ジャッキー・チェン主演最新作、映画『スキップ・トレース』が9月1日(金)より全国公開。本作は、ジャッキー演じる香港警察の刑事とアメリカ人詐欺師の相性最悪なコンビが、なぜか一緒に追われる身となり、世界中を逃げまくるバディ・アクション大作。昨年公開されるや否や、映画史を彩る全ての作品を越え、なんとジャッキー映画史上最高のオープニング記録を樹立した超話題作なのです!


巨悪を追う香港警察の刑事ベニー(ジャッキー・チェン)と、アメリカ人詐欺師のコナー(ジョニー・ノックスヴィル)という、本来ありえない相性最悪のコンビがぶつかり合いながらも敵に立ち向かう姿は、まさにジャッキーとクリス・タッカー主演の大ヒットシリーズ『ラッシュアワー』を彷彿とさせおバカさ(褒めてる)満点。息つく間もないスタント、見た事のないような工夫が凝らされたアクション、コミカルな会話劇など、みんなを笑顔にするジャッキー映画の真髄と呼べる一本です。


今回ガジェット通信では、ジャッキー・チェンのインタビューを入手! 63歳にして輝き続けるアクションの秘訣、現代のスマホ時代をどう思う? など色々な質問に答えてくださりました。



――ジャッキーさんのバディもの!ということで、公開を楽しみにしている方が多いと思います。久しぶりのバディものになるかと思いますが、撮影されていかがでしたか?


ジャッキー:これまでの僕のバディといえば、サモ・ハン・キンポーにユンピョウ、そしてオーウェン・ウィルソンやクリス・タッカーなどたくさんいるが、彼らと一緒にやってきたことは僕一人では絶対にできないことだった。『新宿インシデント』(2009)でも日本の俳優さんと共演して、それまでにない新しいものが生まれてきた。だから今回のジョニー・ノックスヴィルとも特別な何かが生まれたと思うね。


――ジョニーノックスビルさんは、『ジャッカス』など、はちゃめちゃな俳優さんという印象が強いのですが、第一印象はいかがでしたか? 撮影を共にする中で印象は変化していきましたでしょうか?


ジャッキー:彼の映画は観たことがあって、彼のアクションは、僕のものとはまったく違う方向性で面白いと思っていた。僕はどのように成功するかだけれど、彼はどのように失敗するかなんだ。一緒に撮影してみて、彼はどんなシーンでも自分で果敢にトライしていた。転ぶなら転ぶ、落ちるなら落ちる、責任感を持って全力で打ち込んでいる役者だよ。彼は本当によくやっていた。


――ジョニーさんとタッグを組んでみての感想、ここがすごいと!感動したポイントを教えてください。


ジャッキー:彼は初日から「アクションを自分でやりたい」と言ってきた。スタントがいるならやってもらうという役者が多いけど、彼は積極的に僕や監督のところにきて「Let me do it~~~!」と頼むんだ。こういう風に頼んでくる役者は珍しい。僕はプロデューサーでもあるから危険なことをやらせるわけにはいかない。でも、最終的に彼の情熱に負けたよ。



――現在63歳とは思えない素晴らしいアクションを披露されていますが、ズバリアクションをし続けられる一番の秘訣とはなんでしょうか? 


ジャッキー:今の自分に合わせていく感じかな。自分で可能なスタントは自分でやるし、ストーリー上で必要だけど、自分では不可能なことはスタントマンを使う。ただ、「もう止めておこう」と考えてしまうと、結局、本当に何もやらなくなってしまう。たとえば空中で回転するスタントはもうできなくなっているが、自分の肉体を動かすことならまだできるので、挑戦するようにしている。


――映画がエンターテイメントの中心だった時代から、今では様々な娯楽が登場しています。ジャッキーさんの映画人生の中で今という時代をどう感じられていますか?


ジャッキー:今は携帯のゲームやインターネットのゲームで、暴力的なものが多くなったと思う。そういったゲームの影響で、最近の若者は怒りっぽくなったり、衝動的になっているんじゃないかな。学校のイジメも増えているよね? そういう時代にあって、新聞や雑誌、映画やテレビではつまらない報道をするのではなく、たとえば現在、イラクで何が起こっているのか。中東でどういう事件が発生しているのか。そういったことをもっと報道するべきだ。世界を見つめていかなくてはいけない時代だと思う。 


電話は偉大な発明だけれど、弊害も起こしている。利用方法によって、良くなるものもあるし、悪くもなるものもあるんだ。ネット上で人と人の関係も変わってきた。おたがいに恨んだり、恨まれたりも起こるようになった。携帯があることでいろいろな情報が得られるのはいいことだが、利用の仕方によっては善し悪しだよ。今、みんなおしゃべりをしなくなった。10人いたら、9人が携帯をいじっている時代だ。夫婦の間でも話はしない。家族の間でも話はしない。だから僕は、電話は会話の道具としてしか使わない。それ以外の目的では使わないことにしている。


――ガジェット通信読者はジャッキーさんの作品で育った人が多いです! ファンの皆さんへメッセージをお願いします!


ジャッキー:長年支えてくれたファンの皆さんは、僕の友達のようなものです。家族も同然です。そんなファンがいてくれるからこそ、さらにいい映画を作ることができます。長い間、皆さんにお目にかかっていませんでしたが、この新しい映画を皆さんへの贈り物として、ぜひご覧いただきたいと思います。この映画自体が面白いかどうかは、自分ではなかなか言えませんけれど、一生懸命がんばって作った映画です。この57年間、皆さんの応援があったからこそ、僕は今までやってこられました。心から皆さんに感謝しています。今後もがんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします。ドウモアリガトウゴザイマス。



【『スキップ・トレース』ストーリー】

香港警察の刑事ベニー・チャン(ジャッキー・チェン)は9年前、犯罪界の大物を捜査中に相棒ヤンを失った。その一人娘サマンサ(ファン・ビンビン)が詐欺犯罪に巻き込まれ、彼女のためにベニーはアメリカ人容疑者コナー・ワッツ(ジョニー・ノックスヴィル)を追って一路ロシアへ。だがたいほしたコナーはロシアンマフィア、香港マフィアなど複数の組織に追われている厄介な男。ベニーも巻き添えを喰らい一緒に逃げるハメに。さらには行く先々で新たな敵を作ってしまうコナー。しかし道中、9年前の事件解決のカギをよりによってコナーが握っていることがわかる。9年前の事件にケリをつけるため、相性最悪なコンビは巨大な悪に立ち向かい……ながら逃げる!


【独占動画】ジャッキーの「あ〜ん」が見れるのは映画『スキップ・トレース』だけ?! はちゃめちゃコンビにご注目

http://getnews.jp/archives/1846541


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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 ジャッキー・チェンが63歳でもアクションに挑む理由「もう止めておこうと考えてしまうと、本当に何もやらなくなってしまう」