ドナルド・トランプ大統領が大統領令によってイスラム教の主要7か国に住む人々の米国への入国拒否をしている件で、エレン・デジェネレスがユニークな方法で意見を述べた。


デジェネレスは、1月31日(現地時間)の自身のトーク番組で、政治的な発言はしたくないが、トランプ大統領が入国禁止令を出した後、ホワイトハウスで映画『ファインディング・ドリー』を鑑賞することについて検討したいと語った。


2016年に公開された同作は、デジェネレスが声優を務めた健忘症のオーストラリア種の魚、ドリーが、米国にいる両親を探す旅に出るストーリーだ。


デジェネレスは「宗教は分からないけれど、彼女の父親はユダヤ教みたい。でも、そんなの関係ない」と、イスラム教徒に対する入国禁止令を暗示したジョークを交えて語った。


作品では、ドリーと友達が米国に到着するが、彼らの行く手を阻む大きな壁にぶち当たる。


デジェネレスは「彼らは壁を超えなければなりませんでした。でも、信じられないことに、壁は彼らを締め出すために、何の役にも立っていなかったのです」と、トランプ大統領が計画しているメキシコ国境の壁について語った。


ドリーは国境を超えたが、家族とは離れたままだ。幸運にも、ドリーの周囲には彼女を助けたいと願う動物達がいて、その世界に入っていく。


デジェネレスは「動物たちはドリーを必要としていませんし、動物たちとドリーの間には何の共通点もありません。しかし、彼らは色の違う彼女を助けました。それは、困っている人を見たときにあなたが取る行動と同じです」と続けた。


デジェネレスは、政治的な放送が喜ぶようなキーワードを使わずに、入国禁止や国境の壁について自身の意見を述べた。ドリーは差別や巨大な壁で足止めを食らうことはないだろう。


彼女はまた、映画になぞらえたコメントでこの話題を締めた。「来週は映画『ミスター・クレイジー』で女性の権利について話し合いましょう」(デジェネレス)。


自身のコメントとは反対に、デジェネレスは、過去に政治的なメッセージを番組内で使用してきた。最近では、ゴスペル歌手、キム・バレルの同性愛者に対する差別的な発言を含む動画が広がった後、デジェネレスはバレルの出演をキャンセルした。





情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 エレン・デジェネレス、トランプ大統領の入国禁止令に映画『ファインディング・ドリー』で反論