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「ホラー映画のベスト3をあげるなら?」というシンプルながらも悩んでしまう質問を、映画関係者・著名人の皆さんにうかがっていく『ホラー通信』恒例企画です。
今回は、『リング』シリーズ最新作『貞子』が公開中の中田秀夫監督にお伺いしました。
・『東海道四谷怪談』(1959) 監督:中川信夫
・『エクソシスト』(1973) 監督:ウィリアム・フリードキン
・『サスペリア』(1977) 監督:ダリオ・アルジェント
<コメント>
『リング』を作る前にもっとも見返して、何かを“盗みたい”と思った作品っていうのが、あまり似てるという印象はないと思いますけど中川信夫さんの『東海道四谷怪談』ですね。伊右衛門が見る悪夢で、部屋の中に沼が出現したり、全面赤色のコマになったり、とても斬新な映画です。
あとは、少年時代に観た『エクソシスト』の一作目。文句なく怖かった。僕は超満員の劇場で立ち見で観たんですよ。人がものすごくいて、空気も悪くて、ほんとに息苦しくなりながら観て。リンダ・ブレアの首が回るところで大きな悲鳴が起きました。ちょっとトラウマみたいな感じですよね。
ホラー映画ってちょっとエロチックな方がいいのかなと思わされたのが『サスペリア』ですね。僕はダリオ・アルジェントほど変態主義的(笑)にはいけないけれど、エロスと恐怖っていうものと、背中合わせなのかなと思いました。
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映画公式サイト:https://sadako-movie.jp/