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『P10』および『P10 Plus』は、ライカレンズ搭載で話題となった『HUWEI P9』の後継機の位置づけとなります。『P10』『P10 Plus』では新たに800万画素のLeicaレンズをセルフィー用であるフロントカメラに搭載。これによってLeica調のポートレートセルフィーを撮影することが可能になりました。
背面のLeicaダブルレンズには、“2000万画素のモノクロセンサー”と“1200万画素のRGBセンサー”を搭載し、これまで以上に細やかな描写と色階調を再現しました。『P10』『P10 Plus』は前後で合計3つのLeicaレンズを搭載した、世界初のスマートフォンということになります。
さらに『P10 Plus』では、暗い場面にも強い開口部F1.8のSIMMILUX-H、第2世代LeicaダブルレンズPro版を搭載。F1.8というスマホの中でもひときわ“明るい”レンズというだけではなく、Leica社が透明度や収差、レンズフレアなどの光学特性を評価・チューニングを行いました。
『P10』『P10 Plus』に新機能として搭載されたのが『ポートレートモード』。これは、ダブルレンズによって正確な深度計算を行い美しいボケ味を実現しています。また、精確で立体的な3D顔面認識、照明効果、プロのメイクアップのような美肌補正によって、フォトスタジオで撮影したかのようなLeicaスタイルのポートレートの画作りを再現しています。
実際に会場ではポートレートモード体験コーナーも設けられていたので、筆者も試してみました。
モノクロモードは専用の2000万画素モノクロセンサーのおかげで、ディティールがより良く捉えられ、陰影の深み豊かな仕上がりになっているのがわかるでしょうか。とても、スマートフォンで無加工で出した写真とは思えません。
こと『P10 Plus』に至っては“写真に強い”『iPhone7 Plus』を完全に意識したとしか思えないほどの入念な仕上げです。デザインもカメラの出っ張り部分をなくし、同じ5.5インチモデルながら薄さ大きさの点で『iPhone7 Plus』を上回っています。
デザインだけでなくバッテリー持ちでも『iPhone7 Plus』を上回り、30分で1日分の充電が可能な超急速充電にも対応。『iPhone7 Plus』のポートレートモードはベータ版だからというのもありますが、境界線の描写にまだ不安が残ります。一方、会場で試した『P10 Plus』のポートレートモードは(見た限りで)描写に隙が見られませんでした。
まさに死角なしと言えそう。
最近『iPhone7 Plus』ユーザーとなった筆者は「ぐぬぬ」と臍(ほぞ)を噛む思いの発表会でした。ただし今回も「P9の頃と同じくauへの対応はしていない」(会場スタッフさん)と聞き、無理やり心落ち着けました(auユーザーなのです……)。
今回、『P10 Plus』をレビューしたLeica愛用のフォトグラファー、舞山秀一氏も「この大きさ(会場の巨大なスクリーン)で見て、初めてようやくスマホの写真だとわかるレベル」「今回、撮ってそのまま出し(無加工で出力)だけどびっくり」と絶賛。
こと、ポートレートモードの美しさやボケ味の自然な描写は特筆もの。色の再現性については『P9』の頃から定評がありました。
より一層、アーティスティックな表現をしたいと考えている向きには『P10』『P10 Plus』は本当におススメです。
SIMは2枚入るそうなので、データ用と通話用を入れて活用するのもよいでしょう。ならば、と筆者も思わず「格安運用でもう一台……」と物欲衝動と闘いながら、会場を後にしました。
『HUWEI P10 Plus』
http://consumer.huawei.com/jp/mobile-phones/P10PLUS-JP/『HUWEI P10』
http://consumer.huawei.com/jp/mobile-phones/P10-JP/ [リンク]