話を伺いました。
――今作はオリジナルストーリーということで、どんな雰囲気のお話になりそうでしょうか?
杉江:どんな話になりそう?
反橋:誘拐の話……。
橘:拉致監禁の話……。
新里:サスペンス……。
山中:語弊があるよ(笑)。
杉江:誘拐されたり、船に乗ったり。
新里:気付いたら歌って踊っていたり。
山中:それはいつものことだね。
杉江:あとは乗っ取られたり、那雪が浮いたり、日本語が上手いフランス人がいたりみたいな感じかな~!
――結構ドタバタな展開があるお話なんですね!
反橋:オリジナルキャラクターが重要な話になっていますよね。
山中:でも前半部分にその怒涛の展開があって、後半で少ししっとりしたシーンもあり、キャストの数だけ喜怒哀楽があるのかなと思います。
杉江:いつも通りのスタミュミュでありつつ、けれど1つ新しいスタミュミュになっているかなと思いますね。
――新キャストさんも入られましたが、カンパニーの雰囲気は?
杉江:どうでしょうね~?
反橋:やっぱり新しい人達が入って……。
橘:いや、自分も新キャストでしょ(笑)!
杉江:あはは! こんな感じです(笑)。あまり新キャストが入ったとは(稽古期間を経て)思わなくなってきたな~。初めは新たに舞台オリジナルキャラクターも入ってきて、それでキャストの変更もあって、「何か空気感が変わったかな?」と思っていたけど、稽古をやっていくと結果的にいつものスタミュミュみたいな感じにはなっていくんだな、と思っています。各チームごとの色があって、その垣根を越えてわちゃわちゃしつつ、キャスト同士の団結感はいつもの感じになってきたな、と思えるので、今ここまで来てすごくホッとはしています。
――8月に入り、稽古も大詰めですものね。
杉江:大詰めです。周りや人のことより、自分のことの方がやばい(笑)。
山中:同意する(笑)。
杉江:でも、それもいつも通り。
――新キャストのお二人もやることが多くて大変だと稽古の感想をTwitterで打ち明けられていますね。
橘:ちむとり自体も和気あいあいとしています。役者みんなが本当に限界ギリギリのところで稽古も進んでいるので、それぞれやらなきゃいけないことを見つめ直しながらやっているところです。
反橋:やっぱり生歌だったり、ダンスも細かい振りが付いていたり、すごくレベルの高いことに挑戦しているな、とは思っていて。そこは必死に食らいついていきたいな、と新キャストとして思いますね。
――毎回思いますけど、ものすごく曲数が多いですものね。
杉江:今回もいつも通り多いです。
山中:今回、ちむとりの曲数、えげつないくらい多くないですか?
杉江:そう?
山中:うそ!? そう感じているの僕だけ?
反橋:いつも通りだよ。
山中:だから、(参加するの)初めてでしょ(笑)。
杉江:周りに振り分けられている分、俺はいつもよりマシな気がしているんだけど。
山中:ほんと~!? だって今回、全曲の中で半分以上歌ってない?
杉江:いつもそうじゃない?……あ!でも今回は全体でみんなが関わる曲が多いよね。それはある。
山中:気付いたら他の人がメインの曲に出てるんだよね(笑)。
杉江:個人やチームごとの楽曲は確かにちょっと少ないかもしれない。
反橋:全員がステージ上にいるときが結構あるよね。
杉江:今回は全員で作っている感じですね。いつもはteam鳳がメインにいて、どう影響を与え合うかみたいな位置にteam柊がいるという感じだったのが、登場人物みんなで一緒に作り上げていく感じに変わっています。
――では、複数人で披露する楽曲が多い?
杉江:うん、多いかもしれない! そこに、異色のコラボみたいなものがちょこちょこ入っていたりするので、面白いかもしれないですね。
山中:その組み合わせか!と原作ファンの方は思うんじゃないかな。
杉江:ちょっとワクワクするんじゃないですかね。
――今作での注目キャラクターは?
