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漫画家・かわぐちかいじ氏の同名コミックを実写映画化し、5月24日より全国公開する『空母いぶき』。その完成披露試写会が4月22日に都内で行われ、主演・西島秀俊をはじめ、佐々木蔵之介、本田翼ら出演者19名と、原作者のかわぐち氏、 企画の福井晴敏氏、若松節朗監督が登壇した。
会場に姿を現したキャスト陣は、それぞれ一言ずつ挨拶。同作の主演を務めた西島は「豪華なキャストが結集しました。ついに日本映画もここまできたかという、戦闘シーンが見どころです。必ずみなさんが感動する作品になっています」とコメントした。
また、出演が決定する前から原作を読んでいたという玉木宏は「この映画に出演させていただく前から、嵐の櫻井くんに紹介してもらって原作を楽しく読んでいました。非常に見応えのある作品になっております」と、嵐・櫻井翔とのエピソードを明かした。
同作には、中井貴一と深川麻衣がコンビニの店長役・店員役でそれぞれ出演。深川が「これほどメッセージ性の強い作品のひとりとして、参加させていただけたことを本当に嬉しく思います。見終わった後、そばにいてくれる人を大事にしようと思える作品」と語る一方、中井は「みんなの話を聞いていて、なにか良いことを言おうと思ったんですが、思いつかないです。艦長とかいいなって思っていたら、店長でした。かわぐちさんの原作には一切出ていませんので、映画で楽しんでください。よろしくお願いします」と笑いを誘った。
また、佐藤浩市が「20歳で俳優をはじめて、まさか自分がいつか総理大臣をやるとは思っていませんでした。端に立っている男(中井)も、別の作品で総理大臣をやっていて・・・」と話し始めると、中井も「お前、その話をしたらおれもすっごい話すよ」と切り返して会場を笑わせた。続けて佐藤は「三國も草葉の陰で喜ぶというか、ニタニタしていると思います」と、父である故・三國連太郎に触れた。
その後、様々なトークが展開する中で、「人生最大の決断はなにか」と尋ねられた西島は「決断というのとはちょっとズレるかもしれないですけど、家庭を持った、子供が生まれたというのが僕にとっては大きな出来事ですね。次の世代になにを残そうというのを考えるようになりました」と回答。一方、佐々木は「細かい決断というのはいつもしていて、風呂を先にするか、先ビールを飲もうかというのはいつも悩みどころですね」と笑わせると、続けて「真面目に答えると、実家が京都の酒屋だったので、俳優をしたというのは決断ですね」と語った。
そのほか、「今から24時間、何をしてもいいとしたら、何をする」という質問を受けた小倉久寛は「気が弱いのでいろんなことを我慢してるんですよ。電車とかで目の前でつり革を掴んでる人がハクションってしてもムッて堪えてるんですけど、『やめてください』とか、そういうのを遠慮なく喋っていたいですね」と答えた。
その後、同じ質問を受けた本田は「とりあえずお墓参りにいきますね」と答え、小倉も「すいません僕もお墓参りで」と訂正していた。
さらに「平和だなと感じる瞬間」について聞かれた深川は「このまえ友達と炊飯器の性能について話していて、気づいたら一日経っていました。小学校1年生のときの友達なんですけど、平和だなと思いました」と会場を和ませた。
最後に、佐々木と西島の2人から観客に向けてコメントが求められた。佐々木は「舞台はクリスマスイブを前にした24時間です。誰も戦争をしたい人はいません。みんなが各パートで平和を願っています。見終わったあと、家族がいる、仲間がいる、と平和を噛み締めてもらえたらと思います」、西島は「この映画を観た関係者の方のうち、結構な数の人たちが『泣けた』と言ってくださったんですね。なぜそんなに泣けたんだろうって考えたら、全員が平和のために戦っていたっていう。そこにブレることがなかったということが、泣けるということだったんだと思います。観てくださった方の心の中に、平和について、湧き上がってくる何かを感じていただけたら嬉しいです」と、それぞれメッセージを送った。
発信地・日本
<文・デザート編集部>