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京都銘菓の八ツ橋を巡って、聖護院八ツ橋総本店が元禄2(1689)年をうたうのは虚偽だとして、文化2(1805)年創業の井筒八ツ橋本舗が、創業年などの表示をやめて600万円の損害賠償を求めて京都地方裁判所に提訴しています。
その余波が思わぬところに。ある『Twitter』ユーザーが京都大学工学部の「私たちはお土産にどの八ッ橋を買えばよいのか」という論文を発見。さまざまな反応が集まっています。
京都の八ツ橋、どこのお店が一番美味しいのか調べてみたら、京都大学工学部が作った「私たちはお土産にどの八ッ橋を買えばよいのか」って論文があって、八ツ橋の味を決めるのに、突然謎の数式やベクトルやグラフが出てきて、理系の人たちやばすぎる…https://t.co/tgmEJhsYLEpic.twitter.com/8kUM0Lum5f
— ひきこうもり (@Hikikomori_) 2018年6月4日
京都の八ツ橋、どこのお店が一番美味しいのか調べてみたら、京都大学工学部が作った「私たちはお土産にどの八ッ橋を買えばよいのか」って論文があって、八ツ橋の味を決めるのに、突然謎の数式やベクトルやグラフが出てきて、理系の人たちやばすぎる…
2014年に発表されたこの論文。八ツ橋11銘柄を食べ比べ、9人の評価者が比較したとのことですが、さまざまなベクトルや評価モデル、数式を駆使。結論には「時間がないが確固たるエビデンスに基づいて八ツ橋を求める方」には聖護院八ツ橋総本店だとしています。
ただ、この論文にはこんなオチが。
京大の八ツ橋の論文、八ツ橋と八ッ橋の看破できない表記ゆれがある、被験者の数が不自然などの疑いが出て、有識者による調査委員会が設置され、他の八ツ橋も美味しかった事が発覚して、発表から6ヶ月後に撤回されるオチまでついてるの、理系の頭いい人が、全力でやってるユーモアって感じで面白すぎる pic.twitter.com/9kkbsnsSjC
— ひきこうもり (@Hikikomori_) 2018年6月4日
京大の八ツ橋の論文、八ツ橋と八ッ橋の看破できない表記ゆれがある、被験者の数が不自然などの疑いが出て、有識者による調査委員会が設置され、他の八ツ橋も美味しかった事が発覚して、発表から6ヶ月後に撤回されるオチまでついてるの、理系の頭いい人が、全力でやってるユーモアって感じで面白すぎる
とりわけ、処分の内容が「向こう12時間のアンコ類の摂取禁止すること」とされていることに「エイプリルフールじゃないのか」「おしゃれすぎる」という声が上がり、論文自体が発表されたことについても、「京大は奇人の集まりだから……」「貴重なトンデモ」といった感想が集まっていました。
また、さらなる研究の可能性を示すツイートも。
今回は身内9人での評価でしたが、同様の統計解析をグルメサイトのクチコミ投稿者にかけた時に、各投稿者の嗜好のばらつきを考慮した上での総合的ランキングを作れそう。サイト内の星と異なる結果となればなお良し。
— 大門 (@uvHXugNQGfuoVJy) 2018年6月5日
今回は身内9人での評価でしたが、同様の統計解析をグルメサイトのクチコミ投稿者にかけた時に、各投稿者の嗜好のばらつきを考慮した上での総合的ランキングを作れそう。サイト内の星と異なる結果となればなお良し。
ネタとしか思えないことを真面目に論文にまで仕立て上げてしまった京大工学部の八ツ橋研究。今回の訴訟によって井筒八ツ橋本舗の主張が認められた時に「エビデンス」が変わり、評価にも違いが出てくるのか、興味深いところなのではないでしょうか。
※画像は聖護院八ツ橋総本店ホームページより
http://www.shogoin.co.jp/ [リンク]