新里:舞台オリジナルキャラクターのフランシス(樋口裕太)とアレクサンドル=ベルナルド(法月康平)ですかね。
杉江:いいよね、2人ともキャラが立ってるし。
新里:舞台オリジナルではなくて原作に本当にいるんじゃないかなというくらい、このスタミュミュの中にも馴染んでいますし、今回はチームごとでかき乱すんじゃなく、オリジナルキャラクターの彼らに僕らがかき乱されてストーリーが進んでいく場面もあったりするので。
橘:たぶん彼らに注目が集まるよね。
反橋:負けないように頑張らないと。歌も上手いしすごく踊れる2人なので、そこに食らいついていかないと役を食われちゃいそうだから、僕らも負けないようにしないとな、と感じます。
山中:オリジナルキャラクターの2人は作品の中でもいっぱい喋ったり、影響力が強い。でも、その2人に影響を受けてるちむとりをはじめ、メンバーそれぞれの姿も注目してほしいなと思うし、そこを僕たちが作っていかなきゃいけないな、と今回の作品に関しては特に思います。
杉江:今まで学校の中でお互いに影響し合っていたキャラたちが、いよいよ外に出て、外部の人から影響を受けるというのが今回のメインのお話になってきます。
――今回のteam鳳の見どころは?
杉江:「まぁ見ててよ」って思うかな。何か思っている人がいるとしたら、「まぁ見とけよ」って僕は思っています(笑)。
橘:その言葉は俺らへのプレッシャーになるからね(笑)。
杉江:今までやってきたものがあるから、それを見てきた、応援してきたファンの方がいて、キャストが変わって不安になることがもちろんあると思います。でも、それをわかってこの2人(反橋さんと橘さん)はteam鳳に入ってきてくれているし、そのことも十分背負ってくれているのを、僕たちも少なからず感じてはいるから。だからこそ、そういう想いがあるのをわかった上で、「まぁ見とけよ、大丈夫だから」とは思いますね! 翔ちゃん、どうよ?
山中:少しでも時間ができると「練習しよう!」という雰囲気になってみんなで練習するのは、本当に原作通りです。それってなかなかお客さんの前で見せることの出来ない姿だと思うんですけど、役者5人としてちゃんと助け合っている、同じ気持ちになっているというのは、セリフになっていないところでもチーム感として出て、まとまった姿を自然と表現できているのかな、と感じるので、そういうところを僕はお客さんに肌で感じて欲しいなと思います。
橘:確かに、稽古をしているときでも「このとき視線を交わしたいな」と思ったら、パッと自然と目が合ったりするもんね。“ここで見合わせる”とか段取りがあるわけでもなく、一発目の立ち稽古とかでそれができているから、気持ち的には同じなんだなと思える瞬間が結構ありました。それはすごく気持ちいいというか、このチームで良かったなと思う瞬間ですね。反さんはどう思います?
反橋:「見とけよ」って感じです。
杉江・山中・新里・橘:あははは!
橘:それ言うと思ったよ! じーっとしてるから、何かあるんだろうなと思った。溜めてるぞ、この人!と思ってた(笑)。
山中:(言う間を)狙ってたよね(笑)。
杉江:そうやって用意するクセがあるから~(笑)。
反橋:だんだんみんな俺の扱い方をわかってきたね。
新里:僕も「2nd」から参加させていただいて、キャストが変わるというプレッシャーは感じつつ、今回「3rd」へ向けて新キャストじゃない立場になった上で、この「team鳳だね」と言われる環境は大志くんが作ってくれていると思うし、そこにスッと入ってくれている新キャストの2人にも支えてもらいながら、「初演」から支えてくださる他のみんなとも垣根がなく、今一番いい空気感でお客さんに届けたいものを準備できている期間だとは思います。だから本当に、「まぁ見とけよ」って感じですね(笑)。
杉江:おい~、俺の熱い想いをみんなでネタにするんじゃないよ~。
全員:あはははは!
新里:でも、ネタとか抜きにしても、本当にそういう気持ちはありますね。ステージ上で僕らの事を見てくだされば、不安があったとしても吹き飛ぶだろうし。
杉江:それくらい自信を持って届けられますよ!ってこと。新しいキャストがどうのという段階は稽古も終盤で通り越して、もう新キャストの感覚はなくなったし、チームとしてどうしていくか、というところまでこれた。あとは初日の幕が開いてからまた感じることもあると思うし、何か変わっていくこともあるんだろうな、という段階まで今これたな、と思いますね。
山中:普通に一緒にお芝居をしていても、新キャストということを一切感じない。それはキャラに似ている、似ていないということじゃなく、ちゃんと天花寺くんと月皇くんとしてそこに居るから。
杉江:龍丸くんの天花寺は、とか、反さんの月皇は、と思うわけじゃなくて、もう天花寺、月皇として見ている。そんなことよりも、杉江の星谷は逆に大丈夫かな?って最近思ってきて(笑)。
橘:どうしたの(笑)!?
