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ホラー通信がセレクトする今週公開の映画をご紹介します。
きちゃった。遂にきちゃった。ルカ・グァダニーノ監督が名作ホラーを再構築した『サスペリア』がいよいよ公開です。ダリオ・アルジェント監督のオリジナル版と趣は違えど、かなりショッキングな作品になっていますよ。オリジナル版に主演したジェシカ・ハーパーも出演しています。どんな役どころかはお楽しみ……。もちろんオリジナル版を観ていなくてもOK! 本作から魅惑のサスペリア沼にハマってみるのも楽しいんじゃないでしょうか。映画を観る前or観たあとには『監獄レストラン ロックアップ』のコラボメニュー[リンク]を楽しむのも一興。江戸木純さんによる、とっても分かりやすい新旧『サスペリア』の解説[リンク]もどうぞ。
そして、ホラー映画よりも恐ろしいかもしれないヒューマンドラマ『ジュリアン』も公開です。離婚と親権の問題に翻弄される少年の生活を、生々しく描きだした本作。自分の身近にもこんな家庭があるかもと戦慄する方もいるでしょうし、自分の過去を思い出してしまう方もいるでしょう。それほどまでにリアルですので、覚悟の上でご鑑賞を。
好評開催中の特集上映『未体験ゾーンの映画たち2019』からは、ホラー映画『シャッター 写ると最期』が公開です。人の“最期”の瞬間を写す不思議なポラロイドカメラを題材にしたロシア製ホラー。SFXが話題となったロシア製SF『ガーディアンズ』のスタッフが製作に名を連ねていますよ。
それでは今週も行ってらっしゃい!
<ストーリー>
1977年、ベルリンを拠点とする世界的に有名な舞踊団<マルコス・ダンス・カンパニー>に入団するため、スージー・バニヨンは夢と希望を胸にアメリカからやってきた。初のオーディションでカリスマ振付師マダム・ブランの目に留まり、すぐに大事な演目のセンターに抜擢される。そんな中、マダム・ブラン直々のレッスンを続ける彼女のまわりで不可解な出来事が頻発、ダンサーが次々と失踪を遂げる。一方、心理療法士クレンペラー博士は、患者であった若きダンサーの行方を捜すうち、舞踊団の闇に近づいていく。やがて、舞踊団に隠された恐ろしい秘密が明らかになり、スージーの身にも危険が及んでいた――。
上映館:TOHOシネマズ新宿ほか全国
この映画の記事:江戸木純が解説する新旧『サスペリア』の違いとその魅力 「これは単なる“ホラー映画”ではありません」
リンク:映画公式サイト
<ストーリー>
両親が離婚したため、母ミリアム、姉と暮らすことになった11歳の少年ジュリアン。離婚調整の取り決めで親権は共同となり、彼は隔週の週末ごとに別れた父アントワーヌと過ごさねばならなくなった。母ミリアムはかたくなに父アントワーヌに会おうとせず、電話番号さえも教えない。アントワーヌは共同親権を盾にジュリアンを通じて母の連絡先を突き止めようとする。ジュリアンは母を守るために必死で父に嘘をつき続けるが、それゆえに父アントワーヌの不満は徐々に溜まっていくのであった。家族の関係に緊張が走る中、想像を超える衝撃の展開が待っていた。
上映館:新宿シネマカリテ
この映画の記事:「お父さんにはもう会いたくない」 離婚問題を描くサスペンス映画『ジュリアン』はホラー映画よりも恐ろしいかも……
リンク:映画公式サイト
実施館:東京 ヒューマントラストシネマ渋谷、大阪 シネ・リーブル梅田
オンライン上映:青山シアター(https://aoyama-theater.jp/) ※一部作品を除く
公式サイト:https://aoyama-theater.jp/feature/mitaiken2019
※各作品、上映回数が限られているため上映スケジュールを公式サイトにてご確認ください
※公開日表記は東京会場のものです
<ストーリー>
イリャ、アリョーナら7人の若者たちは、合コンパーティ―を楽しむため、ドライブで森の別荘に向かっていた。ところがその途中、道路を横断する大きなシカに衝突してしまい、深い森の中に壊れた車ごと取り残されてしまう。携帯が通じず、救助の期待ができない彼らは、凍死を避けるため、森をさまよい、ある山小屋にたどりつく。そして、その不気味な山小屋で、彼らは珍しいアンティーク・ポラロイドカメラを発見する。それはレンズを向けられた人の、最期の姿を映し出すという、いわくつきのカメラだった。やがて若者たちは写真に映し出された自分たちの最期の姿が、現実となることに気づき、極限の恐怖へと追い詰められていく…。