「ストレス臭」という言葉を聞いたことはあるでしょうか? 資生堂が首都圏在住の20代~40代の男女1200人を対象にカラダのニオイに関する調査を実施。今回の調査では、約3人に1人が“ストレス臭”を認知。約8割が“ストレス臭”をケアしたいと回答しました。


資生堂は、緊張による心理的ストレスが加わることで特徴的なニオイが皮膚ガス(皮膚表面から放出される血液に由来する気体)として放出される現象を発見するとともに、その成分である2化合物(ジメチルトリスルフィドとアリルメルカプタン)を特定し、今年10月2日に「ストレス臭」として発表。多くのメディアで取り上げられ、多方面で話題となりました。


「ストレス臭」とは?

性別や年齢に関係なく、面接、試験、プレゼンテーション、スピーチ、初対面の会話など心理的に心拍数が上がるような緊張した状況で全身から発生する特有の皮膚ガスに由来する体臭のこと。


10月に発表されたばかりにも関わらず“ストレス臭”への関心度大!


平成に話題になったカラダから出る6つのニオイ<加齢臭、ストレス臭、疲労臭、ミドル脂臭、便秘臭、ダイエット臭>。そのひとつである“ストレス臭”は、今年10月に資生堂が特定したばかりのニオイです。



“ストレス臭”について知っているか質問すると、約3人に1人が“ストレス臭”の言葉を聞いたことがあると答えました。中でも30代男性の認知度は49.5%と最も高く、2人に1人が“ストレス臭”の存在を知っているようです。近年、男性用のデオドラント製品も増えており、男性もニオイの情報に関心度が高いことが伺えます。



自分のカラダのニオイで気になるものを聞くと、全体の約1割が「ストレス臭」(11.1%)と答え、6つのニオイの中で「加齢臭」に次いで高くなっています。男女問わず“ストレス臭”を気にしており、30代男性(14.0%)では、およそ7人に1人が“ストレス臭”を気にしていることが判明。


もしかしてにおってる!? 他人の“ストレス臭”も経験



“ストレス臭”がどんなものか説明した上で、“ストレス臭”を感じた経験を聞くと、自分(31.4%)だけでなく、“他人のストレス臭を感じた経験がある”と全体の27.9%が回答。さらに、ここでも30代男性の約半数近くが、“自分からも他人からも感じたことがある”と、最もにおった経験を持っていることが分かりました。


男女問わず約8割が“ストレス臭”をケアしたい! “ストレス臭”を感じるのは「職場」や「乗り物の中」



“ストレス臭”を感じた経験者424人に、におった場面を聞くと「職場」(61.3%)が最も多く、次いで「電車やバスやタクシーの中」(28.3%)、「社内会議室」(19.1%)、「研修やセミナー会場」(16.0%)などがあげられました。日常の様々な場面で感じる“ストレス臭”。自覚率の高い30代男性は、職場で“ストレス臭”を感じた割合が74.2%と群を抜いて高くなっています。



また、「ストレス臭」を感じた人にどんなニオイかを表現してもらうと、


・油が酸化したようなニオイ(27歳男性)

・アンモニア臭のような酸味のあるツンと来る嫌なニオイ(45歳男性)

・気難しいお客さまの接客の際に感じる自分の不快なニオイ(28歳男性)

・汗臭のようにきついニオイではないが、いやな感じのする苦味のあるニオイ(29歳女性)

・1日ストレスを感じた日帰宅して靴を脱いだ時に感じるいつもより激しいニオイ(38歳女性)


といった意見が寄せられました。



“ストレス臭”について説明した上で、改めて“ストレス臭”が気になるかと聞いたところ、全体の約半数が「気になる」(47.6%)と答え、男女ともに様々な緊張やストレスにさらされる機会の多い30代(男性51.5%、女性52.0%)が最も高い結果となりました。



また、“ストレス臭”をケアしたいかと聞くと、全体の約8割が「ケアしたい」(81.8%)と回答。ストレスとは切っても切れない現代社会……。あなたも日常で“ストレス臭”が出ているかも!? “ストレス臭”対策は現代日本人の新たなニオイケア習慣のひとつとなりそうです。


―― 表現する人、つくる人応援メディア 『ガジェット通信(GetNews)』
情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 日常で感じる不快なニオイは“ストレス臭”かも! 男女問わず約8割がケアしたい現代日本の新たな体臭