杉江:一周回ってまた星谷がわからなくなって。
新里:4回めにして(笑)!?
杉江:なんだろう? 俺は本当に星谷か?とちょっと思うようになってきちゃった。
――少し迷いが出てきたんですか? でも『SHUFFLE REVUE』は、めちゃくちゃ星谷感が出ていましたよ。
杉江:本当ですか? よかった~! 『SHUFFLE REVUE』はすごい楽しかった!
山中:あはは、キラキラしてたね。
杉江:それくらいまた今回も楽しめたらいいな、楽しみたいなと思っているんですけど……。なんかまだイマイチ掴みきれてないんだよな~。なんだろう? “自分を信じすぎているかも”と最近ちょっと思ってる(笑)。
山中・新里・反橋・橘:どういうこと?
杉江:2秒後の自分を信じすぎてる(笑)。
山中・新里・反橋・橘:あははは!
杉江:ちょっと未来の自分に丸投げしすぎていて、少し過去の自分に怒っています(笑)。『SHUFFLE REVUE』はそれで上手くいっていた気がしたし、それですごく楽しかった。2秒後の自分にワクワクしてた。……んだけど、今の稽古の段階でだんだん2秒後の自分を信じられなくなってきた。だから、もうちょっと準備をして、2秒後にもう少し良いパスを投げられるようにしようと思っています(笑)。
こんな話お客さんに伝わってるかな? 「あー、わかる!」ってお客さんがいたら、あなたはなかなかの猛者です(笑)。
――今回の吉谷光太郎さんの演出についても教えてください。
杉江:今回も凝っとるぞ!
橘:本当に細かいところまで凝ってます!
新里:何回も観に来てほしいから言うわけではなく、1回観て、2回目を観たら、お客さんは絶対に各シーンで新しい発見をできるくらい、凝っています。
山中:アンサンブルの方などにも気を配って、吉谷さん自身がお客さんが見やすい画作りや、観ていて面白いと思える人の配置だったりを考えていて。稽古のときも何回も直しをして、「やっぱり違うな」と変えたりされていたので、そのこだわりによって、吉谷さんが作る、吉谷さんらしい面白い作品になっているなと思います。だからといって自分たちも人形のように指示されるだけじゃなく、自分たちから動きを提示して、吉谷さんの思い描くキレイな画と、自分たちの生のリアクションが融合して面白い作品になればいいな、と思っています。
橘:ちょっとした動きがあるたった一言のところでも、30分でも1時間でも繰り返して考えてやり直したりすることも多いので、こだわりの強さをとても感じます。
――いつも場面転換もとてもスムーズで素晴らしいなと思います。
杉江:そこは、こだわってますからね~。吉谷さんの良さは今回もすごく盛り込まれていると思います。吉谷さんの思い描く画があるからそこに寄り添いつつ、「こうして欲しいんだろうな」というのをわかった上で、それを僕は崩していきたいな、と思っているんです(笑)。
崩しはするんですけど、吉谷さんも頑固だから、僕がどんなにやっても本当に嫌なところは「こうして」と絶対に言う。でも僕も頑固だから(笑)、頑固と頑固をぶつけて、より新しい高みのものを生み出したいなと思って稽古はやっています。今はそれも出来てきたし、吉谷さんの描く画がだいぶ固まったから、その中に自分のやりたいことを盛り込めるようになってきたかな、という段階です。
――team鳳のみなさんから見て、スタミュミュの座長としての杉江さんの印象は?
