5月27日放送の『マツコ会議』には、ビヨンセや黒柳徹子など各界のレジェンドを撮り続ける写真家の下村一喜(49)が出演。

 10年ほど前に下村に撮影してもらったというマツコ・デラックス(50)は、淡いピンクの背景で撮った写真に「うわ~!アタシあんなにハリ艶あったんだね。10年の差って残酷だな」と言いつつ、下村の写真は「でも本当にきれいよね、下村さんが撮る写真」と絶賛。

 下村の美的センスや独自の世界観は、子どもの頃から複雑なシチュエーションに立たされてきたゆえに作られたものだそうで、逃避するように映画の世界にのめり込み「映画の世界の俳優、女優の中に住んでそのままずっと住んでるって感じ」だと説明。これにマツコは「私もいまのは理解できる」とし、「ずっと現実逃避してるみない感じよね」と共感していた。

 そんな下村は、23年前にマツコが表紙を飾った『QUEER JAPAN(クィア・ジャパン)』(勁草書房)で初めてマツコの姿を見たそうで、「ドキュメンタリータッチのちょっとふてぶてしい悪女のような佇まいにすごく魅せられた」と感銘を受けたという。

 一方のマツコは「私ね、被写体でいる人間でいるという感覚がいまだにない」そうで、「実は写真に撮られるっていう行為がそんなに得意じゃなくて」と告白。23年前に『QUEER JAPAN』の写真については、「あれは私がちゃんとドラァグクイーンをしていた頃」と振り返り、今はもう「春のOLメイク」とすっかり大人しくなったと自己分析。

 そして「最初は虚勢を張るために『なんて自分はつまらない普通な人間なんだ』っていう絶望とともに始まったから」と自分の過去と比較し、下村を「だからこういうエロスは私には出せない」「こういう人たちって頭の中で考えてひねり出したやったものでは、絶対にかなわないものを出すのよ」と絶賛。

 対して自分は「非凡ではない自分に対するコンプレックスがずっとある」と明かし、下村から「まとめて非凡ですよ」と言われると、マツコは「非凡にしたんだと思う、自分で」「たまに人の前でも醜態をさらしてしまうような、隠せないような業の部分というかそういうものに対しての憧れがすごく強い」と話した。

 この放送にネット上では「キャラの濃さに引っ張られてつい最後まで見ちゃったけど、やっぱ下村一喜さんスゴいなぁ……」「マツコと下村先生の会話楽しすぎる!モードな話もっと聴きたい」「マツコさんも下村さんも美。色気がすごい」との声が集まっていた。

情報提供元: Daily News Online
記事名:「 マツコ、ドラァグクイーン時代を振り返り自己分析「今は春のOLメイク」