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マツコ・デラックスさんと村上信五さんがMCを務める人気番組『月曜から夜ふかし』では、心揺れるご当地ネタの特集が見どころの1つだ。その土地のプライドやコンプレックスを刺激しつつ、最終的に見事な対立構造へ導いたり、踏み込み過ぎのナレーションへといざなう展開は実際、クセになる。
そして今回、“虹のかからない町”こと小岩の特集の中で登場したのは「優しい自販機」。小岩を取材中に登場したやや個性的な男性がスタッフをこの自販機の前へと案内したのだ。一体、何が「優しい」のか。
ところで話は変わるが、筆者はそんなに背が高く無い。まぁ、あえて高いか低いかと言われると、ギリギリ低い寄りに入るかもしれない。
ちなみに身長は164cmだ。ただこの前、健康診断に行ったら測定器の調子が良くなかったらしく161cmだった。
話を戻そう。この自販機、本体は非常に高いところにある。そんな低身長かもしれない筆者が、実際に自販機の前に立ってみると一見、手の届かない高さにボタンがそびえている。
しかし、その手前にはきちんと踏み台代わりの段差(やさしさ)が用意されている。
この気づかい! やさしさという概念が、重みを伴う実体となって足元に横たわっているのだ。これが、やさしさの形なのだ。これなら低身長の僕でも、最上段のドデカミンを買うことができそうだ。
優しさの塊(ブロック)の上に乗ると……やった! ちゃんと最上段にも手が届いた。ねんがんの『ドデカミン ストロング』をてにいれたぞ!
しかし、この優しさの塊が無かったら、全く届かない。うん。
小岩のこの自販機とは対比的な自販機がある。「厳しい自販機」だ。「厳しい自販機」があるのは、銀座線 京橋の駅から数分の場所だ。近くには銀座湯という銭湯も見える。
写真を見てわかる通り、非常に好戦的なたたずまいだ。こちらが低身長だろうと容赦しない構えだ。
実は、小岩の自販機と地上高こそそこまで大きく変わらないものの、自販機そのものの高さがある。その結果、一番上の列のボタンは人を購入者を選ぶ。
実は筆者、この自販機と対峙するのは2度目だ。前回来たときは負けこそしなかった。しかしその時確かに、プライドを傷つけられる音が聴こえた。しかし今回は違う。きちんと、戦いに備えてきた。
そう、用意したのは“向上心”という名の脚立だ。
これがあることで、勝率がグンと上がる。ほぼ100パー勝てる、はずだ。
果たして、僕は勝利した。相手が無表情の“厳しさ”で僕に対峙したが、実力で乗り越えることができた。
銀座湯で勝利の入浴(お湯は結構熱め)を果たし、風呂上がりのオロナミンCを味わう。勝利の美酒、ここに極まれり。今後はどんな戦いでも、おそらく負けることはないだろう。兜の尾を締めながら、今後の戦いを見据えたい。
まず、JR総武線 小岩駅に着いたら、小岩駅の“南口”を目指そう。
南口を左へ突き進むと、正面に『吉野家』が見えてくる。『吉野家』の左側にある道を突き進めば、「優しい自販機」が見えてくるぞ。
もし、牛丼屋の右側の道を抜けても大丈夫だ。その場合は、回転ずしのあるY字路で左に回り込もう。
いかがだっただろうか。望む人全てが、小岩の「優しい自販機」の“やさしさ”に触れることを望んでやまない。
※画像の一部は『月曜から夜ふかし』公式ページより引用
月曜から夜ふかし|日本テレビ http://www.ntv.co.jp/yofukashi/ [リンク]