新里:太陽! 先程も話したように、新キャストも垣根なくと言えるのも大志くんのおかげだと思うし、僕は「2nd」のときにそれを経験しているので。もちろん周りのみんなに支えてもらったというのもあるんですけど、この空気感を作っているのは大志くんだったり、星谷だったりというところはあるので、背中を見て「ついて行きます」って感じです(笑)。いつも稽古場で一人最後まで残っているのも知っているし、振り付けだったり、お芝居や歌の確認を僕らよりもずっとやっているのを知っているので、そういうところを見習いつつ負けないようについて行かなきゃな、と思います。
反橋:ちゃんとスタミュミュという大カンパニーの座長としての責任感をもって稽古に臨んでいるな、という印象は最初から受けていて。やっぱり稽古を引っ張ってくれているし、「ここが何か違うんじゃない?」と思ったら積極的に言ってくれる。
山中:僕は初演からずーっと大志くんと一緒にスタミュミュのシリーズに出ているんですけど、そばで見ていて「やっぱりずっと大志くんだな」と思っていて。なんかその大志くんにホッとする自分がいるんですね。新キャストとか関係なく分け隔てなく接することができるし、キャラクターとしてもそばにはいますけど、役者としてスタミュミュのシリーズを通してずっと隣にいて、お芝居に対する熱をすごく感じるんですよ。
目を見なくてもわかるというか、「ここ変えたいんだろうな、周りを見てもう少しこうして欲しいと思っているのかな?」とかを感じ取れたりして。いざというときに吉谷さんに物申すのは座長の大志くんだし、そういう大志くんのお芝居が好きという根本的なところが、カンパニーのみんなが見ていてついて行きたくなるところだと思います。僕もずっとそばにいるだけじゃなくて、大志くんに影響を与えられるように、「大志くんをあっと言わせたいな」と思う自分もいたりするので、やっぱり大志くんが座長で良かったなと思いますし、星谷くんで良かったなと思いますね。
――最後に、杉江さんから観に来る方にメッセージをお願いします。
杉江:そんな太陽の杉江でございます。
山中・新里・反橋・橘:あははは!
反橋:トマトみたいな紹介。
新里:マンゴーかトマトだよね(笑)。
杉江:今回は「3rd」になりますが、「初演」はすごいがむしゃらで。僕も初座長作品だったので、がむしゃらで空回ったりもしましたし、いろんな経験をこのスタミュミュというシリーズの中でさせていただきました。作品とキャラクターと一緒に自分も成長してきたし、成長させてもらった。それは本当に観に来てくださる方、応援してくださるみなさんのおかげだと思っています。
「3rd」は、個人的にもスタミュミュ的にもひとつ集大成の作品になるな、と僕は感じています。オリジナルのストーリーがあって新しいキャラが出てきて、集大成と言いつつも新しい挑戦をしていて、また一歩踏み出そうとしている。カンパニー自体がまたひとつ新しくなったと思うんです。そんな成長を与えてきてくれたスタミュミュだからこそ、「3rd」で新しく入ってきてくれたキャストのみんなにも、観に来てくださるお客さんのこのパワーを感じて欲しいなと思います。
この新しくなったカンパニーをまた一段階お客さんの力で成長させて欲しいし、「3rd」という作品を一緒に集大成にして欲しいなと思います。いろんな想いがお客さんにもあると思うんですけど、その想いを超える作品に仕上がっていると思うし、みなさんの想いを超える想いを新キャストも継続キャストの僕らも持っていると思うので、それを1回でも感じに来て欲しいです。よろしくお願いします!
――ありがとうございました、楽しみにしています!
ミュージカル「スタミュ」-3rdシーズン-は8月12日(月・祝)より日本青年館にて、大阪公演は8月29日(木)から森ノ宮ピロティホールにて上演します。
ミュージカル「スタミュ」-3rdシーズン-
出演者 : 杉江大志、山中翔太、反橋宗一郎、橘龍丸、新里宏太
櫻井圭登、北川尚弥、丹澤誠二、高本学、星元裕月、
大見拓土、石田隼、澁木稜、小波津亜廉、
釣本南(Candy Boy)、TAKA(CUBERS)
法月康平、樋口裕太原作 : ひなた凛 脚本 : ハラダサヤカ
演出 : 吉谷光太郎 振付 : ただこ
制作 : パルコ、ポリゴンマジック
主催 : ミュージカル「スタミュ」製作委員会
公式 HP : http://star-mumu.com[リンク]
過去公演の動画レポートはコチラ↓
[動画]“卒業セレモニー”をステージで!ミュージカル『スタミュ』-2ndシーズン- Blu-ray&DVDついに発売
https://otajo.jp/72951
【動画】ミュージカル『スタミュ』すべてアニメ楽曲のみ! 華桜会の“ご登校シーン”も再現
https://otajo.jp/67570[リンク]
『星社員歌劇』を元に新たな色に輝く!ミュージカル「スタミュ」スピンオフ『SHUFFLE REVUE』動画レポ
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6月2日公演ニコ生配信『スタミュミュ』team 柊単独公演『Caribbean Groove』はアンフィシアターだから出来るアトラクションのようなワクワク感![動画レポ]
https://otajo.jp/78935[リンク]
(C)ミュージカル「スタミュ」製作委員会