- 週間ランキング
最終回の18回目は、中学校の英語すら怪しかった記者が、3週間の留学を3回した結果どうなったのか、その模様をお伝えする。
実は卒業直前の週に、QQEnglishから日本人のためにセミナー開講を打診された。
それは、記者が滞在して多くの日本人留学生に話を聞いて感じたことを学校側にフィードバックする過程で出てきた話だ。
2日間のセミナーでは、日本人留学生の多くが英語は話せるのに知的な話題がない、他国の留学生は自国のことについて多くのことを話し主張するのに、あまりにも日本人は日本のことについて知らなすぎるということに気がついた結果で日本人向けにオピニオンの持ち方という主要テーマで話した。
今の時代、新聞は見なくても、テレビは見なくてもスマホという情報ツールがあり、新聞記事も多くがスマホで読むことができる。世界中どこにいてもリアルアイムなので通信環境さえあれば距離は関係ない。
しかし、検索機能と仕分けされたカテゴリーおかげで、多くの日本人は自分に興味のあるニュースしか読んでいないことが多い。しかし、もっと根本的なところで、外国人に日本のことを話そうと思ったときにオピニオンがないのだ。
日本語でオピニオンがないものは、どうやっても英語にはできない。当たり前の話だった。
しかし、日本人でさえも「日本人はシャイで文法の誤りを恐れてなかなか話せない」と思っている。それはそれで正しい。しかし、日本にいる日本人ならいざしらず、すでにフィリピンまで留学に来ている人がシャイだ何だかんだと言うのはおかしいと考えた。留学という経験をするために、勉強をするために日本を飛び出している行動力のある人達である。オピニオンがないというのも原因の一つだろうと思ったのだ。
放課後の夜間セミナーで直前の告知だったので、参加者そのものは少なかったが、それだけ中身の濃い話をすることができた。その受講生たちと意気投合してお酒を飲みに行き、議論したことは記者にとってもいい勉強になった。こういう出会も留学のいいところだろう。
では、最終日の授業の模様をダイジェストでお伝えする。
■留学最終日授業の様子~
https://youtu.be/OPn79C9BuTo
最初の頃と違って、先生の英語を聞き終わる前についていっているだけでも大した成長だと記者自身は思っている。自己弁護するつもりはないが、この思い込みは案外重要で、「なんだ、英語結構話せるじゃん?」的な勝手な思い込みは恥ずかしさや恐怖から完全に逃れることができる良い手段でもある。大したことは言っていないにも関わらず、そんな気がするだけで何かを伝えようと日本語抜きで英語の主語と動詞が口をついて出てしまっているのだから、後は続けるしかない。そんな考え方に変わってしまっている自分がいたのが不思議だった。
卒業セレモニーは毎週金曜日の放課後に行われる。
記者に英語を教えてくれたRich先生も駆けつけてくれた。
これが卒業証書。期間は分割したので最後の3週間分になっているが、前のものも請求すればもらえる。
こちらはプログレスレポートという、記者の英語能力の進捗状況を学校が証明したレポートだ。入学当初はビギナーというカテゴリーだったのが、ハイビギナーというカテゴリーにランクアップしていた。
なかなか手厳しいことも書いてあるが、それも含めていい思い出であり、今後の励みとなるだろう。
卒業の日の夜、先生二人と居酒屋で食事をした。
取材目的でインタビューをするために学校側の強力を得て行ったものだが、日本式の居酒屋なので先生たちは箸の使い方に戸惑う。
それでも一生懸命箸の使い方を覚えようとするが、10分程度で使えるようになるとは思えずギブアップ。フォークとスプーンを「追加注文」した。
これが最後の英語での本格的な英語での会話となる、先生たちとの日常会話とインタビューをご覧いただこう。
■先生の女子会
https://youtu.be/wWkfGby-pxc
やはり大したことは言っていないが、それでも日本語を介することなく直接英語で考えて話しているのは事実である。おそらく記者として取材することをせず、写真や動画の編集に追われることなくボキャブラリーをインプットしていく予習や復習にもっと時間を割くことができれば、もっと多彩な表現ができていたのだろうと思う。
「自分はしゃべれる!」と勘違いしてある意味でのナルシストになりきることも重要な上達方法であると確信した。そのための先生の英語での先導や誘導は役に立つし、その都度文法や時制の誤りを指摘してくれるのはありがたかった。
すでに帰国している記者ではあるが、外国人と英語で数時間程度であれば酒を飲みながら談笑できる自信はある。もちろん、勘違いかもしれない。勘違いの積み重ねでいつの間にかちゃんと話しているようになれば、それはそれで構わないのではないかとも思った。
先生たちから頂いた手紙の数々。
そこには、例外なく「日本に帰っても英語の学習を続けてください」と、学校での授業の思い出とともにつづられていた。
もしかしたら、卒業証書よりも大切な宝物になるのかもしれない。
全18回にわたりお届けした、セブ分割留学はこれで終章となる。英語が話せるようになったかどうかは読者の目と耳で判断していただければ良いと思うが、留学生活の中で語学はもちろんのことまったく違う文化の中での生活や、大切な友達、先生やスタッフとのきずなと、かけがえのない多くのものを得たような気がした。
最後に、記者が卒業セレモニーで行った英語でのスピーチ原稿を掲載して、筆を置きたい。多くの留学を考えている方にとって少しでも参考になれば望外の喜びである。
Good evening ladies and gentlemen.
