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ここまでメディアとネットの反応が違うタレントも、珍しいのではないだろうか。では、なぜKoki,だけが叩かれるのか。
「芸能界の実績もモデル経験もない15歳の少女を、”世界で通用する”とか”8頭身ボディ”と持ち上げ、いきなり高級ブランド『ブルガリ』や『シャネル』のアンバサダーで箔付けした売り出し方が反発を呼んだのは否めません。それこそ”竹馬”に乗せて背伸びさせるのではなく、彼女の良さを生かした等身大のプロモーションを展開すべきだったのではないでしょうか」(女性週刊誌記者)
モデルをするにも基礎がないのでウォーキングもできず、ドラマでは演技ができない。かといってバラエティに出て笑いを取るトークも無理となれば、「アンバサダー」は苦肉の策だったという見方もある。だが、”ゴリ押し”が見透かされるネット社会において、強引な”高級路線”はマイナスの要因となってしまったようだ。
前出の女性誌記者は、今後のKoki,について、「愛され二世タレント」の成功例二人を参考にすべきだと提言する。
「二世タレントの成功例といえば、女優の杏(32)。デビューは同じ15歳ですが、彼女は”世界のワタナベ(渡辺謙・58)”の娘であることを隠して、数年間『non-no』(集英社)の専属モデルとして下積みを重ねました。その後もパリコレに進出して花開きましたが、いまも奢ることのない態度は”愛され二世”の鑑といえるでしょう」(同記者)
また、スーパーアイドルと有名俳優の娘という点では、神田沙也加(32)もKoki,と境遇は似ている。神田の場合も、当初は”SAYAKA”として、母・松田聖子(56)の栄光をトレースさせるようなアイドル路線を歩まされ、失敗。だが、母の影響を嫌った神田は自らアイドルから声優に転向し、一般人にまじって専門学校に通い、イチからキャリアを積み重ねる。そして下積みを続けながら『アナと雪の女王』(2014)の吹き替えで、表舞台へと復帰した。厳しいネット社会から、彼女にケチがつかないのも、こうした地道さがあるからかもしれない。
当初、母・工藤静香(48)は娘を「芸能人にしない」と宣言していた。だが、Koki,の現状を見れば(アーティスト路線ではあるものの)”芸能”のパワーゲームのド真ん中に迷い込んだかに見える。 Koki,が参考にすべきなのは、芸能界のオトナたちの甘言ではなく、杏や神田沙也加の生き方なのではないだろうか。