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みなさんが仕事を頑張るモチベーションはなんですか?
など、様々なモチベーションの持ち方があると思います。
ちなみに私は、「自分の得意・好きなことで相手から感謝してもらいたい」というのが仕事を頑張るモチベーションになっています。
今回紹介する『モチベーション革命』では、30歳以下の「乾けない世代」と「団塊の世代」とでは仕事に対するモチベーションの持ち方が大きく異なること、そしてそんな2つの世代が、今後AI(人工知能)によって仕事がなくなっていく時代に向けてどのように協力し合い、チームを作っていくべきかについて書かれています。
現在27歳の私と同じ「乾けない世代」の方々は、この本を読むことで上の世代の先輩方の考えや、自分が今後どのように立ち振る舞っていくべきなのかが分かります。
それより上の「最近の若者の考えていることはよく分からん」とついつい思ってしまう世代の方には、今の若者が何をモチベーションに仕事をしているのか、若者だからこそ持つ力を最大限チーム内で活かすためのマネジメント方法を学ぶことができます。
それでは早速、「乾けない世代」とは何なのか紹介していきたいと思います。
モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)
団塊の世代は、戦後何もかも失った日本の空白を埋めるために仕事をしてきました。しかし今の若者は、生まれたときから何でも揃っているため「埋めるべき空白」というものがそもそもありません。
そのため出世や金銭的な成功という人参を目の前にぶら下げられてもモチベーションが上がらず、何かが欲しいと「乾く」ことができません。
このような今の若者を、本書では「乾けない世代」と表現しています。
アメリカ人心理学者のマーティン・セリグマンは、人間の欲望は「達成・快楽・意味合い・良好な人間関係・没頭」の5つからなるといいます。
そのうち、団塊世代以前は空白を埋めるために「達成・快楽」を強く欲しました。
しかし乾けない世代は、「意味合い・良好な人間関係・没頭」を欲すると言います。
「自分が頑張る意味が持てるもの」に「自分が好きな人たち」と「とことんハマる」ことを求めるのです。
僕自身、お金は少ないよりは多い方がもちろん嬉しいですし、家も狭い場所よりは広い方がよい。安価な中古車よりは、高級車に乗りたいという気持ちもあります。
ですが、「じゃあそのために何十年も嫌なことを我慢し続けて仕事を頑張れるか?」と考えると、そこまでして欲しくはないな、と思います。
それよりも、自分が頑張りたいことを好きな人たちと一緒にトコトン頑張ることに魅力を感じます。そして、そういう働き方をしている人に憧れます。
では、そんな自分の好きなことであればとことん追求できる「乾けない世代」をどう組み合わせていけば、組織として大きな結果につなげていくことができるのでしょうか。
本書では「ゴレンジャー」のようなチームづくりが必要であると説明されています。
これは熱血派のアカレンジャー、知性派のアオレンジャー、ひょうきん者のキレンジャーのように、異なった個性や専門性をもつ個人をチームに組み込むということです。
そうすることで、変化の激しい現代においても、柔軟に対応していくことが可能となります。
今までは、こなすべき課題(ゴレンジャーでいうところの敵)の種類が複雑ではなかったので、全員が同じ武器を持ち、同じ戦い方で、とにかく与えられたことを一致団結してこなしていくことが求められていました。
しかし今は、どんな敵がいつどこで現れるかわからない時代。様々な敵が現れます。
そうなると、ゴレンジャーでいうリーダー(主役)のアカレンジャーの力だけでは、敵を倒せない場合も出てきます。そこで必要になるのが、違う個性を持った他のメンバーの力です。
常にアカレンジャーがリーダーというわけではなく、アオレンジャーがメインとなって活躍する場合もあれば、キレンジャーの大食いがまさかの活躍を見せる場合もある。
これからは、各々が特出した専門的な武器を持ち、予想外の敵がいつ来ても、それに応じた強さを持ったメンバーが先頭を切っていけるようなチームを作ることが重要で、それを著者は「ゴレンジャー」のようなチームと表現しているのです。
私自身、日々の仕事の中で周りとの差別化を考え、自分の専門的な武器を持つことの重要性を日々感じています。
「好きで・得意」なことに没頭し、ゴレンジャーの一員のようにチーム内で必要とされる存在を目指す。同時に、自分の足りないものを埋めてくれる仲間を探す。そうして理想のチームを作ることで、乾けない世代としてモチベーションを維持しながら、100%の能力を発揮していきたいですね!
モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)