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ガジェット通信新製品研究室のふかみんです。
今回はプログラミング学習用ロボットキット『mBot』をじっくりレビューしました。
やはり小学生低学年ぐらいだと、動きがあるものに対する食いつきは非常によいです。
そして動くものといえばロボットハンドか、走り回るラジコン。ここらへんが鉄板。
このmBotは、机上のプログラミングだけじゃなくて、動きを楽しめてプログラミングまで学べるキットとしてとても完成度が高いと感じました。
子供が使う、ということを前提に、ロボットを組み立てるところからプログラミングまで体験できます。
今回紹介するこの「mBot」は、ラジコンカータイプのロボットです。
タイヤ2個は別々のDCモーターに繋がっていて、力強く動きます。結構なパワーとスピードが出せます。ウィリーするほどガツンと動かすこともできます。
スピードも細かく制御できますし、左右のタイヤを別々にコントロールすることもできるため動きは繊細です。
タイヤが大きめでかつフレーム(シャーシ)が金属でしっかりつくってあります。頑丈で少々のことでは壊れそうにありません。
子供向けロボットは、ちょっとした衝撃ではずれたりしやすいものもありますが、mBotはホントに頑丈にできてるなと思います。
頑丈でありながら繊細な動き。組み立てもPCとの接続も簡単。それらがすべて同居できているということがまずすごいです。
前面に障害物センサーがあるのですが、その2つの丸いセンサー部分がちょうど目のように見えてカワイイんですよね。
紙に顔を描いて前に貼ったりして遊ぶこともできます。
こうやって自分で飾って遊べる、というのも面白いところです。
さらに便利なのが、最初っから無線接続できるところ。
Blootoothのモジュールがついてます。
これをmBotの頭脳にあたるmCoreのボードにぶっさすだけで無線での制御が可能となります。
さらにリモートコントローラーもついています。
よくあるロボットのキットだと、まずは有線、リモコンはオプションとなるところですがmBotの場合はそれをすっとばしていきなり線をつながずに使うことができます。
iPad用のグラフィカルプログラミングアプリ「mBlockly」をダウンロードしてみるとその便利さが実感できます。
アプリを起動するとすぐに、近くにある「mBot」を認識し、接続することができます。
ビジュアルプログラミング・ソフトウェアでプログラムをつくり、実行することで、実に簡単にロボットをコントロールすることができます。
今のところ英語版しかないようですが、とてもシンプルなつくりなので、難しくはありません。
タブレットでのプログラミングのいいところは、タブレット持ったまま移動するロボットを追いかけて、あれこれプログラムに改良を加えられることでしょうか。
さらにmBotを使いやすくしているのが、各種モードの存在です。
モードの切替はロボットについているタクトスイッチを押すだけ。
1.プリセットモード
いわゆる待機状態で、リモコン操作やアプリからのコントロールを受け付ける状態。
2.障害物回避モード
mBotが自由に動き回ります。その際、超音波センサーを使って、障害物を避けながら動き回ります。
3.ライントレースモード
地面に描いてある黒い線に沿って走り回ります。キットに8の字の太い線が描かれた紙が入ってるのですが、その上に乗せると、くるくる黒い線をたどって動きます。
この切替が、本体のボタンもしくはリモコンのボタンで簡単にできます。
入門編で試したい「障害物回避のプログラム」や「トレース」のプログラムを本体にアップロードしなくても、ボタン一発でそれができるのは、本当に楽です。
こういう、電子工作にまつわる大変な部分をざっくり省略でき、センサー付きのロボットを走り回らせるプログラミングに意識を集中できるってのがこのmBotのすごくいいところです。
組み立て自体も、本当に簡単で、はんだ付けをする部分もありませんので、工作に慣れていれば小学校低学年でも20分程度で組み立てることができました。
あ、一箇所説明書でわかりにくかったのですが、リチウム電池は、オプション品で付属してません。標準でついているのは単三用の電池ホルダーのみなので、それを本体にくっつけます。単三電池のみでももちろん問題なく動作しました。
もう一点、気をつけた方がよいのが、前輪にあたるローラーボール。こちらをまっすぐ付けるように気をつけた方がよいです。ネジに対して穴の大きさに余裕があるため、少々傾いてしまう場合があります。意識してまっすぐになるように付けないと、まっすぐ走らなくなってしまいます。
頑丈でかつ簡単に組立てることができ、しかしながら動作は繊細。
さらにmBlockというScrach2.0ベースのビジュアルプログラミングソフトが無償配布されており、ロボットの動作を実際に目で見ながらプログラミングを楽しめる。
学習というより、遊びの延長のような感覚。
これがmBotの印象です。
子供に触らせる場合は、少しずつ「課題」を出してあげるとよいでしょう。
「まっすぐ走らせる競争」
「部屋が明るくなったらメロディを奏でるプログラム」
「障害物があったら角度を変えて走る」
「ある部屋からある部屋までたどりつくプログラムを書け!」
などなど、いろいろ考えられると思います。
拡張モジュールとして、音声センサー、温度センサー、人感センサー、3軸加速度・ジャイロセンサーなどもありますので、さらにレベルアップしたさまざまな課題をつくることもできます。
この冬休み、じっくり触ってみるのも良いかもしれません。
教育ロボットキット「mBot」
http://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/800-MBSET001
(執筆:ふかみん ガジェット通信新製品研究室)
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