全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。神奈川のご当地的なラーメンといえば、やはり“横浜家系ラーメン”の名前がよく挙がる。横浜家系ラーメンは大手外食産業によるチェーン店が広がったこともあり、全国的に有名になったが、他のエリアには広がらず地元で愛されているラーメンもある。今回は“小田原系ラーメン”を紹介したい。


“小田原系ラーメン”は1930年創業の“味の大西”(湯河原町)を源流として小田原エリアに広がったラーメン。豚ガラに甘めの醤油ダレを合わせてあり、麺の量が多く、分厚いチャーシューや三つ葉が添えられてあるのが特徴だ。


“味の大西”出身の職人が独立し、小田原市、平塚市、松田町、真鶴町などに広がっていった。“大西”での修行経験はないものの小田原系を出しているインスパイア系のお店もあり、このエリアでは人気のラーメンとなっている。


新松田駅近くにある“ラーメン大西”は、湯河原の“味の大西”とは親戚筋にあたるお店だ。



人気の“チャーシューメン”注文。大きな中華鍋に麺を泳がせ、平ザルですくう。スープはなみなみ注がれ、豚の旨味が醤油の甘さによく合う。アツアツの油が浮かんでいて、熱さがいつまでも落ちないのも特徴だ。分厚いチャーシューはいろいろな部位が入っていて食感も楽しい。素朴だけどよくできたラーメンだ。


いわゆる地元のラーメンという感じで、お店の佇まいもあいまってとてもいい雰囲気。ぜひ小田原エリアに行かれた際は体験してみてほしい。


ラーメン大西

神奈川県足柄上郡松田町惣領1029

0465-82-1828


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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 神奈川は横浜家系だけじゃない! エリア限定で愛される“小田原系ラーメン”とは