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4月19日(木)~4月22日(日)にかけて開催される『島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭』。1か月後の開幕に先立ち、吉本興業東京本部で概要発表会が開かれた。
特別上映作品『ニワトリ★スター』に出演する井浦新は、同作で監督デビューとなった、かなた狼監督と以前から親交があることを説明。「情熱の塊のような監督。監督デビュー作ということで、映画作りの初期衝動を全部詰め込んだ、もの凄い熱量で作り上げられた作品です」と紹介し、「10年前、映画のタイトルすら決まっていない時から、“いつか必ず映画を作るから、その時には主演して欲しい”と言われていました」と、誓い合った約束が10年越しで果たされたことを明かした。
また、撮影が始まって最初の10日間はカメラの前に一切立たず、共演の成田凌とアパートで共同生活していたことを告白。「『ニワトリ★スター』は世の中のタブーやコンプライアンスを無視した作品。映画の世界の住人になっていくための時間として、2人でどうしようもない日々を過ごしながら、そのまま撮影を迎えました。一線を越えたこともたくさんあったかもしれない(笑)」と、監督がこだわったという役作りの秘話を冗談交じりに打ち明けた。
TV DIRECTOR’S MOVIE部門からは、『劇場版 ドルメンX』の音楽プロデューサーくっきー(野性爆弾)、『サクらんぼの恋』で主演を務めた宮川大輔、『耳を腐らせるほどの愛』で脚本を担当した石田明と主演の井上裕介(NON STYLE)、『家族のはなし』の原作者である鉄拳、『美人が婚活してみたら』で脚本を担当したじろう(シソンヌ)、『Bの戦場』で主演を務めたよしこ(ガンバレルーヤ)、さらに地域発信型映画部門から千葉県千葉市の『空からの花火』に出演した小杉竜一(ブラックマヨネーズ)らが登壇。
音楽プロデュースでその多才っぷりを発揮したくっきーは、“宇宙人のアイドルの曲”というテーマで楽曲を制作。「ピアノの鍵盤を叩いた瞬間に曲って生まれるんでね」とニンマリするも、作品の見所を聞かれると「まだ見てない」と発言して周囲からツッコまれていた。
2009年にスタートした沖縄国際映画祭は、2015年より『島ぜんぶでおーきな祭』と改称。映画・音楽・ダンス・お笑い・ファッション・アート・スポーツなど、総合エンタテインメントの祭典として今年10回目の記念開催を迎える。
発表会の司会を務めたガレッジセールのゴリは、「映画祭が始まった時は10年も続くと思わなかった。毎年4月が近付くにつれて、地域の人からまた映画祭やるんでしょという声をたくさんいただく」と、10年間をかけて地元沖縄に根付いたイベントになっていることを紹介。
映画祭実行委員長を務める吉本興業の大崎洋社長は、「10年間ずっと赤字で続けてまいりましたが、少しずつ黒字に近づいてきました。100年続けば黒字になると思います」と自虐的に語った。
『島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭』の特別招待作品には、ゴリが本名の照屋年之名義で監督を務めた『洗骨』。「Yahoo!知恵袋」発のコミックエッセイを実写映画化した『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』。大野いと、森崎ウィン出演の『クジラの島の忘れもの』。具志堅用高など数々のチャンピオンを育ててきた金城真吉のドキュメンタリー『10カウントは聞かない~カンムリワシを育てた男~』など。
『島ぜんぶでおーきな祭 第10回沖縄国際映画祭』公式サイト:
http://oimf.jp/