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ロイターによると、1816年に創業された米国最古の老舗銃器メーカー、レミントン・アウトドア社(Remington Outdoor Company, Inc.)が3月25日、デラウェア州の連邦破産裁判所に連邦破産法11条(Chapter 11、日本では民事再生法が該当)を申請したことが明らかになりました。同社のライフルやショットガンはFPSなどのゲームでもおなじみなので、社名に聞き覚えがある人も結構いるのではないでしょうか。
銃規制の方向性を打ち出していたオバマ大統領時代には「規制される前に買えるだけ買っておこう」というムードが追い風となり、同社の売上はそれなりに好調でした。しかしトランプ政権発足後は、“Trump Slump(トランプ大統領の影響による低迷のことで、トランプは銃規制しない大統領なのであわてて銃を買う必要がないから売上が伸びない)”に悩まされ、販売が低迷。加えて10億ドル(約1055億円)を超す債務や、2012年に米コネチカット州で起きたサンディフック小学校銃乱射事件の訴訟沙汰などが経営を圧迫し、今回の破産申請に至ったようです。
債権者との間で債務放棄や減額などの合意がなされたこともあり、当面事業は継続されますが経営再建までの道のりは遠そうです。ちなみに、2015年にはリボルバーの代名詞とも言えるコルト社がやはり連邦破産法11条を申請しています。
銃器メーカーが経営破たんということになれば負債や経営陣の報酬は減るのかもしれませんが、銃乱射事件のニュースに限っては、減るどころか以前より増えている気がするのは筆者だけでしょうか。
MLK Jr’s granddaughter: I have a dream …enough is enough(YouTube)
https://youtu.be/rP2pAMifYBI
奇しくも同社が破産申請する前日には米国各地で銃規制の強化を訴えるデモ『March for Our Lives』が行われました。首都ワシントンD.C.のデモでは、「私には夢がある(I have a dream)」という演説で知られるマーチン・ルーサー・キング牧師の孫ヨランダさんが、「enough is enough(銃はもういいよ、いいかげんにしてといった意味)」と聴衆に訴えていました。
※画像:
https://www.remingtonoutdoorcompany.com/
※ソース:
https://www.reuters.com/article/remington-bankruptcy/u-s-gunmaker-remington-files-for-bankruptcy-idUSL3N1R81CH
https://www.nytimes.com/reuters/2018/03/25/business/25reuters-remington-bankruptcy.html
http://www.bbc.com/news/world-us-canada-43540708
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