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「あれは絶対スクリーンで観よう!」と思っていたのに、いつの間にやら上映が終わってた……。よくあることですよね……。
2018年12月14日、東京・吉祥寺にいよいよオープンする映画館・アップリンク吉祥寺では、この5年間に公開されたよりすぐりの傑作映画を上映する『見逃した映画特集 Five Years』を開催。上映作品はなんと150作超! そのなかでもホラー・スリラー好きが見逃せない作品をご紹介します。
まず、2018年3月に公開されたヨルゴス・ランティモス監督のスリラー『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』。何不自由ない幸せな家庭に、ひとりの少年の招き入れてしまったことから巻き起こる、奇妙で不条理な悲劇を描きます。意外といる「後味悪い映画が好き!」という方にもおすすめ。ヨルゴス・ランティモス監督のシニカルな世界観がお気に召したら、同監督の強制恋愛映画『ロブスター』もラインナップに入っていますのでそちらも是非どうぞ。
少女×思春期×カニバリズムの刺激的な異色ホラーもラインナップ。人喰い人魚姉妹の残酷な初恋を描く『ゆれる人魚』。ホラー映画がほとんどないというポーランドで誕生した、鮮烈でホラーな青春ミュージカルです。
そして、ベジタリアンの学生が新入生いじめで生肉を口にしたことから、食人に目覚めてしまうフランス発の青春ホラー『RAW 少女のめざめ』。「失神者続出!」の惹句に違わぬショッキングなシーンには、グロ耐性のある筆者も思わず血の気が引きました……。
ホラー初心者にも観やすい少女ホラーもございますよ。ニコラス・ウィンディング・レフン監督×エル・ファニング主演のホラー『ネオン・デーモン』。嫉妬と野望がぶつかりあうファッション業界を舞台に、トップモデルを目指す少女の体験する悪夢を独特の映像美で描きます。
ホラー漫画家の楳図かずお先生が映画監督デビューしていることをご存知でしょうか。2014年に公開された初監督作『マザー』も上映。楳図先生の自伝的な物語だという今作、主演の片岡愛之助さんは先生のトレードマークである赤白ボーダーのお洋服をお召になっています。映画でも楳図テイストは全開。映像で体験するマンガ的ホラーが怖くも楽しい怪作ですので、この機会にぜひ。
ドキュメンタリー作品も見逃せません。根強い人気を誇るデヴィッド・リンチ監督の“アタマの中”と“人生”をのぞき見る、『デヴィッド・リンチ:アートライフ』。あまり自身の作品について語ってこなかったリンチ監督への25時間もの貴重なインタビューから、その創作人生を読み解きます。
さらに、VHSブームのドキュメンタリー『VHSテープを巻き戻せ!』も必見。本作、『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』のパノス・コスマトス監督がプロデューサーを務めています。VHSの登場がいかにして消費者と映画との関係を変えたのか? そして消えゆくVHSはなぜ今も(一部のマニアに)愛され続けるのか? 映画製作者やコレクターたちへのインタビューで掘り下げていきます。『バスケットケース』のVHSで大層儲けたというフランク・ヘネンロッター監督や、映画製作会社トロマの総帥、ロイド・カウフマンが登場しますよ!
これ以外にも魅力的な作品が続々。料金設定もお得になっていますので、観たい作品を今からチェックして、今度こそお見逃しのなきよう! 全ラインナップは公式ページをご確認ください。
『見逃した映画特集 Five Years』
http://www.uplink.co.jp/news/2018/52883
■日程:2018年12月14日(金)~2019月1月25日(金)
■会場:アップリンク吉祥寺(東京都武蔵野市吉祥寺本町1-5-1吉祥寺パルコ地下2階)
※1月1日(火・祝)は休館日
■料金:1作品:一般¥1,300 /ユース(22歳以下)・シニア¥1,100 / UPLINK会員¥1,000
※サービスデー適応外 ※特別料金を除く