京都の観光名所のひとつとして有名な嵐山。竹林や渡月橋、世界文化遺産の「天龍寺」をはじめとする神社仏閣ばかりに気をとられていませんか? 嵐山にはニホンザルを間近に見られる『嵐山モンキーパークいわたやま』もあるんです!



嵐山のシンボル的存在の渡月橋を渡ると、櫟谷宗像神社や千光寺の大悲閣の案内に混じって、「嵐山モンキーパーク」の案内が!


『嵐山モンキーパークいわたやま』は、阪急嵐山駅より徒歩5分、京福嵐山駅より徒歩5分、JR嵯峨嵐山駅より徒歩15分(公式サイトより)。この計算だと、嵐電嵐山駅からも徒歩15分ほどになるのではないでしょうか。嵐山観光で気軽に行けちゃう、超近場! ということで、実際に向かってみることに。


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http://getnews.jp/archives/2041479[リンク]




櫟谷宗像神社への階段を上り進むと、『嵐山モンキーパークいわたやま』の“入園口”にたどり着きます。



入園料は大人550円、こども250円。チケットには可愛らしい子ザルの写真。材質がけっこうしっかりしているところも嬉しい。



おサルのイラストがデザインされたかわいい自販機も設置されています。



そして入口の傍らには、「山頂まで約20分の上り坂になります」の看板。10分ちょいで行ける超近場だと思っていたのに、実は全然近くなかった! 先程、入園口と強調して書いたのは、これが理由。ここからおサルがいる山頂に行くため、軽い登山体験に突入するのです……。




最初は舗装された山道ですが、だんだんと土の道に。だいぶ歩いたな、と思った頃、イラスト入りの案内図が登場。現在地の位置を見て愕然……、まだ頂上まで程遠くない!? 



斜め上を見上げると、上の山道を登っている人が見え、「まだあんなにあるのか……、おサルは?いつおサルに会えるの!?」と心が折れそうになりますが、いくつかベンチもあるのでご安心を。疲れたら一休みしましょう。でも、一休みするレベルの登山。体感では20分以上登る感覚です。



また、途中には「おサルの豆知識」や「おサルクイズ」なども設置されているので、それらを楽しみながら登るのもいいかもしれません。


「本当に全然サルに会えないね……」と心折られ休んでいる家族の姿も。しかし、その横を通り過ぎて少し登ると、ようやく第一村人ならぬ“第一山猿”に遭遇! 



やっと! やっと会えた~!! のそりのそりと歩いてきて、筆者の前を横切りました。そう! 『嵐山モンキーパーク』は、特に柵などが作られていないんです! 


だからといって、直接触れ合うことはNG。



・おサルの目を見つめない!

・おサルを触らない!

・おサルに食べ物を見せない、与えない!

※お客さんがおサルに食べ物をあげることができる場所が園内にあります。


を守ってください。



山頂に到着すると、そこら中におサルがたくさん!



そしてスタッフの「ショータイム!」の合図で餌が撒かれると、一斉におサルたちがダダダッと飛び出してきました。果物や木の実を一心不乱に追いかけるおサルたち。




こうして十分な餌を与えているので、柵などを設けなくてもこの場所から出ていかないのだそう。


食後には、野生のサルには見られない、石を打ち付けたりする「石遊び」をするおサルもいるそうですよ!


おサルを撮影するときの意外な注意点!


ここで、おサルの写真を撮るときの注意点を紹介したいと思います。



・おサルとは必ず2m以上離れましょう。

・携帯電話やスマホを前に差し出して撮らない。

・しゃがみこんで写真を撮らない。


思わず、おサルたちの前にしゃがんで写真を撮りたくなりますが、それはNGなんですね。スマホを差し出しておサルに近づけて写真を撮ることも、うっかりやってしまいそうです。


海外からのお客さんばかり!


足元を行き交うたくさんのおサルたちにも驚きますが、お客さんが海外からの観光客ばかりなことにも驚き!



しかもほぼ欧米人。欧米人って本当にニホンザルが好きですよね。




4月~7月はニホンザルの出産期。かわいい赤ちゃんザルも元気に歩き回っています。


ひたすら餌を待つ怠惰なサルたち


山頂のエリアには、おサルに餌をあげられる小屋があります。



お客さんが小屋に入り、外にいるおサルに金網越しに餌をあげるという、普通の動物園とは逆の状態。



餌は果物やナッツなどで、1袋50円と良心的。入口には100円と書いてあったので、時期によって変わるのかもしれません。



早速金網に近づいてみると、そこには、ぶらんと腕を金網から出したおサルたちが並ぶ異様な光景が……。




目の前のお客さんがいなくなると、その隣のお客さんの前へ横移動して、また腕を出すおサル。



中には、両腕を出している強欲なおサルまで! 




金網から腕を出していれば、ひたすら餌をもらえるこのシステム……。ちょっと怠惰すぎない!? なんて羨ましいシステムなんだ……!



※餌をあげるときは、おサルの手などを握るのはNG。また、お菓子やジュースも与えてはいけないので注意。


餌を上げる様子は動画で↓



動画:[Japanese monkey]ニホンザルに餌をあげられる「嵐山モンキーパークいわたやま」

https://youtu.be/xP085gMoe5U[YouTube]


実は絶景!森林浴にも◎


おサルたちを観察するだけでも楽しめますが、山頂は景色も良い絶景ポイント。



広場は標高160m。ベンチに座って山からの眺めを満喫するお客さんも多くいます。




さらに上に登ることもでき、そこから見渡す景色はまさに絶景! 周りに高い山や障害物がないので、京都の街が一望できます。



おサルたちがいる頂上にたどり着くまでに少し体力を使いますが、軽い登山とおサル観察ができると思えばお得ではないでしょうか。5月、6月頃は、爽やかな新緑が美しい青もみじも見頃。森林浴も一緒に楽しんでみては?



筆者が訪れたときは、お客さんの約9割が外国人観光客でしたが、日本人もとても楽しめると思います。嵐山に行く機会があれば、おサルに会いに行ってみてください。


嵐山モンキーパークいわたやま

京都市西京区中尾下町61

TEL.075-872-0950 

http://www.monkeypark.jp/


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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 サルの楽園!ひたすら餌をもらう『嵐山モンキーパーク』の猿たちが怠惰すぎる[動画]