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元TBSディレクターで『さんまのスーパーからくりTV』や『中居正広の金曜日のスマたちへ』など人気番組の制作・立ち上げ人である角田陽一郎さんの新刊、『「好きなことだけやって生きていく」という提案』が面白かったのでご紹介します。
内容をざっくり言ってしまうと、「もう嫌なことをガマンしてやり続ける必要はなくて、好きなことを仕事にして楽しく生きられる時代になってるんだから、そのために動き出そうよ」というお話です。
同じことを提案している本に、堀江貴文さんの『好きなことだけで生きていく。』 がありますが、角田さんの本は、また違った視点で語られているので興味深く読めます。
個人的に参考になったのは次の3つ。
それぞれ簡単にまとめてみます。
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まずは「自分の好きなことは何か?」を思い浮かべてみましょう。
「野球が好き」「料理が好き」「旅行が好き」「本を読むのが好き」など、何らかの答が浮かんだ人は、その中から仕事にできそうなことがどれだけあるかを考えてみます。
仕事にできそうな「好きなこと」が複数あれば、そのうちのどれかに挑戦します。
もちろん、何も浮かばなかったからといって「好きなことだけやって生きていく」ことを諦める必要はありません。今「好きなこと」がないなら、あるいは今心のなかにある「好きなこと」は仕事にするのが難しそうなら、新しい「好きなこと」を増やしていけばいいのです。
「好きなことだけやって生きていく」と言うと、どうしても夢や憧れの職業だけを「好きなこと」だと思い込み、それに固執してしまいがちです。
しかし「夢=好きなこと」と考えると、「実現できるかどうかわからない」と自信をなくしたり、そのせいで「自分は本当に好きなのか…?」と悩んでしまったりして、最終的に「やりたい仕事が見つからない」という結論に至りやすくなります。
つまり今、自分が抱いている夢の中から「好きなこと」を見つけようとすると、選択肢の幅が狭まってしまうのです。
たくさんの「好きなこと」をつくり、その中から仕事にできそうなもの、今の仕事に取り入れられそうなものを選ぶというやり方をとれば、好きなことだけやって生きていける可能性は一気に高まると角田さんは言います。
選択肢が増えれば、たとえ一回失敗したとしても、すぐ別の好きなことに挑戦できるので、より一層好きなことだけで生きていける可能性は高くなります。
今、好きなことがあろうとなかろうと、まずは好きなことを増やすことに全力を尽くすことこそが、「好きなことだけやって生きていく」ための第一歩なのです。(P.37)
では好きなことを増やすにはどうすればいいのか? 角田さんは「とにかくいろいろなことに興味を持ち、それらについて知ろうとすること」を勧めます。
なぜなら、人は知らないものを好きにはなれないからです。逆に、その物事について知っていることが多いほど、「好きなこと」になる可能性は高くなります。
インターネットを使えば誰でも簡単に「知る」ことができる時代。まずは仕事に関わること、ニュースで聞いたこと、人との会話に出てきたことなどの中で、気になることや知らないことがあったらすぐに検索してみてください。
一つ一つを深掘りして、カンペキに理解しようとする必要はありません。そうすると時間がかかかり過ぎて、次第に調べることが億劫になっていきます。
気になったことはすぐに検索するフットワークの軽さを持ち、「いろいろなことに興味を持つ」「知らないことは調べる」という習慣を身につけることが大切です。
世の中のすべてのものが、今後、あなたにとって「好きなこと」になる可能性を秘めています。ですから、まずはあらゆることに興味を持ち、勉強し、知識を増やしてみてください。(P.41)
変化の激しい時代です。にも関わらず、人は自分の夢や憧れの職業を「生涯を賭けて取り組むべき唯一の好きなこと」のように考え、それに固執してしまいます。
夢や憧れの職業に対し、人生を賭けて取り組み続けることは素晴らしいことです。しかし、それが本当に時代と向き合っているのかについては、常に注意する必要があると角田さんは指摘します。
「好きでやっていること」やそのやり方が、好きになった当初や、やり始めたタイミングでは時代に合っていたのに、時の流れとともに陳腐化し、周囲に受け入れられなくっていく…というのはよくあることです。
自分の「経験」や「好き」に固執しないためには、常にインプットとアウトプットを繰り返し、自分の持っている情報や考えをアップデートしていくことが重要です。
これから求められるのは、過去にこだわらない柔軟さであり、インプットとアウトプットを繰り返すことで「好きなこと」を増やせる人だけが生き残れると角田さんは説きます。
以上、好きなことを仕事にして生きていきたい人は、読むとワクワクする言葉が満載の一冊なので、ぜひ読んでみてください!