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『PasocomMini MZ-80C』は、Raspberry Pi A+のシングルボードコンピュータを搭載し、『MZ-80C』を4分の1の手のひらサイズに再現するパソコン。HDMI端子で外部モニターに出力ができるほか、microUSB端子でキーボードなどUSB機器を接続して使用できます。電源もmicroUSB端子から供給する仕組み。
当時の機械語プログラムがそのまま動くエミュレーターを搭載。メーカーのハル研究所が開催した説明会では、パソコン雑誌『PiO』に掲載されたゲームソフト『ZEPLIS』が動作する様子を見ることができました。『PasocomMini MZ-80C』には、当時の人気ゲームソフトの同梱を予定しているとのこと。
USB機器が使えるので、ジョイスティックでゲームを遊ぶこともできてしまいます。
スマイルブームがニンテンドー3DS用ソフト『プチコン』シリーズやWii U用ソフト『プチコンBIG』に提供している現代のBASIC言語、SmileBASICにも対応。BASIC言語によるプログラミングができ、HD解像度でフルカラーのグラフィックが楽しめます。
SmileBASICの実行環境とMZ-80Cのエミュレータは並行して起動しているので、SmileBASICの画面にピクチャインピクチャでエミュレータの画面を表示することも可能。スマイルブームによると、SmileBASICからエミュレータに「ちょっかいを出せる」とのことなので、何らかのAPIが用意されているとみられます。
プラモデルメーカーの青島文化教材社が手掛ける外装の造形にも注目。説明会の会場では今後製品化されるかもしれない『FM-7』や『PC-8001』の外装の試作品も展示されていました。
ターゲットは明らかに当時を知る40代~50代のオジサンたちだとは思いますが、ハル研究所の代表取締役社長兼COOの三津原敏氏は、「若い方にこそ使っていただきたい」と語ります。ユーザーにとって分かりやすく、利用することに集中できる現在のパソコンではなく、コンピューターの仕組みを理解したうえでプログラムを動かす必要があった当時のパソコンに触れることで、「スタープログラマーとして育ってほしい」と期待を込めていたのが印象に残りました。
『PasocomMini MZ-80C』の価格は1万9800円(税別)。10月中旬の出荷を予定しています。
『PasocomMini MZ-80C』予約販売サイト
http://www.beep-shop.com/mz80c/
(C)HAL Laboratory, Inc.