ガジェット通信「開発者さんのキモチ」取材班です。


ユーザーの中にある「こんなのあったらいいな」というキモチと、開発者のそれを実現したいというキモチが触れ合ったとき、新しい製品・サービスが生まれることがあります。


この企画では、ユーザーさんのキモチに気づいた開発者さんがどんなキモチで開発に挑んだのかを探ります。


●どんな人が開発しているのか

●ユーザーのどんなキモチに気づいたのか

●それに応えるため、どんなキモチで開発に挑んだのか


この3点を中心に、開発にまつわるさまざまな話をきいてきました。




今回お話を聞いた開発者さんは、今の寒い時期に大活躍するベルメゾンのあったかヒートインナー『Hotcott(ホットコット)』を担当する千趣会の田島涼子さん。

※ベルメゾンを運営しているのが千趣会。


まだ『ホットコット』の名前が付いていなかったベルメゾンのヒートインナーは、8年ほど前から商品展開がスタート。だんだんとヒートインナーの注目度が上がったため、6年前に『ホットコット』としてデビュー! 今年2016年秋に全面リニューアルしました。


さらにこの秋から、通販だけでなく、PLAZAの店頭でも買えるようになったんですよ! 


女性のマインドの変化で選ぶものが変わった


さまざまな会社がヒートインナーを展開する中、『ホットコット』の特徴はずばり、天然素材の綿(めん)にこだわった肌触りの良さ。綿95%の新素材を開発しました。




田島さんは、10年くらいずっと女性が身につけるインナーの開発を担当。10年前と比べると、女性のマインドが変化してきたと言います。


すごく変わったと感じるのは、昔は「キレイに見せたい!」という気持ちが強く、シルエットを重視した機能ブラなどの需要が高かったそうですが、最近は“自分が快適に心地よく”を重要視して選ばれるようになったこと。


田島さん自身も10年携わり体の変化を直に感じているので、ユーザーの方と同じように、今までの「キレイに見せたい」から「かゆくなりにくい、快適なもの」へ選ぶ視点が変わってきたそうです。


あなたが気づいたユーザーのキモチを教えてください




――ユーザーさんのどんなキモチに気付いて、今回ブランド全体で生まれ変わることにしたのでしょうか?


田島:やはり“綿混”という言葉にすごく反応されていて。暖かい機能付きのインナーは各社さんいろいろあります。でも『ホットコット』だけはずっと綿混でやっているので、「他にはない綿というのに惹かれました、ずっとファンです」という反応は当初から手応えとしてありました。


以前は綿とアクリルレーヨンとポリウレタンを使用していたのですが、今回のリニューアルで素材を変えました。


女性のマインドの変化や、お子さんの着るものにもこだわっているという声も多かったので、『ホットコット』も進化していかなきゃいけない。そこで、綿95%、ポリウレタン5%という、合成繊維(アクリルレーヨン)を使わずに暖かさを実現する素材に変わりました。




――手触りに変化は?


田島:風合いの違いはありますね。温かみや安心感など綿の良さが出ています。肌との親和性が高いので、着た時に体にすごくなじむ。長時間着ていてもチクチクしないなど、そういったところでとても満足はしていただいていますね。




田島:綿って本当にピンきりなんですよ。ガサガサの綿もあったり、たぶんみなさんが思っているよりも質の幅がものすごいありまして。超高級綿と安い綿ではもう何十倍も値段が変わっちゃうくらい。


私たちは細いなめらかな綿にこだわって、生産するまでに風合いの調整も何回もやり直してるんです、「もっと柔らかくしてほしい」とか。


“ただ綿です”じゃなくて、手に取ったときの触感とか、風合いにとてもこだわって作っています。


「子どもがこればっかり着る」




――リニューアル後の商品を着たユーザーさんの反応は?


田島:綿の着心地の良さに共感する声が多いです。お子さんや旦那さんなどご家族に「これだったら着せたい」とか、「子どもがこればっかり着る」とか。そういうのは嬉しいですね、お世辞じゃないので。


やっぱりお子さんが選ぶっていうのは、気持ちがいいから選んでくれてるのかなって。


――子どもって気に入ったタオルを離さないとか、肌触りをけっこう気にしたり敏感ですものね。


田島:そうですね。お子さんがそれを行動で示してくれているっていうのは嬉しいです。リニューアルして洗濯ネームをプリントに変えたのも、けっこう響いているお客さまは多いみたいですね。


あと授乳時期の方に向けた商品もあって。やはりすごく敏感になる時期なので「綿95%というのはすごく安心です」って、他社と違う安心感を感じてもらっているかな、というのはあります。おそらく他のヒートインナーにはない形なので、今年も多くの方に手にとっていただけました。






――ラインナップがとても豊富ですが、ユーザーさんの声から商品になるものが多いのでしょうか?


田島:周りから、自分がいいなと感じて友だちや家族に勧めたり、親に贈ったり、身近な人へのプレゼントに『ホットコット』が活躍しているというのを聞いたり、レビューでも見たりするんです。それなら、レディースだけじゃなくて、メンズやお子さんとか、いろんな世代の人に合うものが考えられるのかな? と思ってアイテムを考えた結果、今のライナップの豊富さにつながっています。


――ちょっとした贈り物にも使えるというのは良いですよね。


田島:家族やお友達とのコミュニケーションツールになる。私も友だちとかにプレゼントですぐ渡しちゃうんですけど、遠く離れた家族にとか、遠く離れた友人に贈ってまたコミュニケーションが復活したりだとか、そういう風になったらいいなぁって思います。アウターを贈るとなると色々好みも出てきますが、ベーシックなものなので、お米を贈る感覚で(笑)。


触れない通販だからこそ、ユーザーの期待を上回りたい


田島:お客さんはカタログを見て買うので触れないじゃないですか。お客さんが期待して買ってくださった時に、その期待を上回りたいという気持ちが強いんです、カタログがゆえに。買ってもらって、「想像してたより良い!」って思ってもらえるように素材にはこだわっています。




――どんな方に手にとっていただきたいですか?


田島:ヒートインナーってまぁこんなもんだろう、ってあまり期待されていない方に着てもらいたいですね。ちょっと蒸れるとかチクチクするとか、暖かさのために不都合を我慢してる人もいらっしゃるみたいなので。それを「しょうがない」と思っていた人が着て、「全然違う」とレビューを書いてくれていたりするので、我慢しなくてもいいよ、綿でもあったかいのあるよ、って届けたいです。


気になった人に朗報! PLAZAで買える!


田島:今年からPLAZAさんで取り扱っていただいて。売れ行きも非常に好調だと聞いております。初めて一般の市場に出て行けて、“触れる”というのは私たちにとっては画期的です(笑)。




PLAZAでは、長袖インナーやレギンスを販売。ちなみに、カタログ掲載アイテムで今年真っ先に売り切れたのがVネックのアイテムだとか。


形が前後Vネックというデザインが珍しく、首元がざっくり開いたニットが流行っている今年のインナーとしてピッタリ。年明けには再販予定らしいですよ。また、パジャマやルームウェアも今後デザインを増やしていくそうです。


ベルメゾン あったかインナー『Hocott(ホットコット)』:

http://www.bellemaison.jp/cpg/fashion/hotcott/hotcott_index.html


(ガジェット通信「開発者さんのキモチ」研究室 写真:wosa 取材:non)


開発者さんの気持ち、ききにいきます


その製品・サービスでなにを実現したかったのか。どんなメッセージが込められているのか。

ガジェット通信では開発やプロモーションに関わった当事者さんの話をききにいきたいと考えています。

話をききにきて欲しいという製品・サービス担当者さんからのご連絡お待ちしております。

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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 【開発者さんのキモチ】敏感な子どもにも選ばれる安心の肌触り! ベルメゾンのヒートインナー『ホットコット』開発担当・田島涼子さん(ガジェット通信)