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2015年より「ヤングマガジン」で連載がスタートし、2018年夏にはTVアニメ化もされた話題の漫画『Back Street Girls』を原作とした、映画『BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-』が2月8日より全国公開中! そして、2月17日よりMBS系/TBS系でTVドラマも放送スタート!
極道を貫いてきたヤクザな男たちが、まさかの全身整形・性転換手術を行い女性アイドル「ゴクドルズ」としてデビュー! 極道である本来の自分と女心の間に揺れながら、そして葛藤しながら、アイドルとして生きていく男たちをコミカルに描いた物語です。
今回、まさにその葛藤の中に生きる男3人、山本健太郎役:白洲迅さん、立花リョウ役:花沢将人さん、杉原和彦役:柾木玲弥さんにインタビュー。
作品を観た印象としては、性転換後も男性Ver.での3人の登場シーンも多いと感じた本作。裏話や細かな設定も伺いました。
――映画はすでに撮り終えたあとだったと思いますが、原作漫画はTVアニメも放送され話題になりましたね。
花沢:映画よりもアニメが先に放送になるのか、という不安は正直少しありました。声優さんのお芝居を見てから映画を観ることになると思うので、キャラクターの印象も少し異なる部分はあるんじゃないかなと。
柾木:でも、原作のギャグっぽいテンポ感は映画も一緒なのかなと思いました。
花沢:漫画は自分の速度で読むとは思うんですけど、セリフとセリフの間などは映画でも通じている部分かなと思います。
――アクションシーンも多いですが、指導を受ける期間はあったのでしょうか。
花沢:撮影期間に入る前に、アクションの練習があって、なんとなく経験もあったのでゼロからという感じではなかったですが、現場で変わることもあり、臨機応変に対応していかなければならないことも多かったので大変でした。
白洲:僕らはアクションシーンから今回の撮影に入ったんですよ。3人で乗り込みに行くシーンから撮り始めて、逆にそれで勢いをつけて走り始めることができたので、入りとしては良かったのかな、と個人的には思っています。みんなすごく熱くなって、アクション稽古のときより何段階もテンションが上がるので、お互いのそんな姿を見て、「ああ、こういう風に作ってくるんだ」って。アクションと言っても役を演じながらなので、原作上でもそれぞれファイトスタイルも違うし。そういうところでお互いの役と役の繋がりがまず出来始めたのかなと思います。
柾木:アクション部の方が僕自身の芝居やテンションを大事にしてくれて。正しいアクションの形とは違う部分もあったかもしれないんですけど、ヤクザという役だし、僕はがむしゃらなキャラクターだったので、ちょっと間違えたりしても、それにアクション部の方が合わせてくれたりして、すごく感謝しています。お芝居として演じる中でアクションが出来たと感じられて、それは本当にアクション部の方のおかげだなと思います。
――共演されてお互いの印象は変わりましたか?
花沢:初共演だったんですけど、この中で兄貴役が白洲迅で納得しました。すごく落ち着いているし、現場なども俯瞰でいろいろ見ているイメージがあります。玲弥は鉄砲玉という役ですけど、プライベートでも割りとそんな感じなので(笑)。2人とも役には近かった気がします。
――お二人も役に近かったと思いますか?
柾木:迅くんが兄貴という部分はそうですね。将人くんは年上なんですけど、めっちゃ良い人。
白洲:将人くんは、僕とはまた違った落ち着きがありますね。みんなを繋いでくれる感じがあります。俺は玲弥とは共演したこともあったんですけど、お互い人見知りなのであまり仲良くなかったんですよ。俺は仲良くなりたかったんですけどね(笑)。今回、将人くんがいたから繋いでもらえて、俺は玲弥のことが大好きになりました。
柾木:いや、僕が迅くんのことを大好きなんですよ。
花沢:2人で告白するのやめてよ。繋いだら俺はもういい、みたいな(笑)。
一同:あはは!
