東京・新宿から特急「あずさ」で約2時間ほど。長野県諏訪市の上諏訪温泉は町中の至るところに足湯があり、日本最古の温泉保養施設・片倉館をはじめ、温泉好きにとっては一度は訪れてみたい街といえそうです。


上諏訪駅を降りると、まず迎えてくれるのが1番ホームにある足湯。移動中にむくんだふくらはぎを癒やすのに最適です。



駅のホームに到着する列車をぼんやり見ながら入るもよしの環境。



上諏訪温泉の泉質は単純温泉・単純硫黄泉で無色透明。外傷性諸障害のほか慢性湿疹、成人病や婦人病、腰痛や神経痛に効能があるとされています。源泉は65℃ということで、かなり熱いです。上諏訪駅の足湯の場合だと42~43℃程度でしょうか。足裏やふくらはぎが張っているという人にとってはかなりすっきりするのではないでしょうか。



諏訪大社上社から徒歩10分程度の諏訪市博物館にも足湯がありました。こちらも水温は高め。大社をお参りしたあとに立ち寄るには最適かもしれません。


諏訪市博物館では2017年8月27日まで企画展『上諏訪温泉ものがたり─いで湯のまちの歴史と文化─』を展示中。江戸時代に歴代の高島藩主・諏訪氏が長年愛し、甲州街道の宿場町としても栄えた諏訪の温泉の歴史を知ることができます。


そういった温泉街の名残は現在まで残っています。諏訪市では各家庭にかけ流し温泉を引けるサービスを提供。自宅で温泉が入れるというのは羨ましい環境ですね。



上諏訪温泉を訪れた際に外せないのが、重要文化財にも指定されている片倉館でしょう。1923年に竣工した洋風建物が異彩を放っています。



現在の長野県岡谷市で座繰り製糸を創業した片倉財閥の二代目で「シルクエンペラー」と呼ばれた片倉兼太郎(1863-1934)が、創業50周年を記念として建築。彼が欧米を視察した際に、文化保養施設が充実していることに感銘を受け、一般市民も利用できる温泉施設を建てたという片倉館。入浴料金は大人650円、子供450円となっています。



千人風呂と呼ばれる大浴場は、深さ1.1メートルとなっているのが特徴的。浴槽底には玉砂利が敷かれていて足裏のマッサージになります。また、建造時はサウナだった部屋を改装したジャグジーはやや水温がぬるめ(39℃)なので、火照った身体を休めるのにもちょうどよかったです。



2Fの休憩室に上がる階段。照明や片倉兼太郎の肖像画が飾られていました。建築ファンとしても見どころがたくさんあるのではないでしょうか。



休憩室はとにかく広い! ゆっくりゆったりくつろぐことができます。食堂も併設しており、昼食をここで食べるというのもアリです。



諏訪湖畔からは天気がよいと南アルプスを眺望することができます。沿道にも足湯があるので、ぼんやり湖畔を眺めながら気分をリセットしたいところ。


首都圏から2時間ちょっとなので、日帰りでさっと入って帰るというのもアリ。諏訪大社などを巡ってゆっくりと歴史に触れながら過ごすのもアリ。いずれにしても、温泉好きならば楽しめるスポットが点在しているので、「なんか現実に疲れたな」と思った時の旅行先としても良さそうです。


諏訪観光協会 公式サイト

http://www.suwakanko.jp/ [リンク]


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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 町中の至るところに足湯が! 重要文化財でひとっ風呂浴びるのも粋な上諏訪温泉