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お待たせしました新企画第6回!
どうもどうも、41歳で番組収録していたスカパーのスタジオでウンコをしていたら警報機が鳴った特殊犯罪アナリスト・丸野裕行で~す!
森永キャラメルよりも滋養豊富と評判の実録漫画『丸野裕行の激ヤバ裏社会』!
今回は、留置場に併設された運動場と喫煙事情についての体験記を綴ります!
世の中のタマキンの裏側を覗くような世界観をお楽しみください! 文章もイラストも100%マルノ印!
それではどうぞ!
第5回はこちら [リンク]
※この記事はイラスト記事となっております。2枚目以降のイラストが表示されない場合はこちらからどうぞ。
留置場というのは、警察官が逮捕した人間、また受け取る逮捕者を収容するために留置する施設ですので、まだ刑すら確定していません。
犯人と思しき者の逃走や罪証隠滅の防止の一環として行われるので、そこまで厳しくはないのです。
ですから、逮捕されたものに関してはそれほど厳しくはなく、留置場を監視する担当の警察官もそれほど高圧的ではないのです。
だから、朝食後には“運動”という時間があり、喫煙までできてしまいます。留置されている者にとっては、ちょっとした息抜きになるんですね。
ちなみに、僕と重盛さんはタバコは吸いませんが、山村さんはヘビースモーカー。
日に2回の“運動”の時間を心待ちしています。
一応は、僕もライターとしてなかなかできない経験なので、運動の時間に外に出てみましたが、もうねぇ、ただの動物園の檻の中です。
運動なんてできやしない。この狭さでは絶対にムリです。
これでは、留置場の中にいるよりも病んでしまいますし、何よりもすごい重罪を犯した気分になって、何もやっていないのに自責の念に駆られます。
頭上にいる警察官が地獄の赤鬼にも見えますし、コワい、コワい、まんじゅうコワい。
そのなんとも言い表せない重圧に、すぐに中へと戻ってしまいました。
運動の時間を終えると、日に3冊の官本(雑誌や小説、週刊漫画誌、エロ本など)を貸し出してくれます。
人気のものは、『実話ナックルズ』や『裏モノJAPAN』、『アサヒ芸能』、『週刊大衆』、『漫画ゴラク』、『漫画ローレンス』などなど。
ライターの私にすごく近いものばかりです。ちなみに『文藝春秋』と『LEON』は置いてありません。
しかも、綴じてある大きなホチキスは、凶器になる恐れがあるので、左側を紐で綴じてあります。これを毎週最新号が出たときにわざわざやっているとは、看守係の警察官の方も大変だなぁと思いますね。
何か書き物がしたい場合は、ボールペンや鉛筆を貸してくれますが、凶器にならないように、異常に先が短いです。ちょっと寝かして文字を書こうものなら、まず書けません。
習字の筆のように、ちょっとペンを立たせがちに原稿にするための留置場のまとめをはじめました。
このほか、電動ヒゲソリや爪切りを使用することが可能。入浴日になると、運動と入浴は同時に行われます。どんな風呂なのか、見てみたかったのですが、この日は入浴はなし。
そのまま、留置所の外にいる刑事から、取り調べの呼び出しがありました。
驚くべきはその厳重な外への扉。なんか出るときも、掛け声があって、いちいちコワいのです。
この後、僕は怒鳴るように追い立てる刑事に手錠と腰ひもを嵌められ、取調室へと向かうのでした。
to be continued…
次回第7回は「ヤクザみたいな刑事」です!
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(執筆者: 丸野裕行) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか