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黎明期のコンピューターは筐体が大きく暖かかったため、蛾のような虫が入って故障させることもしばしば。プログラマーはこの虫を取り除いて不具合を修正していた。初期のバグはリアルの虫が引き起こしていたのだ。やがてプログラムの不具合自体を『バグ』と呼ぶようになった。
1978年に東芝から発売された日本語ワープロ『JW-10』の値段はなんと1台630万円!!さらに筐体も大きく、机全体をワープロが専有していた。それなのに本体のHDD容量はたったの10MB。スマホ世代には信じられない価格設定だった。
マイクロソフトの表計算ソフト『Excel』は、意外なことにMacintosh版が先に発売された。これは既にMS-DOS用の表計算ソフトとしてロータス1-2-3が君臨していたためで、まだ主流が決まっていないMacintoshでシェアを取ろうと開発したのがExcelだった。Excelは評判がよく、これを使うためにMacintoshを買う人も多かった。なおWindows版はその2年後に発売されたが、Windows自体の評判が悪く泣かず飛ばずだったとか。
開発した検索システムに、膨大な量を検索できる、という意味を込めて「グーゴル (googol)=10の100乗」より更に大きい「グーゴルプレックス(googolplex)=10のゴーグル乗」名付けようとしたところ、商標登録時にまさかのスペルミスで「googleplex」に。ドメインもスペルミスした「google」で取ることになった。このミスがなければ「グゴる」ことになったのかもしれないが、言いにくいから間違えて良かったのかも…。
iPhoneの公式サイトを見ると、iPhoneのデモ画面の時計はみんな9時41分を差している。これは2007年にiPhoneが発表された時刻が9時41分だから。その伝統はiPhone7でも引き継がれている。ちなみにiPadも9時41分表示だが、Apple Watchは時計の針が美しく見える10時9分で統一されている。
いかがでしたか?
まだまだ面白いエピソード・薀蓄がたくさんあるので、気になる方は書籍をチェック! ニュースメディア『PC Watch[リンク]』でも収録エピソードが読めますのでこちらもチェック!
『バグは本当に虫だった-なぜか勇気が湧いてくるパソコン・ネット「100年の夢」ヒストリー91話』(ペンコム)
著者:水谷哲也
定価:(本体1,800円+税)
ISBN 978-4-295-40055-4
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