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歴史のベールに包まれた「謎」を解き明かした著書、近松洋男著「口伝解禁 近松門左衛門の真実(中央公論新社刊)」基にした、舞台「THE BLANK! ~近松門左衛門 空白の十年~」が、2019年9月14日から25日にかけて東京・よみうり大手町ホールにて、27日から29日の会期で大阪・ COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演される。
近年ドラマや舞台で活躍する浜中文一が主演・近松門左衛門役。宇宙Six/ジャニーズJr.の江田剛、ラサール石井はじめ内藤大希、小林且弥、細見大輔、陰山泰ら個性的な実力派俳優陣が揃っている。
主演の浜中文一は「歴史上の偉大な人物、近松門左衛門を演じる嬉しさ、そして、初めて実在する方を演じることが出来るワクワク感を感じております。近松門左衛門の空白の10年。その役に選んで頂き光栄に思います。どういう道を辿り、生きてきたかを皆さんにお届けできるように精一杯やりたいと思います。」と意気込みを語っている。
物語は、近松門左衛門が戯作者となる以前の【空白の十年間=二十代】を描く。歴史の渦に隠された波乱万丈・青春時代劇。演出を務めるのは、舞台「BOSS CAT」など数々の舞台作品を手掛ける鈴木勝秀。
<イントロダクション>
日本演劇史上、最高、最大の戯作者、近松門左衛門(浜中文一)。
近松が戯作者として頭角を現したのは、三十代になってからのこと。二十代の近松は、有職故実、古い時代の慣習、しきたりなどを研究する仕事に従事する武士でした。当時の天皇、後水尾上皇(ラサール石井)にも重宝されるほどの才能で、幕府の人間でありながら、尊皇思想を持つようになるのです。そして、のちに「忠臣蔵」で名を馳せることになる大石内蔵助、当時の大石良雄(江田剛 宇宙Six/ジャニーズJr.)とともに、赤穂藩の塩産業を盛り上げ、そこで得た収入を上皇に献上して、助けとなることを志します。そうして、近松は、塩産業発展のために、塩の道という海の道、つまり航路を開拓していきます。この「塩の道」の中にこそ、近松が後に戯作者になる礎があるのです。歴史に埋もれた近松門左衛門の二十代― そこには思いもかけない出会いがあり、友情があり、何より「秘密」が隠されているー
発信地・日本
<文・デザート編集部>