I came to Cebu as a journalist to write my experiences of studying abroad.
I stayed in Cebu for 3 times with a total of 9 weeks.
I do not know whether my English speaking skills has actually improved, but I had good experiences here.
Finally, I thank all the teachers and staffs in QQ for understanding my job as a journalist and a student at the same time.
Thank you and May God bless us all.
(完)
※参考記事
【セブに分割留学!】1学期-1 ジャコウネコのフンコーヒーは美味いぞ!
http://getnews.jp/archives/1519806 [リンク]
【セブに分割留学!】1学期-2 試験の結果は予想通りのズタボロ…記者の英語力動画を公開!
http://getnews.jp/archives/1520299 [リンク]
【セブに分割留学!】1学期-3 日用品が熱い!ちょっと変わったセブでのお買い物
http://getnews.jp/archives/1523305 [リンク]
【セブに分割留学!】1学期-4 オンラインレッスンの裏側を探る!プロが見た国籍別特徴も公開
http://getnews.jp/archives/1524024 [リンク]
【セブに分割留学!】1学期-5 シーフロントは本当にビーチリゾートだった!
http://getnews.jp/archives/1525250 [リンク]
【セブに分割留学!】1学期-6 山口大学・学部丸ごと留学という挑戦!
http://getnews.jp/archives/1526200 [リンク]
【セブに分割留学!】2学期-1 ところで飛行機どうする?ゆっくりお風呂にも入りたい!
http://getnews.jp/archives/1531489 [リンク]
【セブに分割留学!】2学期-2 先生おススメのジョリビーで目からウロコの仰天メニュー!
http://getnews.jp/archives/1533964[リンク]
【セブに分割留学!】2学期-3 いろいろな数字の話~ところで英語はどうなった?
http://getnews.jp/archives/1535417[リンク]
【セブに分割留学!】2学期-4 巨大ショッピングモールでハプニング!
http://getnews.jp/archives/1536841[リンク]
【セブに分割留学!】2学期-5 通信はどうする?実証してみた!
http://getnews.jp/archives/1538668[リンク]
【セブに分割留学!】2学期-6 マニラに寄って帰国の途につく!
http://getnews.jp/archives/1545157[リンク]
【セブに分割留学!】3学期-1 セブの車窓から…ジープニーでコロンに行ってみた!
http://getnews.jp/archives/1554086[リンク]
【セブに分割留学!】3学期-2 セブからプチトリップ!レイテ島に行ってみた
http://getnews.jp/archives/1557701[リンク]
【セブに分割留学!】3学期-3 ITパークってどんなところ?料理を通して紹介!
http://getnews.jp/archives/1567007[リンク]
【セブに分割留学!】3学期-4 留学生の女子会に潜入取材!持ち物についてのまとめ
http://getnews.jp/archives/1577514[リンク]
【セブに分割留学!】3学期-5 セブ料理をセブっ娘が紹介する!
http://getnews.jp/archives/1577516[リンク]
※写真・動画はすべて記者撮影・収録
取材協力:フィリピン政府観光省
―― 見たことのないものを見に行こう 『ガジェット通信』
(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか