テレビ情報誌『TV LIFE(テレビライフ)』が実施する『第26回 年間ドラマ大賞2016』の受賞作が決定、2016年4月期に放送された『世界一難しい恋』(日本テレビ系)が作品賞(大賞)に輝いた。


同賞は『TV LIFE(テレビライフ)お正月超特大号』及び『TV LIFE Web』上で募集。主演女優賞は『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)の新垣結衣さんが受賞となった。


受賞作品のオリジナルドラマ『世界一難しい恋』は、嵐の大野智さんが主演したラブコメディ。


仕事はデキるが恋には奥手、性格に難のある一流ホテル社長・鮫島零治(大野)が、 恋した美咲(波瑠)にあの手この手でアプローチするうちに、人間としても成長していく姿を描く。ひたむきでとことん不器用な零治を演じた大野さんの、つい応援したくなるキュートな演技が多くの視聴者の心をつかんだ。


また、ヒロイン・波瑠さんの透明感のある演技をはじめ、零治を大きな愛で見守る秘書の村沖(小池栄子)と運転手の石神(杉本哲太)、ライバルホテル会社社長の和田(北村一輝)、調子がいい若手社員・三浦(小瀧望)など、個性豊かなキャスト陣とのコミカルな掛け合いも多いに作品に花を添えた。


“セカムズ”はドラマ『怪物くん』の恋愛Ver.


昨年話題をさらった恋愛ドラマと言えば“逃げ恥”だが、「なんだか恥ずかしくて観てられない」と馴染めないアラサー女子も。しかし、ピュアだけれど、コミカルでテンポもよく、「毎週ケラケラ笑いながら見てる」と口々に語ったのがこの『世界一難しい恋』(通称、セカムズ)だ。


仕事以外に興味がない冷徹な男・零治(大野)の姿は本当に初回のみ。新入社員としてやってきた美咲(波瑠)に心を奪われ、驚くことに34歳にしておそらく初めての恋をする。そんな彼に、まるで息子や弟を諭すように愛あるアドバイスをするのが、秘書の村沖(小池栄子)とライバル社長の和田(北村一輝)。


最初の零治のドSぶりから、プライドが高いのかと思いきや、2人のアドバイスを受け入れ実践に移す素直さが、本当に純粋で可愛らしく、思わず笑ってしまう。例えば、零治は牛乳が苦手だが、美咲が牛乳を好きなことを知り、無理をして飲んでアピールするなど、本当に微笑ましいもの。


こんなんで本当に凄腕社長なの!? と疑わしいくらいピュアで、中学生のような無垢な反応をみせる零治。


好きな人との関係がうまく築けずに周りの協力者に諭され奮闘する姿は、大野さんが主演し人気となったドラマ『怪物くん』を彷彿とさせる。怪物くん同様、零治は初恋を通して思いやりを学び、人として成長していくのだ。


実力派のキャスト陣の安定感とツッコミどころ満載の零治のキャラ。そして中学生のようにピュアな恋愛に胸キュンするポイントも散りばめられ、男女問わず力を抜いて楽しめるエンターテイメント作品になっていた“セカムズ”。若い人受けはわからないが、アラサーやその上の世代も楽しめるのではないだろうか。


恋愛ドラマが苦手な人や見ていなかった人も、今回の受賞を機に、ぜひ作品を見て不器用な零治の恋の行く末を、声を出して笑いながら応援してほしい。


大野さんの『第26回 年間ドラマ大賞2016』受賞者インタビューは、『TVLIFE(テレビライフ)5号』(2月15日(水)発売)に掲載。


大野さんは、「本当にいいチームで、 みんなで作った感がすごくあった」と受賞の喜びを語り、「一生懸命な零治をとにかく一生懸命演じました。常に試行錯誤の現場だったから、撮影中は(小池さんはじめ)みんなに見守られてた気がする」と、劇中の零治と同じような状況だったとコメント。さらに“演技”というものについて、「やればやるほど難しくなる」と心のうちを明かしている。


過去25回の年間ドラマ大賞受賞作一覧はコチラ

http://www.tvlife.jp/dramaaward


世界一難しい恋 公式サイト

http://www.ntv.co.jp/sekamuzu/index.html[リンク]


情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 『世界一難しい恋』が『年間ドラマ大賞2016』を受賞 中学生の初恋のようなピュアで笑えるラブコメ