ロシア語で「真実」や「正義」を意味する『プラウダ』と言えば、旧ソ連の共産党機関紙のことです。中国の共産党機関紙『人民日報』みたいなものと言えばわかりやすいでしょうか。アニメ『ガールズ&パンツァー』に登場するソ連と関係の深いプラウダ高校を連想する人も多いかもしれません。


5月23日に、起業家のイーロン・マスク氏(以下、同氏)が「『プラウダ(Pravda)』という名称のサイトを立ち上げる」とツイートし、話題になっています。






https://twitter.com/elonmusk/status/999367582271422464

同氏は、「一般人がジャーナリスト、編集者、出版物の信頼性を点数で評価し、時系列で信頼性評価を追跡できるサイトを作る」としています。






https://twitter.com/elonmusk/status/999374720368689153

同氏の提唱するサイトが必要か否かを『Twitter』で問うと、回答数は68万以上となり、その88%が『プラウダ』のようなサイトが必要と言う結果に。






https://twitter.com/elonmusk/status/1000080833678528512

“Pravda.com”というドメインもゲットしたようです。






https://twitter.com/andyjayhawk/status/999356301644791808

同氏が『プラウダ』設立を表明するツイートに至ったのは、『The Verge』というテック系メディアのアンドリュー・ホーキンス記者の「マスクは徐々にフェイクニュース、フェイクニュースと見境なく叫ぶトランプのようになりつつある」というツイートがそもそものきっかけのようです。






https://twitter.com/elonmusk/status/999357298861486080

ホーキンス記者のツイートに対し、同氏は「そう言うと思ってた。いつでも誰かがメディアを批判すると、メディアは“トランプみたいだ!”と騒ぐ。そもそもなぜ彼が当選したと思う? 誰もメディアを信用していないからだ。大昔にメディアは信頼性を失ったんだ」と返しています。






https://twitter.com/elonmusk/status/999364333674024960

同氏は続けて、「ジャーナリストの問題は、クリック数を最大化して広告収入を得るか、クビになるかのプレッシャーに常にさらされていることだ」と指摘しています。メディアのジレンマですが、本質を突いてますね。


デマだったり、フェイクニュースであったり、偏向報道だったりは日本でも良く見かけます。最近だと日大アメフト部の一連の騒動がいい例かもしれません。どこまでが事実でどれが真実かが非常にわかりにくいニュースだと思います。こうした報道は伝える側の取材力も関係してくると思うので、同氏が提唱する『プラウダ』のような評価サイトがあれば、確かに記事を書く側の正当な評価にもつながるでしょうね。


〇〇新聞の〇〇という記者の書く記事は取材力が弱いとか、〇〇というサイトのニュース記事は取材をしないで書いた記事だとか、記者の信頼性や記事の信憑性が数値によって可視化されるのは非常に民主主義的ではないでしょうか。記事を読む側にとっても、まっとうなメディアはどれかを判別するためのサポートツールという、これまでになかったメリットを享受出来るようになる気がします。


新たに“メディアを評価する点数を操作”しようとする問題も出てきそうではありますが。


※画像:『Twitter』より引用

https://twitter.com/elonmusk/status/999367582271422464


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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 デマやフェイクニュースが減るか? イーロン・マスク氏が記事の信憑性や記者の信頼性を評価するサイト『Pravda(プラウダ)』設立へ