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世界には6つの大陸と3つの大洋――世界地理でまず最初に習う基本中の基本ですが、アメリカ人の多くはこの基本すら知らないのか忘れてしまっているのか、とにかく分かっていないようです。
アメリカのバラエティ番組で、街で通りがかった人たちに国境線のみの白地図を見せて、「どこの国でもいいから国の名前と場所を指し示してみて」というテストをしてみた結果が目も当てられないことになっていました。
動画:Can You Name a Country?(YouTube)
https://youtu.be/kRh1zXFKC_o?t=44s[リンク]
最初の回答者は30才前後かと思われるおねーさん。世界の国の名前、分かりますか?
「私の地理の知識は本当に酷いわよ。全然分からないわ。これが南アフリカ?(南米大陸を指しながら)」
「違います。世界のどこの国でもいいんですよ」
「分かんなーい!」
「じゃあアメリカはどこ?」
「大きい国だってことは分かるんだけど……たぶんこれ(ロシアを指しながら)」
「ヨーロッパの国は知ってる?」
「これがヨーロッパ?(オーストラリアを指して)」
「じゃあこれ?(アフリカを指して)」
「アフリカの国の名前を1つ挙げられる?」
「これが南アフリカ?(南米を指して)」
「南米の国は知ってる?」
「OK! これが南アメリカ!」
「うん、そうだけど、国の名前は?」
「できなーい!」
「高校・大学には行かれましたか?」
「ええ、残念ながら」
おいおい、最初からすげぇの来ちゃったな。謙遜かと思ったら本当に酷いじゃないか。大学まで出てて6大陸も自分の国の場所も知らないってどういうことだよおねーさん。
次は40代に見えるおっさんに聞いてみた。
「これがアジアの国?(ロシアを指しながら)」
「それは大陸、ロシアね」
「そうか、俺バカじゃん。学校で習ってからだいぶ経つからなあ。じゃあ、ここがアフリカ(アフリカ大陸を指しながら)」
「それは大陸ね。アフリカ大陸の国は分かる?」
「南アフリカがどこかにあると思ったけど……下の方?」
なんか言い訳してるけど、大陸レベルの大まかな地理は学校出てから何年経とうが忘れないと思うんだよね……。
さて、次はモデルでもやってそうな金髪美人さん。この地図にある国の名前を挙げてみてよ!
「はい、ここがアフリカ(アフリカ大陸を指してニッコリ)」
やっぱりアフリカは1つの大きな国だと思ってる? そんな物腰柔らかに言われると思わずそれが正解でいいやって気になってしまうけど、でも間違ってるからね!
ヒップホップとか聴いてそうなお兄さんはどうだろう?
「ええと、アフリカ(アフリカ大陸を指して)」
「それは大陸」
「ああ、国か。えーと……」
やっぱりアフリカは1つの大きな国だった? その後の答えがつまらなかったのか、ここで強制終了。
現役の学生さんかと思われる若者にも尋ねてみた。
「グリーンランドかアイスランドか、その辺(アラスカ州を指して)」
「それはアラスカ!」
ダメだこりゃ!
まだ学校を卒業してからそれほど経ってなさそうな若い女性はどうだろう。
「ヤバい、こんなの学校で習ったかしら? ここが南アメリカ?(南米大陸を指して)」
「それは大陸。南米大陸の国は?」
「ええと、ホンジュラスが……ここ(コロンビアを指して)、ここ(ベネズエラ)、ここ(ガイアナ)……ここのどこか!(南米大陸を囲みながら)」
「違います!」
ホンジュラスなんて割とマイナーな中米の国の名前は知ってたけど、位置はサッパリでした。
ここまでまともに国と名前の場所を一致して答えられた人はゼロ! 最後に、期待してないけど、少年、いってみよう!
「アルゼンチン、チリ、ボリビア、ペルー、コロンビア、ベネズエラ、メキシコ、USA、カナダ、グリーンランド、アイスランド、オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニア……」
おおー、やっとちゃんと答えられる人が現れた! 最年少なのに! やはり学校で習ってすぐは覚えているけど、大人になって忘れてしまっただけなのか?
バラエティ番組なので編集によって面白おかしく見せている部分は当然あるにせよ、アメリカ人の世界地理に対する無知・無関心は過去に行われた様々な調査結果からも明らか。当のアメリカ人も「最後の少年はきっとカナダ人だから答えられたんだ」と自虐し始めるほどの酷い結果でした。その他のコメントでは「アメリカ人は自分が世界のどこに住んでいるかも知らない世界一の自己中」「教育の問題というよりも個人の価値観の問題」「地理に疎いのを可愛いとか面白いとする文化のせい」といった指摘に目が留まりました。他の国を顧みることのない無関心・自己中さこそが世界1位の経済大国でいられる理由になっているということもあるのかも? 最近のトランプさんなんかを見ていると、特にそんな気がしてなりません。
画像とソース引用:『YouTube』より
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