柾木:だから、迅くんの印象は変わりましたね。共演したことはあるのにあまり喋ったことがないような、変な距離感だったので。迅くんも将人くんも本当に良い人なんですよ。言葉のトゲとか斜に構えている感じもなくて、良い人たちで良かったです。
花沢:たしかに、3人のバランスがすごく良いかも。
白洲:一緒に居てラクだし楽しいし、波長が合ったから、プライベートでもごはんに行ったりしました。
柾木:役者史上、初めてですね。一番最初の現場終わりのその日にごはんに行ったのは。
――一番最初から、気の合う3人だったんですね。
白洲:そうですね。そこは芝居に活きているんじゃないかなと思います。
――今作はコメディ要素も多いですが、ややシリアスな場面もあり、見どころが多い作品になっていると感じます。撮影中に印象に残っていることや大変だったシーンがあれば教えてください。
柾木:毎回取材で言うんですけど、冒頭の謝っているシーンは本当に3人とも酸欠になっています。本気で苦しかったです。それが役とマッチしているからいいんですけど、本当に切実な感じでした(笑)。
白洲:本気で声を枯らして叫びながら、体勢も頭を下げなきゃいけないから苦しくて、まじで切羽詰まっている感が表れています。
柾木:あの体勢で叫ぶことが本当に苦しくて、物理的な意味で頭に血が上る感じがありました。
花沢:あとは、屋上で僕ら3人がパンツ一丁のほぼ裸で縛られているシーンは、撮影したのが真冬の夜で。
白洲:しかも、また座らされているのが金網みたいな場所でめっちゃ冷たくて。
花沢:撮影のカットがかかったらすぐにバスローブを羽織って! の繰り返しだったというのが印象的ですね。血のりもすごいし。
柾木:そうだ! 一番最初に3人で行ったのはごはんじゃなくてお風呂でしたね(笑)。撮影初日に血のりを落とすために、シャワーを用意していただいたんですけど、それが大浴場みたいなところで。
白洲:いきなり裸の付き合いから(笑)。
柾木:その入りが良かったのかもしれないですね(笑)。
花沢:そうだね、ごはんより一緒にお風呂入ったのが最初だったね。
――最初に裸の付き合いというのも、なかなかないですよね。
柾木:その後、撮影の終盤にも普通にお風呂に行きました。
花沢:撮影終わりにスーパー銭湯に3人で行ったりしました。
――“見逃しがちだけど、実はこだわっている”というポイントや裏話を教えてください。
花沢:僕は最後のアクションシーンで、本当につばを吐いています。「吐いてもいいですか?」と確認して、アクションの相手に本当につばを吐きました(笑)。
柾木:僕は本編では使われていなんですけど、予告で3人が歩いてくるシーンがあって、そのときにズボンが破けて(笑)。
白洲:あはは! それは見逃しがち、じゃなくて見えないじゃん(笑)。
柾木:一応、予告とかでしゃがんでいるのはOKテイクだから破れていないですけど、その数テイク前に「ビリッ!」って破れています。
白洲:ものすごい音がしたんです。
花沢:「パンッ!!!」って音したよね(笑)。
白洲:俺は先に前を歩いてるから、なんか後ろですごい音したなと思って(笑)。
柾木:だから、予告で穿いているズボンは2本目です。
白洲:あと、本当に微妙なことですけど、それぞれタバコの銘柄がちゃんと役のイメージのものなんですよ。
――ちなみに、それぞれ銘柄は?
白洲:俺(山本健太郎/アイリ)は、赤マル(マールボロ)。
柾木:僕(杉原和彦/チカ)は、黄色のアメスピ(ナチュラルアメリカンスピリット ライト)だった気がします。
花沢:俺(立花リョウ/マリ)は、わかばです。
白洲:わかばだった?
