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2017年6月1日に鉄拳7が発売。これを盛り上げるため、『e-sports SQUARE AKIHABARA』にて『e-sports TEKKEN BAR』が期間限定で開催された。ここにサブカルライター・モトタキが突撃。名誉店長オカダ・カズチカ選手や原田プロデューサーへのインタビューに成功した。
鉄拳7についてのアレコレをお伝えする。
鉄拳7は1994年に第1作が発売されたロングシリーズ。この度、家庭版が発売された。第1作から続く三島平八と三島一八の世界を巻き込んだ親子喧嘩が決着する。
原田プロデューサー
「もはや孫の代まで巻き込んできた一族の闘争。その発端であり、今まで明かされなかった親子喧嘩の原因も明かされる。そして決着もする。今までの長く続いた因縁が終わりを迎える。豪鬼もストーリーに深く関わってくる。これで一区切り。
初見であっても楽しめるように工夫を用意した。
まずはギャラリーの存在。今までの作品で語られてきた物語が全て詰まっている。6時間を超える映像は見ごたえばっちり。鉄拳を知らなかった人でも今作品だけで完結して鉄拳全てを楽しむことができる。
今回は格闘ゲームが苦手な人でもストーリーを楽しめるような工夫がある。コマンドを入力しなくとも、ボタンひとつひとつに必殺技を設定したモードがある。それでも勝てないひとの為に、更なる初心者向けモードもある。
より観ていて楽しめる工夫も仕込んだ。体力ゲージが少ない状態で同時に必殺技を繰り広げるとスローモーションになる。格闘技でフィニッシュの瞬間がスローモーションになる演出があるが、あれがリアルタイムで繰り広げられる。これが見ている側も盛り上がる」
5月29日から31日の期間限定で『e-sports TEKKEN BAR』がオープン。店内では鉄拳7を先駆けて遊ぶことができるようになっていた。プロゲーマーとのバトルに挑戦も用意された。遊んで楽しめる、だけでなく見て楽しめるイベントを目指した。
名誉店長にはプロレスラーのオカダ・カズチカ選手が就任。鉄拳7のキャラクターのキングはカズチカ選手とコラボしたコスチュームがあり、カズチカ選手の決め技「レインメーカー」を繰り出すことができる。
レインメーカーは相手の腕を掴んで離さず、引き寄せてショートレンジなラリアットを打ち込む必殺技だ。
「レインメーカー」をイメージしたカクテルも用意。「このカクテルは裸エプロンで作るのがコツ」と、カズチカ選手のにこやかな笑顔で自ら裸エプロンになって作ってみせた。皆で乾杯。味わいはスッキリ爽やか柑橘系。
オープニングイベントでは、鉄拳7のお披露目も兼ねて「オカダ・カズチカVS鉄拳女子部」のバトルもあった。鉄拳女子部とはバンダイナムコエンターテインメントが発足させた公式コミュニティー。ガチなゲーマー揃いだ。
結果は鉄拳女子部の2本ストレート勝ち。カズチカ選手のキングはボッコボコ。
カズチカ選手は「腕が本調子なら……、次はリベンジを決める」とこれからの鉄拳バトルにも意欲を見せた。
今回のバトルの罰ゲームは「お姫様抱っこ」。鉄拳女子部をお姫様抱っこする予定だったのだが、なぜか原田プロデューサーが持ち上げられることに。
原田プロデューサーは一言。「女の子の気持ちになれた」と語っていた。モトタキもマッスルカフェのマッスルにお姫様抱っこをされたことがある。
成人してからお姫様だっこされるとかつてない目線の世界が見えるので、不思議で楽しくなるのはわかる。
女子は羽のように軽く取り扱っていた。
モトタキ
「オカダ選手はもともと鉄拳で遊んだことはありますか」
カズチカ選手
「実はポールの使い手。ドカーンとやるのが好き。鉄拳はレスラー界だと外国人選手にも人気がある。鉄拳7をみんなでやって盛り上がりたい」
モトタキ
「キングの印象はどんなものですか」
カズチカ選手
「自分が戦っている時は苦戦する相手。でも使ってみると、なかなか難しい。鉄拳女子にボコボコにされたので、次は勝てるように練習を重ねたい」
モトタキ
「もし鉄拳キャラのなかで実際に戦うとしたら誰と闘いたいですか」
カズチカ選手
「キングだね。キングとレインメーカーを打ち合いたい。相手のレインメーカーを頭かがめてダックで交わして、逆にレインメーカーをぶつける。そんな勝負をしてみたいね」
モトタキ
「ゲームが強い女子ってどう思います」
カズチカ選手
「ほどほどに強いのがいいな。ゲームを一緒にやるのはいいんだけど、ボコボコにされるのはさすがに」
インタビューの最後には、鉄拳ファンの人々への熱いメッセージもいただいた。ガンガンやっちまおう。
モトタキ
「e-sportsについて、どう見ていますか」
原田プロデューサー
「e-sportsってバズワードだと思ってます。そもそも海外と日本でe-sportsの状況は大きく違います。日本では法律の関係もあり、巨額の賞金や超豪華な賞品を掲げたイベントは難しい。海外は大企業も巻き込んだ大きなイベントになっています。海外のe-sportsをそのまま、日本で再現するのは難しいでしょう。しかし、やりようはあります」
モトタキ
「やりようとは具体的にはどんな施策なのでしょうか」
原田プロデューサー</strong
「もともとストリートファイター2の盛り上がりは賞金や賞品とは無関係でした。日本では、そういう土壌があります。フィジカルな、ローカルでのリアルイベントに力を入れていく予定です」
モトタキ
「なぜリアルイベントなのでしょうか」
原田プロデューサー
「賞品がでないからこそ、めちゃくちゃ強いプレイヤーの集まるイベントとは違った空気が生まれます。同じ腕前の人間同士で競い合うような、そういう戦いを楽しめるイベントが盛り上がれる文化があると感じています」
モトタキ
「ボクシングの階級制度のようにプレイヤーの腕前で分ける、とのイメージですか」
原田プロデューサー
「そうなります。初心者だけを集めたイベントがあってもいいと思っています。もちろんハイレベル同士であっても。ネットではどうしても初心者狩りをするアカウントを制御することは難しいです。でもリアルイベントであれば、それを制することは可能でしょう。北米よりもヨーロッパでのやり方に惹かれています。ヨーロッパでは、よりカジュアルに、身内同士での闘いを楽しむ文化が育っています。売上も2200万本。かなり大きな数字です」
モトタキ
「どんなバックアップをしていくのでしょうか」
原田プロデューサー
「今は機材の貸出などをしています。もっとイベントをやりやすい環境に寄り添えるようにしていきたいと考えています。プロレスのように観るだけでも楽しめる格闘ゲームですが、ゲームなのでいつだって自分もプレイヤーになることができます。今は圧倒的にゲームを観て楽しむユーザーのほうが多いです。もっとプレイヤーを増やしていけるような環境を作っていけたらと思います」
鉄拳シリーズ自体はこれからも続いていく。今後は愛情にも触れたストーリー展開もあるようだ。ゲームシステムも、物語も、どんどん進化を続けていく鉄拳。今後どう変わっていくのか期待したい。
2017年6月1日 発売予定(PS4/Xbox One)
2017年6月2日(PC版)
会社:
バンダイナムコエンターテインメント
ジャンル:
格闘ゲーム
価格:
PS4(PSVR対応)/Xbox One
通常版 8,200円+税
対応ハード:
PS4,Xbox One,PC
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