柾木:そんなインパクトのある銘柄だった(笑)? あ、でもさっき小道具で緑っぽいタバコは置いてありました。
花沢:それ、わかばだよ。わかばはパッケージ黄緑じゃん。だから、俺はわかばです(笑)! そういう小道具の細かなこだわりもありました。
――今作は、性転換して女性アイドルになる物語ですが、男性Ver.の3人の出番が意外とあるな!と思いました。
花沢:そう、意外とあるんです。監督が頑張ってくれたんです。編集でいろいろ出演シーンを作ってくれたり。
白洲:見せ場を作ってくれました。波長も合って仲良くもなったので、もし、またこの3人で共演できるなら、もっとガッツリ組んでやってみたいですね。3人で青春群像劇をやりたいです。
――そのときは、リーダー的な役割は誰になると思いますか?
花沢:じゃあ、玲弥。
柾木:いやいや(笑)。その構図は変わらないんじゃないですか? 僕が末っ子で、迅くんがお兄ちゃんで、将人くんが……居る、みたいな(笑)。
花沢:俺が「居る」ってなんだよ!
――あはは! 繋ぎ手として(笑)。
迅:そして玲弥は、けっこう途中まで名前間違えてたけどね。
柾木:え、将人くんのこと名前間違えてましたっけ? あ! ずっと花田さんて言ってたんですよ(笑)!
――では、関係性は今回と変わらずという感じになりそうですね。
柾木:それがいいです。でも、僕が迅くんをあごで使うとかも面白いですけどね。
白洲:全然やりますよ(笑)。
――みなさんプライベートで銭湯に行くほど仲良くなられましたが、今後3人でやってみたいことは?
白洲:旅行。
柾木:さっき話していたんですけど、季節的にスノボ旅行に行きたい! 本当に普通に定期的に会いたいです(笑)。
白洲:将人くんと玲弥は、ちょいちょい会ってるんですよ。ずるいわ~。
花沢:いやいや、玲弥とは家が近いんで、さらっと会えるんですよ。でも、撮影が終わってからプライベートで会ったのはたぶん2回くらいだよ?
柾木:迅くん、忙しいから。
――今後定期的に3人で会えるといいですね。では、最後に映画、ドラマを観る方にメッセージをお願いします。
花沢:タイトルそのままで、とにかく真面目にふざけています。それがこのヤクザとアイドルという今までになかった2つの相乗効果で良いエンターテインメントになっていて、そんなに長時間の作品でもないので気軽に何回も観てくれたらなと思います。
柾木:映画はシリアスなシーンもありますけど、全体的にはポップなギャグで、その中で割りと苦労している部分も多い作品で、本当に一生懸命頑張りました。ギャグなんだけど、体を張って命かけました。なので、ぜひ観ていただきたいです。
白洲:原作ファンじゃない方も楽しめると思うし、原作ファンの方はそちらのイメージはあると思うんですけど、原作を愛して作らせていただきました。ギャグ的要素もたくさんあるんですけど、人間模様みたいなものをより深く掘り下げて、いろいろな葛藤が描かれているし、それは僕らが死ぬ気で命をかけて本気でやっているから笑えるシーンがたくさんあると思うので、そこを楽しんで笑ってもらえたら僕らは救われます。命かけました! ぜひ観てください。
――極道っぽいです! ありがとうございました!
映画『BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-』は2月8日より全国上映中!
https://gokudorus.toeiad.co.jp/[映画公式サイト]
TVドラマは2月17日より放送中!
MBS 毎週日曜 深夜0時50分~
TBS 火曜 深夜1時28分~
https://www.mbs.jp/gokudorus/
【作品情報】
原作:ジャスミン・ギュ「Back Street Girls」(講談社「
ヤンマガKC」刊)
脚本:増本庄一郎 伊藤秀裕
監督:原桂之介
出演:
白洲迅 柾木玲弥 花沢将人
岡本夏美 松田るか 坂ノ上茜
菅谷哲也 浅川梨奈 秋山莉奈 高嶋香帆
小沢仁志 桜田通 / 大杉漣(友情出演)
岩城滉一
製作:映画「ゴクドルズ」製作委員会
制作プロダクション:エクセレントフィルムズ
配給:東映
(C)2019映画「ゴクドルズ」製作委員会